厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2022年43冊目『大企業ハック大全』は、大企業でもイノベーションは実践可能であることを実例から学ぶ

2021-12-05 14:43:20 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

日本を代表する大企業55社に勤める若手中堅社員3000人が集うコミュニティ「ONE JAPAN」が、大企業を中から変えようと奮闘し、実践する中で培ってきたスキル・技・ノウハウを網羅し、1冊にまとめたものです。

 

5大〝大企業病〟とは?

1.内向き・社内至上主義(ウチの会社、上がOKしないと進まないから)

2.縦割り・セクショナリズム(また責任のなすりつけあいしてるよ)

3.スピード欠如(なんでこんなに遅いんだ)

4.同質化・新陳代謝不全(いつになったら自分の番が来るの?)

5.挑戦・仮説検証不足(挑戦しろって言うくせに、新しい提案は否定される・・・)

 

大企業の強みであった現場力と調整力は、「平時」の時代には通用しても「有事」の局面では通用しません。

前例のない判断や未知なる決断をいかに積み重ねることができるか。同じ志を持つ仲間を自社だけでなく、他社や他業種にいかに多く作っていけるか。

大企業でもイノベーションは実践可能であることを、本書の様々な事例から学べます。

 

大企業でモヤモヤしている社員は、もう一度いまの会社の中で成長できないか考えてみましょう。

大企業の管理職や経営者は、若手中堅社員たちの現場での挑戦を応援し、鼓舞し、事業に活かしましょう。

ベンチャー企業や中小企業の経営者や社員は、大企業を動かす論理を知って、外から大企業を大いに活用しましょう。

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2022年42冊目『働く人のための言いかえ図鑑』は、お互いを思いやり尊重し合うポジティブな言葉を意識する

2021-12-05 14:33:35 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

30万部突破のベストセラー『言いかえ図鑑』の仕事編です。

 

著者の大野萌子さんが今まで受けた、働く人の相談の中でよく聞く「よけいなひと言」を集めて、「好かれるセリフ」に言いかえるケースを112例紹介。

同じことを伝える場合でも、使う言葉次第で、与える印象はがらっと変わります。そのちょっとした違いを、具体的な理由や事例をあげながら解説しています。

 

意識して本書の言葉を使ってみると、相手からの反応がずいぶん違うと実感すると思います。

相手と承認し合うためには、「批判」「非難」「否定」「比較」の4つのHをしないことを心がけましょう。

 

好かれる言葉の背景にある、「人間関係のストレスを増やさないための4つのポイント」を合わせて押さえておくと良いです。

1.人と「適度な距離感」を保つ

2.「自己コントロール」を行う

3.「ポジティブな言葉」を意識する

4.職場以外で「本音を言える場所」を持つ

お互いを思いやり尊重し合うことが、気持ち良いコミュニケーションの原点です。

 

【my pick-up】

◎「のんびりしていて悩み事とかなさそうだよね」→「仕事の納期は守ってください」

いつものんびりしている楽天的な人、あなたの周りにいませんか?

「仕事の納期は守ってくださいね」と、言いたいことをはっきり言わなければ本人には伝わりません。

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2022年41冊目『主人公思考』は、会社員という生き方に誇りを持たせてくれる

2021-12-05 14:16:34 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

ゲームコンテンツ「アイドルマスター」の総合プロデューサーが、「自分には向いていない」と第一印象で思った仕事を受け、その後そういう思考で成果を上げてきたのか?

その答えはタイトルの「主人公思考」。つまり、仕事を自分事にするということです。

また、自分だけでなく、仕事に関わる仲間や部下にも、どう促せば自分事と思ってもらえるのかについても本書では述べられています。

 

「市場規模600億円の大ヒットコンテンツの総合プロデューサー」という肩書から、なんとなくギラギラした人物像を想像するかもしれません。

しかし、決して奢らず、謙虚。ブレない哲学は持っているけれど、他人に押し付けることはしない。そういった印象を読んで感じ取れます。

 

そして、「会社員」という生き方に誇りを持たせてくれるという意味でも、他に類を見ない内容ですね。

会社員だからできること(P.233)

・自分では考えられないスケールの仕事ができる

・一人ではできない体験ができる

・安定している

・孤独じゃない

 

この本で示している考え方は、どれも本質的なものばかり。ゲーム業界に限らず、一流の仕事を目指すすべての人の参考となるでしょう。

 

【my pick-up】

◎インプットの多さが作品づくりに活きる

クリエイターにとって、インプットは命。インプットが多ければ多いほど、作品づくりに活きる。経験上、それは間違いない気がしています。膨大なインプットがあると、その中から「成功法則」のようなものを導き出せるし、いくつものパターンを知っていると、このゲームではあの作品の手法を使ってみようか、と考えることもできる。根拠のない憶測ではなく、経験則から立てられる仮説が、今の仕事でも大いに活きています。

◎どんな場でも自分の意見を持つ

大事なのは、つねに「自分の意見」を持つことです。「お客様はこう言ってます。Aさんはこう言ってます、こんなデータもあります。客観的に見たら〇〇という結論が妥当だと思いますが、自分はこう思った。なので、○○の方向性でいきたいです」人の意見や集めた情報に終始するのではなく、自分はどう思ったのか、これからどうしていきたいと思っているのか、ここまでセットで伝えることが大事。そして、それをどんな場所でも、誰の前でも言えるようにすることです。たとえ大人数が出席する会議の場であろうと、社長や役員の前であろうと、堂々と自分の意見を言う。他の全員が反対している局面でも、同調圧力には屈しない。特に大きなプロジェクトを動かしていく上では、自分の中でブレない軸を持っておくことが求められます。

◎育ちたい人に「教える」ことはできる

いくらこちらが熱心に教えたところで、本人に「育ちたい」という意欲がなければ成長は難しい。あくまで聞かれたら教える、というスタンスです。「育つ」かどうかは、その後の本人にかかっています。僕自身、何十年と仕事をしてきたけれど、「この人に育てられた」と思ったことはないんですよね。ただ、「教えてもらったこと」はいっぱいある。それをきちんと受け取り、自分で考えながら行動を選択してきた。その結果、自分なりに育ったという感覚です。

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