厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2022年52冊目『半分、減らす。』は、分かりやすい「半分」を目安に〝やりすぎる〟から〝ほどほど〟への転換を目指す

2021-12-21 14:03:09 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、「半分、減らす」をキーワードにして、余計なものや、多すぎるものを減らして、すっきりと、シンプルに、そして豊かに生きるためのヒントを、精神科医で禅僧の著者が提案します。

 

なぜ「半分」なのか?その主な理由は、2つあります。

1.指標としてわかりやすいから

2.行動変容につながるから

 

現代人は、仕事でも食事でも買い物でも、何かにつけて「やりすぎる」傾向があるのではないでしょうか。

「つい、やりすぎてしまう行動」に歯止めをかけて、「ほどほどを意識した考え方と行動を心身に落とし込むことで、自らの健康を守り、同時により満たされた、より豊かな人生を実現する」

それが、本書の目指すところです。

 

「半分、減らす」ことを通して「生きがいを2倍に増やす」イメージの、易しくて優しいマインドフルネスとも言えます。

 

【my pick-up】

◎PCのトップ画面をシンプルにして、脳が消耗するのを防ぐ

整理が苦手な人は部屋の中も、仕事机の上も、PCのトップ画面も、同じように散らかっているものです。

私は、PCのトップ画面にワード、パワーポイント、エクセルと、本を読むためのキンドル、コロナ禍で加えたオンライン会議ツールの5つくらいしか置いていません。必要最低限のアプリだけ表に出しておき、それ以外の細かなファイルやツールはプログラムの一覧から呼び出すようにしています。

◎仕事のやり方を抜本的に見直す

仕事の量を「半分」にまで減らそうとすると、「優先順位のつけ方を抜本的に見直す」「仕事の一部をほかの人にまかせる」「仕事の一部を外部にアウトソーシングする」「必須ではない打ち合わせや会議を簡略化する」・・・といったように、これまでとは「仕事のやり方」「仕事の進め方」を徹底的に変えていかなければなりません。

すると、さまざまな変化が生じて、仕事の効率性や生産性が高まっていくのです。

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2022年51冊目『1on1戦術』は、1on1ミーティングで使える対話の型を網羅的に解説

2021-12-20 13:41:13 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本は、部下との関係性や育成に悩むマネジャーのための、1on1ミーティングで使える対話のスキル・型・スタンスを網羅的に解説した実践書です。

 

1on1は、心理的安全性を確保する場として有効

1on1は、上司と部下の「視線合わせ」に効き、メンバーの主体性を刺激する場に

1on1は、部下が自分で問題解決できるようなフィードバックの場となる

1on1は、学びを持論に変える経験学習のサイクルを回す場として最適

1on1は、部下の動機の源泉(内的キャリア)を把握し、持続的な成長を促す場として効果的

 

まず、スキルや対話の「型」を徹底的に身につけましょう。

ティーチング、コーチング(傾聴・質問・承認)、フィードバックの3つのスキルです。

 

1on1は、上司と部下の対話のツールとして最近よく取り上げられ。実施している会社・上司も多いと思います。

しかしご存知のとおり1on1はあくまで手段。1on1を活用して、有効なマネジメント、つまりチームの成果の最大化を図るのが最終的な目的ですね。

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2022年50冊目『孤独からはじめよう』は、今に集中できる孤独の力を見直す

2021-12-20 13:28:34 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

77歳の孤高の経営者、中野善壽さんの著作第2弾。

前作の『ぜんぶ、すてれば』も本ブログで紹介しました。

https://blog.goo.ne.jp/n_kakihara/e/12b3a115589954f025de0ed43723b8ed

今作も面白かったです。

 

・孤独は自由の証

・孤独は自分自身に還る唯一の方法

・孤独は心を癒し、心を鍛え、心を柔らかくする

 

孤独の最大の力は、常に〝今〟に集中できることだと思います。

それによって、「個」として成すべき何かが見えてきます。

 

【my pick-up】

◎一致団結は本当に必要か。

どこでもむやみに「チームのために」を連呼し過ぎると、「個」で勝負して、一人の力を発揮するための修練の機会を奪ってしまうのではないかと危惧しているのです。「個」として自分の意思を見つめるよりも先に、チームの意思(すなわち上に立つ者の指示命令)に従うことをよしとする文化を美化することに、僕は疑問があります。

◎「だから何なの」と思えばいい。

肩の埃を払うように颯爽と、問うのです。「だから何なの」。よくわからない反論が返ってきたら、もう一度「だから何なの」。三度もこれを繰り返せば、たいていの問題は消え去っていきます。無責任な批判者にはとらわれないことです。自分が誰のために何をやっているのか、シンプルに考えれば、気にする相手ではないことは明確にわかるはずです。

