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厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2016年26冊目『自分を変える習慣力』

2016-01-14 22:10:29 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

習慣化が上手くいかないのは、あなたが意識していない心の奥底の深いレベルで、潜在意識の強烈な抵抗を受けているから!

この本では、その潜在意識の特性を理解し、潜在意識の抵抗を受けない状態にし、さらには潜在意識を味方に付けながら、習慣化を進める方法をお伝えするものです。

・スイッチとなる習慣を1つ見つけ、それを習慣化することであなたの人生は変わる

・潜在意識の特性を理解し、セルフコーチングを応用すれば、習慣を身に付けるのに固い意志は必要ない

・良い習慣を身に付けることによって、あなたの脳の力までもが向上していく

まずは1つの習慣を無意識に行っているくらい徹底的に定着するように動くことが大事でしょう。

その際に、潜在意識を味方に付ければ、成功への道はかなり近くなるということが、本書から理解できます。

【my pick-up】

◎習慣化の初期段階で、最も重要なことは

習慣を定着させるためには、まず3週間続けることです。そして、それが3か月続けば、ほぼ習慣となります。習慣化の最初のフェイズで大事なことは、「成果を上げること」ではなく、「定着させること」です。

◎午前中に重要な意志決定をする習慣

意志決定により、意志の力が消耗していくという点から、重要な決定事項は、午前中の早い時間にしてしまうという習慣も非常に大切だと考えます。午前中は、できるだけ重要な意志決定に関する仕事に集中し、午後からはメールの応答や、優先度の低い仕事、そして雑務などに充てるという習慣は、あなたの仕事の生産性と的確性を向上させることでしょう。

◎普段やらないことをやってみる習慣

快適領域を超えることは、決断です。そして、その決断が脳のニューロンの強い結合を促し、あなたのポテンシャル、つまり潜在能力自体を向上させていくことにつながります。ここでやっていきたいのは、決断ぐせを付けること。

◎腹八分目の習慣

ここでの提案は、お昼ご飯は腹八分目にするような、ちょっとした習慣です。この習慣は、午後の眠気やだるさを起こしにくくなることから、午後からの仕事のクオリティと効率の向上に大きく貢献してくれることでしょう。

◎有酸素運動をした後に、創造的な仕事をする習慣

有酸素運動で生まれた新しいニューロンが、創造的仕事をすることによって、しっかりと定着するという効果も表れたと考えられます。欧米のエグゼクティブの多くが、朝一のジョギングの後に、アイデアワークなど、クリエイティブな仕事に取り掛かるというパターンは、こういった意味でもかなり理に適っています。

◎積極的なとらえ方をする習慣

消極的なとらえ方の最大の特徴は、「自分だけにベクトルが向いている」という点にあります。自分が上手くやるとか、自分のメンツを保ちたいとか、意識が自分のことに集中しています。一方、積極的なとらえ方の最大の特徴は、「自分を超えたものにもベクトルが向いている」という点にあります。自分が会議で格好悪いとか、恥をかくというところよりも、自分のまわりの人たちと会社のために、この企画をより良い形で実現したいというような点に意識が集中しています。

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2016年25冊目『はたらく人のコンディショニング事典』

2016-01-11 22:39:50 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、仕事や人生でベストパフォーマンスを実現するための方法を、「カラダ」「アタマ」「ココロ」の働きをもとに紹介します。

