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2015年14冊目『社内政治の教科書』

2015-01-16 13:32:13 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

マネジャーになったとたんに仕事がうまく回らなくなったら、その原因の1つとして、「政治力」が問われているのかもしれません。

「社内政治」のエッセンスがまとめられた本書では、人間が集まればそこには必ず政治が生まれるという実態のもと、一人ひとりが政治力を身につけ、組織さらには会社を発展させる考え・方法が紹介されています。

これまで、正面から社内政治を扱った本はほとんどなかったと思います。特に、経営と現場の接点に位置する課長の果たすべき役割は非常に大きく、社内政治に初めて本格的に関わる課長、及び課長昇進が視野に入ってきたビジネスマンに読んでもらいたいと思います。

【my pick-up】

◎必要ならば、躊躇せずに部下を切る

より多くを依存している方が、力関係では「弱い立場」に立つことになります。相手に言うことを聞いてもらうためには、その相手に対する依存度を下げる必要があるのです。

Aさんは、契約書業務という特殊性をもとに、社内で自分に有利な依存関係をつくっていました。それを、課長の権限を行使して取り上げる。その結果、表立ったコンフリクトを起こすまでもなく、Aさんを懐柔することに成功したわけです。

このように、部下に対する依存度を下げるのは、「不健全な不満分子」に対処するきわめて有効な手段です。そして、それでも態度を改めない場合には、「異動」などのより強硬な権限行使も辞さない。しかも、それを見ている他の部下たちへの牽制にもなるはずです。

「刀」を抜くときは、一瞬でかたをつけることです。

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