◎会社はさみしさを埋める場所ではない。

出社の必要がなくなったときに、「勝手がわからない」と働きが悪くなる人と、自由度が増え、一層生産性高く仕事ができる人がいます。同じ環境、同じ役割だったとしても違いが出てくるのです。この違いは何かというと、「何のために働くのか」という動機の違いなのでしょう。毎日会社という場に通わなくなったから違和感がある、というのがおかしい。「そもそも仕事をしていなかったんじゃない?」と言いたくなります。「さみしさや、暇を埋めるため」に会社を利用していたのかもしれません。

◎同じことを他の人に頼める力を持つ。

仕事をする仲間同士でも「あなたの代わりはいないよ」と、引き留めたりする場面はよくありますよね。そんなわけがありません。代わりは絶対に見つかります。まったく同じやり方をする人はいないかもしれないけれど、別のやり方で同じ役割を果たしてくれる人は必ずいるんです。

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2022年49冊目『50歳からの人生が変わる痛快!「学び」戦略』は、幸せな第2の職業人生を手にするために必要な「学び」の具体的方法

2021-12-20 13:12:47 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、(役職)定年後の第2の職業人生において本当にやりたい仕事を、「学び」を通じて、どのように身につけていくのかを解説していきます。

 

第2の職業人生を切り拓くために必要なのは、イキイキと人生を楽しむ力であり、会社内にとらわれていた自分の世界を広げること。主体的な学びこそが、その両方を手に入れるきっかけとなりうるのです。

 

「学び」とは本来楽しいもの。趣味の世界の学びを苦痛に感じる人がいるでしょうか。好きな世界について学ぶことは楽しくて仕方がないはずです。「苦痛でしかない勉強」と「楽しい学び」との違いは、「主体性」の有無だと思います。

 

今まで会社が決めたルールのなかで生きてきたミドルは、「自分に人生をいかに生きるか」「自分のライフワークは何か」といったテーマに向き合う必要もありませんでした。しかしこれからは、この職業人としての本質的な命題に、正面から取り組むことが必要になります。

 

「働きがい」重視の自分ルールで、幸せな第2の職業人生を手にするために必要な「学び」。その具体的方法は、本書を参考にされてください。

また、同質性の高い集団である会社の中で、組織の一員として働いているだけでは、自分の潜在意識や持ち味に気づきにくいことも、本書から感じ取りましょう。

 

【my pick-up】

◎週に2~4冊の読書習慣を続けたことで自信がついた

早期退職を決断した15年前に週に2~4冊は必ず読むと決め、今に至るまでこの習慣は続けています。毎週このペースで読んでいけば年間100~200冊。この読書習慣を2~3年続けると、プロとして必要なベーシックな知識は一通り網羅され、自信もついてきました。

今では共に働く社内メンバー全員が読書をルーティンにすることに取り組んでいます。週1回のミーティングの際には、一人ひとりが最近読んだ本の感想や学びをプレゼンしあう「みんなの読書コーナー」を設けて、アウトプットの機会としています。

古典で汎用的な理論を学び、実在するリーダーの自伝で個別の経営思想やリアルな経営判断について学ぶ。この両輪で読書を続けると、属人的な思想や経験を汎用的な理論に当てはめて解釈できるようになります。

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2022年48冊目『ラクしても成果が出る!すぐに使える仕事術』は、間違った頑張りをしていないか振り返る

2021-12-12 15:14:29 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

「頑張っている感覚はない、いやむしろラクしている。でも成果がついてくる」

それをどのように自分の中にシステム化して、マイルールにしていくか?

 

この本では、理論や理想、難しい話をカットして、身近で今日から使える仕事術を解説しています。

 

本書のノウハウは、著者の渡部卓さんが心身の危機をきっかけに、仕事術やワークライフを根底から見直したことによるものです。年収に比例するように残業も増え、ストレスも限界まで急増したとのこと。

がむしゃらに働いているけど成果が出ない・・・そんな間違った頑張りをしていないか、振り返ってみましょう。

 

【my pick-up】

◎無駄な会議は出なくて良い

定例の(オンライン)会議でメンバーの一体化を作る、という言葉はすごくきれいに響きますが、無駄な会議は仕事の生産性を落とします。目的や着地点を示さない、いわゆるアジェンダがない会議は、理由をつくってサボります。オフィスでの仕事は5時間ほど働けば十分な成果が出る、という結論になるのではないかと思います。

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