コンディショニングについての研究だけではなく、ビジネスや生活指導の第一線で活躍している監修者のもと、最新のエビデンス(研究による根拠)をもとに解説しています。

・自分に自信があって考え方が前向きな状態は、脳機能を高める。

・家族や恋人、友人、職場の同僚など、良い人間関係は脳機能を高める。

・雑然とした環境で作業をすると、前頭葉の働きが低下し、判断が雑になる。

・机の上にものが溜まっていることが、思考を司る前頭葉の機能が低下している指標となる。

・最近、記憶力が落ちたなと感じたら、ランニングやウォーキングなど手軽に始められる有酸素運動がおすすめ。

・本当に高い共感能力とは、「上手に空気を読まない力」のことである。

・有酸素運動をすると脳を鍛えることができ、失敗しても前向きな脳波が見られる。

私が読んで参考になったのは以上のことです。

健康の3大要素である「運動」「食事」「睡眠」の改善によるコンディショニングのポイントは、いかに習慣化できるかに尽きると思います。

脳のしくみを知ってうまく活用することで、仕事で成果を出せる基礎づくりの習慣を身につけましょう。

【my pick-up】

◎強い心「メンタルタフネス」は日々の運動からつくられる

有酸素運動をすることは、ストレス発散、うつや認知症の予防にも有効とも言われています。定期的に行えば、ストレスを受けた際にストレスホルモンが過剰に分泌されなくなるため、少々のストレスには反応しないようになるということもわかっています。また、普段から運動している人は、前向きで改善意欲が強い脳になっている傾向があるということがわかりました。メンタルを手っ取り早く鍛えるには運動を習慣的に行うのが一番、ということですね。

 

 

 

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2016年24冊目『なぜ、一流の人はここ一番で脳が冴えるのか?』

2016-01-09 21:48:25 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本は、ビジネスパーソンの61個の悩みに対して、ビジネスの現場で見つかった科学的な解決方法を紹介するものです。様々な現場で活躍する一流の人たちが、意識的であれ無意識的であれ、日常の些細な問題を解決してきた工夫を医学的な視点からしくみを整理して、誰にでもできる具体的な行為に落とし込んでいます。

著者の菅原洋平さんは作業療法士で、現場の一流の人が実行している工夫の中から、科学的なつまり再現性のある方法を見つけ出して、それを職場全体の共通の技術にします。

本書に掲載されているそれそれの工夫のしくみを、自分に置き換えて実践してみましょう。頭が切れる人を目指して。

【my pick-up】

◎夜考えるリズムから、朝決断するリズムに変える

大事な決断がなかなかできずに、先延ばししてしまうという方の特徴は、夜考えていることです。その反対に、スパッと決断する人は、朝イチで考えています。朝目覚めたら、目標を決めたり、今後の方針を決める。決断をしなければならないことがあったら、まず眠って次の朝に決断し、夜は考えないというリズムが習慣化されれば、優柔不断な自分とはおさらばできます。

◎間食をしないで記憶力を向上させる

特に記憶力という点から見てみると、間食には注意が必要です。今のところ、空腹になるほど記憶力が向上するということが明らかになっています。集中して作業をしたいときや学習したいときには、あえて机の上にお菓子を置かずに空腹の状態で臨めば、短時間で高い成果をあげることができると考えられます。

◎1年半以内に愛着が持てる産物をつくる

ドーパミンの働きには、期限が設けられています。それは、12~18か月、つまり、1年から1年半です。ドーパミンの反応と入れ替わりで働くのがセロトニンという物質です。セロトニンは、いわば愛着のような反応を生み出します。1年から1年半までの間に、その事業に対して愛着が持てる産物を残さなければなりません。期限は1年半。それまでに、産物をつくることを課題にしながら事業に没頭すれば、継続的で魅力的な取り組みができます。

◎すぐに骨格をつくって「もう少しで分かりそう」な状態にしておく

仕事を振られたら、とりあえずほんの少しでもいいのですぐに手をつけましょう。詳細の調整は後回しにして、今、分かる範囲で骨格をつくってしまいましょう。仕事の骨格ができあがっていると、「もう少しやれば分かりそう」という感じになります。これがハーフタスクの状態です。やる気が自然に湧いてきて、「できあがるところまでやってしまいたい!」という気持ちが盛り上がっていきます。

◎自分の興味をキーワードで縛らない

自分が何に興味があるのかは自分が発した言葉によって決まっています。言葉の量によって、自分の興味の幅が制限されています。他人から語彙を仕入れることを意識してみましょう。脳の中でアクセスできる記憶増えるのです。

