厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2022年47冊目『プロの思考整理術』は、相手の思考整理を促すステップや着眼点が分かりやすい

2021-12-12 15:03:42 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、「プロのコンサルタントの思考整理術」を、すべてのビジネスパーソンが日常的に使えるよう、シンプルに分かりやすく伝えています。

 

プロの思考整理術の4ステップ

ステップ1 タイトルを決める

ステップ2 現状を知る

ステップ3 理想を描く

ステップ4 条件(能力・行動・環境)を探す

 

特に、思考整理において成果に大きく直結する決め手が、着眼点です。目のつけどころ次第で、成果の大小は決まってしまいます。

 

着眼点1 相手が自分の価値に気づいているか(価値の見える化)

着眼点2 発想が貧弱になっていないか(極端に振り切る)

着眼点3 視点のバランス(抽象度と具体度のレバー)

着眼点4 数字で表現できているか(数値化)

着眼点5 トゲがどこにあり、どう解消するか(マーケティングのトゲ)

着眼点6 自分のコスパをイメージできているか(投資回収)

着眼点7 情報が共有できているか(情報量の不一致)

 

本書からは、「教えて」と言ってくる相手は、教えてほしいのではなく、頭の中をスッキリさせて欲しいと知りましょう。

プロのコンサルタントは、相手にアドバイスや答えを与えるのではなく、質問を通じて相手の思考整理を促しているのですね。

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2022年46冊目『毎日、うまくいく人の「意外な解決法」』は、多くの人が長年やり続けている「いつものやり方」の効果を疑う

2021-12-12 14:49:55 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

メンタリスト・DaiGoさんの最新刊は、「多くの人がやりがちなことに少しだけ違う視点を加えてみる」ことの提案です。

 

効果的なのか、あるいは効果的でないのか、さして検証もしないまま、何年も、何十年も自分なりの「いつものやり方」をやり続けてはいないでしょうか。望む結果を得られていないとしたら、それは「いつものやり方」が間違っているのです。

 

本書にはまた、多くの人が「当たり前」と思うような解決法をあえて紹介しています。しかし、その当たり前を本当に実行している人は少数。「知識としては知っているけれど、実行していない」というものがあったなら、ぜひ実行してほしいと思います。

 

〝7年間、封印されてきた幻の原稿、ついに解禁!〟

オビにこう書かれていますので、現在のDaiGoさんの原点、本質的な思想に触れられるかもしれません。

 

【my pick-up】

◎僕の能力を活かす方法を見つけることで、無敵状態を目指している

僕自身も、ときどき「あなたと私は住んでいる世界が違いますから」と言われることがあります。でも、僕が住んでいる世界はもちろん、あなたと同じです。ただ、あなたが仕事をしているときに僕は本を読んでいました。あなたが家に帰ってテレビを見ているときにも、僕は本を読んでいました。あなたが飲み会でハメをはずし、翌日グデッとつぶれているときにも、僕は本を読んでいました。

大学時代、キャンプに行ったことも、テニスの合宿に行ったこともなければ、サークルに所属したこともありませんでした。あなたがハッピーな人生を送っているときに、僕はひたすら本を読んでいたのです。

もしも、僕とあなたが違うとしたら、そんなことが違いを生んでいるのでしょう。

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2022年45冊目『「組織のネコ」という働き方』は、変革人材(トラ)への第一歩として自律型人材(ネコ)を目指す

2021-12-10 16:23:50 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

<働き方の4タイプ>

トラ(社命より使命)

ネコ(自分に忠実)

ライオン(群れを統率)

イヌ(組織に充実)

 

最近、会社員でありながら会社の枠にとらわれず自由に自己実現している人がちらほら出てきています。〝会社員のトラ〟、トラリーマンとも呼べるこれらの人は、会社の資産を活かしながら突出した成果を上げ、社命ではなく自分自身の使命に従って仕事をしています。

 

一方で、トラより小さくて可愛らしく、力はそれほどないけれど、自由気まま。組織には属していても、自分の意思がしっかりあるので、ご主人の言うことを聞くかどうかは気分次第。トラにはなれないという人は、〝会社員のネコ〟、ネコリーマンとして生きる選択肢もあります。

 

この本は、魅力的なトラたちの思考や行動から抽出された「新しい働き方のヒント」が凝縮された1冊です。

しかし、いきなり「誰もがトラを目指しましょう」ということではありません。まずは、モヤモヤしながら働いているネコ体質の人、いわば「イヌの皮をかぶったネコ」な人たちに対して、「組織のネコでもいいんじゃない?」という呼びかけから始まっています。

 

現時点では、まだ「トラを最大限に生かせる組織風土」を持つ会社は多くないと思います。今後、トラが生息できる組織が増えれば、ネコが活躍しやすくなります。ネコが増えた組織では、トラが生まれやすくなるはずです。

会社員のトラ・ネコが、自律型人材・変革人材になることは間違いありません。

 

【my pick-up】

◎ネコ・トラが生息しやすい環境のつくり方-やってはいけない9か条

1.集団行動を過度に求めない

2.指示(正解一択)型ルールでしばらない

3.ホウレンソウを過度に求めない

4.アイデアの採否を多数決で決めない

5.短期的・直接的貢献だけで評価しない

6.同調圧力をかけない

7.安易に競争させない、金銭的報酬や地位でつろうとしない

8.副業を禁止しない

9.孤立させない

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2022年44冊目『行動最適化大全』は、樺沢紫苑さんがこれまで出版した36冊の総集編ともいえる内容

2021-12-10 16:08:35 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

「生活習慣」「仕事」「人間関係」の最適化の膨大な情報を50個の切り口で明快にまとめたのが、この『行動最適化大全』です。

 

