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厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2016年21冊目『強いチームをつくる!リーダーの心得』

2016-01-04 21:53:49 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

2014年4月の刊行以降、2015年11月で17刷。なかなか売れているようです。

この本では、リーダーとして何をすればいいのか分からずに悩んでいる人に向けて、優れたリーダーシップを発揮するためのルールやセオリー、そしてちょっとしたコツを紹介します。

読んで認識したのは、リーダーに向いているかなどは関係なく、またリーダーは完璧でなくてもいいということ。

リーダーシップはまさに、いつでも身につけることができるスキル。それを本書は分かりやすくかつ実践的に教えてくれます。

【my pick-up】

◎やることを「1つ」増やすなら、何か「1つ」を捨てる

部下の業務を増やす時は、今行っている業務を捨てることです。

「○○をやってみないか?△△はやらなくてもいいからさ」

まずは、新しい「1つ」増やす時は、それまでの古い「1つ」をやめるというセオリーを意識することからはじめてください。

◎部下にも「逆算思考」をインストールする

1か月先の予定がある程度埋まっている部下であれば逆算思考ができています。逆算思考の人は先を見越して動くため、1か月先にアポイントや会議を設定しているからです。もし、答えられないなら、指導する必要があります。

ぜひ、まずは1か月先の予定を埋める習慣を持たせてみて下さい。実はこれだけで自然と逆算思考になります。言ってみれば、これこそが「逆算思考のツボ」なのです。

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2016年20冊目『変わり続ける』

2016-01-03 19:09:40 | おすすめビジネス書

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評価 (4点/5点満点)

著者の出井伸之さんがソニーのCEOを退任し独立してから10年。70代後半の今となってもリタイア生活は送っておらず、忙しいながらも楽しく充実した毎日を過ごせているのは、人生の中で何度も「リポジション」をしてきたからだと言います。

リポジションとは、自分が置かれている環境を意識的に変えること。同じ場所にいたとしても、そこで起こっている価値観の変化を受け入れ、柔軟に対応し、自らを進化させていくこともまた、リポジション。

この本では、人生を変えるリポジションの考え方とその方法を紹介します。

<リポジションに必要な4つの要素>

1.飛び出す勇気 2.仕事上の経験 3.他者との比較 4.自分の強み

<失敗がもたらす4つの力>

1.キャリア(現場経験) 2.成長 3.リスクとリターン 4.自分の武器

<リポジションを成功させる生き方の4つの法則>

1.「志」「目標」を立て、達成のために腹をくくる

2.ポジティブに物事を捉える。失敗したときも、危機でなく次のチャンスと捉える

3.あなたのチーム、あなたの周りの人たちを大切にする

4.何事にも感謝する心を持つ

自分の価値を高めるための方法として、リポジションは極めて有効であり、また40代でのリポジションはその後の人生を大きく変えることになることが、本書を読んでよく分かります。

久しぶりに評価4点をつけた良書です。

【my pick-up】

◎人生の黄金期45歳が、キャリアの大きな分岐点

クリエイティブマインドと、経験からなる分別心のバランスが交差するのが、45歳前後である。「リポジション」できなければ、クリエイティブマインドは失われ、分別心だけが大きくなる。そうなると、うるさくて面倒なだけの中年になっていくしかないのである。しかし、「リポジション」をすれば、クリエイティブマインドの直線を右肩下がりにしなくて済むようになるのだ。

◎未来の話をすると、みんな子供になれる

とりわけ精神的年齢は、日頃つき合っている人間の年齢に比例していくと僕は思っている。年寄りとばかりつき合っていたら、年寄りの発想になっていく。だが、若い人とつき合っていれば、いつまでも精神を若々しく保っていくことができる。そして何より、未来について語ることができる。年寄りが集まって昔話をしたところで、得るものといえば、その場の笑いだけだ。

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2016年19冊目『外資系コンサルタントの仕事術』

2016-01-02 23:39:59 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

コンサルティング会社や外資系企業、大企業などで採り入れられている優れた仕事術を、より多くの人が理解して実践できるよう、分かりやすい言葉に置き換えて解説した、仕事術の「翻訳書」とも呼べる1冊。

例えば、コンサルタントの資料作成術として、「受け手が資料を利用する場面を思い描く」というものがあり、

・数文字はみ出していたために余計なページが発生しないよう、印刷レイアウトをきちんと調整する

・重要な情報に気づいてもらうために、メール本文に添付ファイルのシート数や見てもらいたいシート名を記載しておく

・受け手がカラー印刷をしないケースも想定して、白黒印刷でも判別できるよう明るさに差をつけた配色にしておく

など、コンサルタントはここまで気を利かせることで十分な価値を提供して、その対価を頂けることが分かります。

本書で紹介されている仕事力向上のための50のノウハウは、「よし!明日からこの方法を採り入れてみよう」とモチベーションを高めるものばかりです。そして、それらを実践すれば従来の70%の時間で仕事を終わらせることが十分に可能となります。余った時間は、更なる品質向上やアイデアの追加に使うことができますよね。

コンサルタントにありがちな専門用語をなるべく使わずに、身近な事例で思考力、コミュニケーション、マネジメントの本質に迫っている姿勢が窺えます。

【my pick-up】

◎「決意表明」よりも「行動」や「達成」を重視する

決意表明により周囲から褒められることに満足してしまい、結局行動に移さないまま、というケースがしばしば見受けられます。決意表明は、ある意味「麻薬」です。実際に努力をせずとも褒めてもらえるわけですから、怠惰な人にとっては実に魅力的です。しかし、有言不実行を繰り返していれば、いずれ人は離れていきます。

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