ゆるい生き方  ̄ストレスフリーな人生を手に入れる60の習慣~ 価格:¥ 1,155(税込) 発売日:2010-05-22 |
評価 (3点/5点満点)
レバレッジシリーズの著者・本田直之さんの最新刊は、仕事以外の時間を中心にした過ごし方を、年の半分を過ごすハワイを参考に紹介しています。
仕事では徹底してスピード化や効率化を図る一方で、プライベートはしっかりとゆるさを保つ。仕事時の考え方に染まることなく、考え方のスイッチを切り替えれば、ストレスを感じることなく、日頃の意欲・努力を成果に繋げることができます。
最近の本田さんの本は〝ゆる系〟が多いですね。「面倒くさがりや」「なまけもの」の法則が売れたからでしょうか。でも、本田さんの本でハズレはあまりないです。
【my pick-up】
◎プライベートに論理を持ち込まない
論理性や合理性を考えすぎると、他者に寛容でいられなくなります。他人のミスに腹を立てたり、矛盾した言動が許せなかったり、自分と違った価値観を受け入れられなかったりして、余計なストレスを招いてしまいます。
◎物事に白黒つけない
われわれは「白でも黒でもないグレーゾーン」の存在を認めることによって多様な価値観を認めることになるのだし、自分の見識を広めていくことにつながるのです。
人間関係はグレーゾーンがあるからこそ成り立っているのだと考えましょう。ちょっと自分と意見が合わないからといって相手を全否定していたら、誰のことも好きになれないし、誰からも好かれることがありません。
なんでも白黒つけようとする生き方は精神的に疲れるし、周囲の人も疲れさせてしまいます。
◎何事も60点主義で考える
ストイックな完璧主義は疲れます。そしてあなたが自分を追い込んでストイックに生きていると、そのピリピリした緊張感は周囲の人にも伝染します。
自分が60点主義で生きていると、他者に対しても60点主義で接することができるようになります。
◎物事の「閾値」を下げる
普段からなるべく自分の閾値を下げる意識を持ちましょう。他者に対する期待のハードルを下げ、ある程度のレベルをクリアしてくれたらそれで十分だと思えるようにしておくのです。
◎会社に縛られない準備をしておく
好きでもない上司のご機嫌をとって、サービス残業や休日出勤など不本意な働き方を強いられることになると、趣味や遊びに使う時間もなくなって、自分でも気づかないうちに「会社がすべて」という生き方になってしまいます。
仕事が変わっても、会社が変わっても、住む場所が変わっても、なにがあっても変わらない自分の軸をつくっておけば、会社にしがみつく必要はなくなります。趣味や資格もそのひとつでしょうし、生涯の親友もそのひとつでしょう。
仕事の精を出すのは結構なことですが、それが「会社に精を出す」という状態になってはいけません。
◎「そういう人」と思ってもらう
ゆるい生き方という自分のライフスタイルを確立し、それを守っていこうと思うなら、ある程度の「覚悟」が必要になります。
二次会を断ったり、残業や休日出勤を断るのも、生意気だと思われることがあるはずです。もしかすると、それで昇進が遅れたり収入が減るようなこともあるかもしれませんが、そこを怯えていては一生ゆるい生き方などできず、ストレスフルな毎日を過ごすことになるのです。
しかし、実際に残業せずに定時に帰るようになれば、周囲の人は「あいつは〝そういう人〟なんだ」をあっさり受け入れるものです。大切なのは、この〝そういう人〟と思ってもらうことで、結局これはあなたの個性やライフスタイルを周囲に認めてもらうことを意味します。
もっと能動的に自分の価値観や優先順位をはっきりさせていった先に、ゆるい生き方があるのです。
◎趣味を通じて新しい仲間をつくる
趣味とは、自分のプライベートを仕事から守る「防波堤」のような役割を果たしてくれるのです。言っておきたいのは、趣味と仕事は完全に切り離すべきだ、ということです。
◎お土産を買わない
わたしは海外や国内のどこかに出かけても、お土産を買うことはしないようにしています。いわゆる旅行のお土産というものは買いません。きっとお土産を買う人の多くは、消極的な理由から買っているのではないでしょうか。
今後は旅行を満喫するためにも儀礼的なお土産はやめましょう。買うにしても、本当にプレゼントをあげたい人に、プレゼントしたいものだけを買ってくればいいのです。
お土産に気を遣うくらいなら、普段からもっと別なことに気を遣ったほうがよほどいいでしょう。
◎疲れても完全休養しない
いちばんよくないのは、せっかくの週末を「空白の1日」にしてしまうこと。どこに出掛けるわけでもなく、家でダラダラと時間だけを浪費することは、一見完全な休養をとっているように思えますが、じつは疲れた状態をキープしているだけで、なんの休養にもなりません。むしろ疲れを増幅している可能性さえあります。