評価 (3点/5点満点)
勝っている企業はどのようなスキームで収益を得ているのか?成功する・失敗するビジネスの違いはどこにあるのか?そして、成功するためには何が必要なのか?
そのヒントとして、今の時代に沿った、誰にでも思いつく「当たり前の戦略」を述べたのが本書です。
・対価を支払う人の立場に立つこと
・需要と供給を見極めること
・人材の適材適所を間違わないこと
世の中にあるビジネスは、実はシンプルな仕組みで成り立っています。しかしこうした、冷静に考えれば誰もが当たり前だと感じるビジネスや経営判断ができなくなっているのが現状ではないでしょうか。当たり前の戦略すら立てられていない日本の企業に警鐘を鳴らし、その処方箋を大胆な案も含め考察しています。
著者の夏野剛さんは以前、NTTドコモに在籍していたこともあり、通信業界やモバイル市場の企業・サービスの分析が最初に登場しますがその他、ITサービス(Amazon、Microsoft等)、家電メーカーの事例も紹介されており、「成果保証型ビジネス」「プレミアムビジネス」といったビジネスモデルも参考になりますよ。