厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2022年160冊目『限りある時間の使い方』は、時間の有限性を受け入れて、本当に大事なことだけに集中する

2022-07-04 15:52:47 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本は、時間をできるだけ有効に使うための本です。

ただし、いわゆるタイムマネジメントの本ではありません。

 

<本書のポイント>

・現代の、いわゆるタイムマネジメントというやつは、あまりにも偏狭すぎて役に立たない。

・世の中にあふれるタイムマネジメント本のほとんどは、人生がものすごく短いという事実さえも認めようとしない。

・効率を上げれば上げるほど、ますます忙しくなる。タスクをすばやく片づければ片づけるほど、ますます多くのタスクが積み上がる。

 

<時間の有限性を受け入れるための10のツール>

1.「開放」と「固定」のリストをつくる(開放リストのタスクはすべてやろうと思ってはいけない。固定リストのタスクだけに集中したほうが重要なことを多く達成できる)

2.先延ばし状態に耐える(先延ばし状態を許容しながら、やると決めたことをひとつだけ粛々と進める)

3.失敗すべきことを決める(人生のどの側面で失敗を許容するかをあらかじめ決めておく)

4.できたことを意識する(小さな勝利を祝い積み重ねていくうちに、やがてもっと大きな成果がついてくる)

5.配慮の対象を絞り込む(SNSの戦略に惑わされず、自分が配慮すべき問題を意識的に選びとる)

6.退屈で機能の少ないデバイスを使う(不便だからこそ集中が深まる)

7.ありふれたものに新しさを見いだす(ありふれた一瞬一瞬にもっと注意を払う)

8.人間関係に好奇心を取り入れる(逆に好奇心を持たず相手が「こうすべき」と考えていると、つねに失望や苛立ちを感じることになる)

9.親切の反射神経を身につける(他人に親切にしたいと思ったとき、即座に実行してしまう)

10.何もしない練習をする(現実逃避のために何かをするのはもうやめよう)

 

80歳まで生きるとして、人生はたったの4000週間。

自分の4000週間を有意義に過ごすためには、「周囲の人や出来事に干渉したい」という欲求を抑え、「何もしない」能力が欠かせません。

 

何もかもをやるという幻想を手放せば、本当に大事なことだけに集中できると思います。

 

【my pick-up】

◎なぜ現代人は本が読めないのか

本を読む時間なんかない、と人は言う。けれど、1日のうち30分の空き時間を見つけるのがそんなに難しいわけではない。実際には、時間はあっても、読書に気持ちを集中できないだけだ。忙しすぎるとか、注意散漫だというのは言い訳にすぎない。本当はただ、読書には時間がかかるという事実を受け入れたくないのだ。何かをきちんと読むためには、それに必要なだけの時間がかかる。

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2022年159冊目『「かなぁ?」から始まる未来』は、「右脳(妄想)2割、左脳(データ)8割」の仕事術

2022-07-04 15:41:32 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

「~かなぁ?」の妄想を出発点として、データを拾い上げて、積上げた先に、ようやく姿を現す。

 

そんな「右脳(妄想)2割、左脳(データ)8割」の仕事術が、本書のテーマです。

 

僕は家具やインテリアを「モノとして売る」ことをしたいのではなく、それを空間で使っていただくことで「時間的価値が向上した」と感じていただけるといことを創出していきたいのです。(おわりにより)

 

お客様の価値を訴求した「かなぁ?」が家具屋という業種の枠を超え、地方事業の再生など売上を3倍にした3代目社長のマインドセットです。

 

【my pick-up】

◎言いにくい厳しいことも相手のために言える

甘くて優しい上司では、部下の成長が遅くなります。本当に相手のことを思うなら、ときには鬼になる必要もあるでしょう。だから、要求は高くしたほうがいいし、成長スピードも速いものを求めたほうがいい。そのためにはしっかり並走してあげることが大切です。ときには自分がやってみせ、説明もして、させてみる。そしてプロセスを分析し、褒めるところは褒めて、指摘すべきところは指摘する。そういうリーダーは、恐れられると同時に愛されます。嫌われる覚悟を持って、部下と並走していたら、最終的には愛されます。それが最高のリーダーだと思います。

◎プロセスを褒める上司は、失敗の根本を見ようとしない

本人にとっては100%の努力で「死ぬほど努力しました」かもしれませんが、他の人からすると「あなたの努力はそんな程度なの」となるかもしれません。つまり、頑張っている・頑張っていない、一生懸命やった・やっていないという努力の尺度を合わせるのは無理。したがって、公正に仕事の評価をしようとするなら、結果で判断するしかないのです。リーダーがするべきことは、結果が出ない部下をねぎらうことではなく、「なぜ結果が出ないのか?」を探ることです。そして結果につながる次の行動設定をする。

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