精神科医・樺沢紫苑さんがこれまで出版した36冊の総集編ともいえる内容。

本書の内容を実行していただければ、あなたが抱える「悩み」「問題」の90%以上は解決できる。(おわりにより)

人生をもっと改善し、うまく進めたいのに「どうしたらいいかわからない」人たちに対する〝行動指針〟となるでしょう。

 

また、イラスト編とエビデンス編の2部構成になっていますので、イラスト編だけ見てすぐに実行に移してみるのも1つのやり方です。

 

【my pick-up】

◎仕事のはじめにメールの返信はしない

始業直後のメールチェックは、最大の時間のムダであり、最大の人生のムダといえます。始業開始の30分をメールやメッセージの返信にかけることは、退社時間を90分遅らせるようなものです。メールのチェックは疲れていてもできるし、コーヒーを飲みながらでもできる、最も集中力を要しない仕事の一つです。本当に緊急なメールが来るのであれば、始業まで悠長に待っていないで、始業前の通勤電車の中でチェックして、返信、対応を完了すべきでしょう。始業直後のメールチェック&返信をゼロにしろとはいいませんが、5分以内には終わらせたいものです。緊急でないメールには、「骨太な仕事」を1~2時間こなしてから、休憩がてらに返信すればいいのです。

◎「遊び」の予定を入れると仕事がはかどる

他の人の3倍働き、2倍遊ぶのが私のモットーです。遊びに真剣だからこそ、その予定時間までに、何が何でも仕事を終わらせるのです。「終わった時間」に帰るのではなく、「この時間に終わらせる」と決めると、午前中からペースを上げていかないといけないので、仕事の効率は20~30%アップします。「仕事」も「遊び」も甲乙つけずに、全力で取り組む。それだけで、毎日が楽しくなります。

◎お酒はストレス発散にならない

「お酒はストレス発散になる」は、間違いです。お酒を飲むとストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が増えます。お酒を飲むと、その場でハッピーになるだけで、根本的なストレスの解決にはなりません。結局、問題は先送りされるだけなので、「ストレス発散」を言い訳にお酒を飲むと、飲酒量が増え続け、負のスパイラルに陥ってしまいます。

◎自己投資して、自己成長する

一番手っ取り早いインプットは、「読書」です。悩みの解決法は、全てこれまで出版された本に書かれています。仕事ができる人の多くは、会社では絶対に教えてくれない「仕事術」「時間術」「プレゼン術」「コミュニケーション術」などを自分で学んでいます。他の会社に転職しても使える、根源的な力、仕事の基礎力です。言われたことをやるのは、当たり前。それ以外の隠れた努力をするかしないかで、職場での評価は全く変わってきます。「読書をし、その内容を実行する」を3か月間続けるだけで、自己成長を実感し、仕事が楽しくなるでしょう。

◎過去問命!5年分を暗記する

資格試験に落ちる人の多くは過去2年分くらいの問題しか解いていないのです。重要なのは3~5年前の問題です。資格試験の出題は2年連続で同じ問題が出ることはまずありません。多くの資格試験はローテーションで出題される傾向があるため、過去3~5年前に出題された問題がほとぼりを覚めたかのように出題されます。ちなみに私の場合は、完璧を期したいので、過去問は10年分やります。そうすると、3・4年ごとに同じ問題や似た問題がローテ―ションしていることが本当によくわかります。

「過去問集」は、解くための「問題集」ではなく、「完全に暗記すべき教科書」という認識を持ちましょう。資格試験の勉強をはじめる最初に、前年の過去問にまず目を通すべきです。

◎実は職場の人間関係は重要ではない

「職場の人間関係」とは、「場」に関連づけられた、一時的で一過性の人間関係です。会社から一歩出れば、アカの他人です。心理学の「対人関係療法」では、最も重要な人間関係は、家族や恋人、パートナーです。次に重要なのは、友人。一番重要度が低いのが職場の人と解釈されています。これを比率で表すと、5対3対2となります。職場の人間関係に注意を奪われる暇があるのなら、家族は友人をもっと大切にしましょう。

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2022年43冊目『大企業ハック大全』は、大企業でもイノベーションは実践可能であることを実例から学ぶ

2021-12-05 14:43:20 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

日本を代表する大企業55社に勤める若手中堅社員3000人が集うコミュニティ「ONE JAPAN」が、大企業を中から変えようと奮闘し、実践する中で培ってきたスキル・技・ノウハウを網羅し、1冊にまとめたものです。

 

5大〝大企業病〟とは?

1.内向き・社内至上主義(ウチの会社、上がOKしないと進まないから)

2.縦割り・セクショナリズム(また責任のなすりつけあいしてるよ)

3.スピード欠如(なんでこんなに遅いんだ)

4.同質化・新陳代謝不全(いつになったら自分の番が来るの?)

5.挑戦・仮説検証不足(挑戦しろって言うくせに、新しい提案は否定される・・・)

 

大企業の強みであった現場力と調整力は、「平時」の時代には通用しても「有事」の局面では通用しません。

前例のない判断や未知なる決断をいかに積み重ねることができるか。同じ志を持つ仲間を自社だけでなく、他社や他業種にいかに多く作っていけるか。

大企業でもイノベーションは実践可能であることを、本書の様々な事例から学べます。

 

大企業でモヤモヤしている社員は、もう一度いまの会社の中で成長できないか考えてみましょう。

大企業の管理職や経営者は、若手中堅社員たちの現場での挑戦を応援し、鼓舞し、事業に活かしましょう。

ベンチャー企業や中小企業の経営者や社員は、大企業を動かす論理を知って、外から大企業を大いに活用しましょう。

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