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2016年23冊目『「分かりやすい表現」の技術』

2016-01-08 21:34:11 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

もう15年以上前に刊行された講談社ブルーバックスですが、『外資系コンサルタントの仕事術』(本ブログ2016年19冊目で掲載)の中で紹介されていたので読むことにしました。

この本は、表現の品質管理基準、あるいは「分かりやすい表現」の法則、ルールブックと言えます。

業界別に存在する「分かりやすい表現」の技術にも、そのジャンルを超えた普遍的共通項があります。そうした共通項から「分かりやすい表現」の結晶を抽出し、表現の品質管理の重要なガイドラインとしてまとめた1冊です。

<分かりにくい表現の犯人⇒分かりやすい表現のルール>

1.親切心の欠如⇒おもてなしの心を持て

2.受け手のプロフィールの未定義⇒受け手のプロフィールを設定せよ

3.受け手の熱意の読み違い⇒受け手の熱意を見極めよ

4.大前提の説明もれ⇒大前提の説明を忘れるな

5.ガイドの欠如⇒まず全体地図を与え、その後適宜現在地を確認させよ

6.複数解釈ができてしまう⇒複数解釈を許すな

7.情報のサイズ違反⇒情報のサイズ制限を守れ

8.欲張り⇒欲張るな。場合によっては詳細を捨てよ

9.具体性に欠ける⇒具体的な情報を示せ

10.重みづけの欠如⇒情報に優先順位をつけよ

11.共通項でくくらない⇒情報を共通項でくくれ

12.相互関係を明示しない⇒項目の相互関係を明示せよ

13.視覚特性の無視⇒視覚特性(見やすさ)を重視せよ

14.自然な発想に逆らう⇒自然発想に逆らうな

15.受信順序を明示しない⇒情報の受信順序を明示せよ

16.直訳⇒翻訳はことばではなく意味を訳せ

読むと日常生活がいかに分かりにくい表現に囲まれているかに気づきます。分かりやすい表現のルール・技術が網羅的かつ類型的にうまく整理されていると思います。

【my pick-up】

◎「分かりやすい」とはどういうことか

分かりやすい表現とは、「受け手の脳内整理棚にしまいやすいように情報を送ること」に、つきます。逆に「分かりにくい表現」は、情報が混沌としていて、ひとめ見ただけではその構造が見極めにくいので、整理棚に収めにくいのです。「分かりやすい、とは、すでに持っている情報構造と照合しやすいこと」と覚えてもよいでしょう。この整理とは、たいてい「分ける」ことから始まります。つまり「分ける」は「分かりやすい」の原点なのです。

 

 

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2016年22冊目『会社という病』

2016-01-05 15:31:01 | 日記

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評価 (3点/5点満点)

日本企業は、いま、抜群に調子がいい。しかし、そういう時だからこそあえて「会社は病んでいる」と言うのは、この本の著者の江上剛さん。

その理由は、社員が疲れきっているから。会社でストレスがないのは経営者だけで、社員は誰もが「助けてくれ!」と悲鳴を上げている。また、社員の多くが将来に不安を抱きながら働いているが、それに気づかず経営者だけが好業績に浮かれているのが、いまの日本なのでは。

本書は、今の日本の会社の病巣を分析します。

江上さんの旧第一勧銀(現みずほ銀行)勤務時代のエピソードがふんだんに盛り込まれており、病巣の切り口も人事・出世・派閥から、社長・取締役・部課長という役職、経営企画・営業・経理という職種まで幅広いです。

読み物としても面白いですが、最近の東芝や旭化成建材などの不祥事の要因として、経営者と社員の間で言葉が通じていない(もっと言うと言葉自体がない)ということを読後感として思います。

【my pick-up】

◎給料という病-永遠に解決されることのない「適正金額」

もはや取締役でもないのに、高い報酬だけ受け取りつつ、いつまでも会社に居座っている輩のいかに多いことか。元をただせば会社の幹部だが、老害をまき散らすようになってしまえば、もはや会社の患部に過ぎない。こうした老害的相談役は、過去の貢献によって現在の利益をむしばんでいる。これじゃあ社員が浮かばれない。

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