厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

今年93冊目『仕事の極め方』

2009-05-14 01:34:12 | おすすめビジネス書
仕事の極め方 仕事の極め方
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2009-04-20

評価  (3点/5点満点)

私が20代のときに一番影響を受けた中谷彰宏さんの本をひさびさに読んでみました。

この本は、中谷さんが過去に出された複数の著書から抜粋して掲載していますので、中谷本の特徴である「元気・勇気・やる気をくれる」エッセンスを感じ取ることができます。

ちなみに、私は中谷さんのビジネス書の中では、『ビジネス塾シリーズ』(全7冊・サンマーク出版)や『入社3年目までに勝負がつく77の法則』(PHP研究所)が好きですね。

【my pick-up】

◎「読む・書く・会う」がなかった日は、何もしなかったのと同じだ

社会人の勉強は、3つあります。「読む・書く・会う」です。

「読む・書く・会う」がないサラリーマンは、顔を見れば、ばれてしまうのです。

◎机を見ると、その人の能力がわかる

その人が仕事ができる人かどうかは、机を見ればわかります。

机の上の状態がその人の能力をあらわしています。あなたが仕事をどう処理し、どう行動を起こし、どう決断するかがわかるのです。

忙しく仕事をしている人は机の上を片づけている時間がないはずだ、というのは大間違いです。机の上を片づける能力は、仕事を片づける能力と正比例しています。

◎仕事の中身を聞く前に、「はい、喜んで」と言おう

私は、「誰から依頼が来るか」で、仕事を受けるか受けないかを決めています。

とにかくやると決めてから中身を聞いて、一緒におもしろくしていけばいいのです。

◎その場その場で、結論を出す

「即座に判断が下せる」というのは、あらゆることにおいて必要です。そのためには、「その場その場で結論を出していく」トレーニングが必要です。

好き嫌いは、感性です。感性は、知性と相反するものではありません。自分の好き嫌いを把握することが、知性なのです。

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今年92冊目『竹内流の「書く、話す」知的アウトプット術』

2009-05-12 23:13:40 | おすすめビジネス書
竹内流の「書く、話す」知的アウトプット術 竹内流の「書く、話す」知的アウトプット術
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2009-04-25

評価  (3点/5点満点)

著者は科学作家で、「たけしのコマ大数学科」(フジテレビ系)など、テレビやラジオでも活躍中の竹内薫さん。

竹内さんの仕事である書くことと、しゃべることに関して、巧いことも大事だけれど、本当に大切なのは、知的な中身と本物の感情、そして常に相手を意識することだとして、そのノウハウを披露されています。

ご本人曰く、「アウトプット術が下手で悩み続けてきた私が”こうして生き残りました”と正直にあらんかぎりのノウハウを書きつけた」とあるように、アウトプットの前段であるインプット、シンキングも含め、実践のお手本となる具体的な方法が満載の1冊です。

【my pick-up】

◎本の読み方のコツ-密度が濃い本は熟読

熟読によって得られる効果は大きい。それは、文章がうまくなるということです。

◎本の読み方のコツ-線を引くべきか否か

本に線を引いたら、もはや古本屋には売れません。その本は、一生、あなたとともにあるのです。私は、そういった本の愛し方もあっていいと考えています。

◎本の整理のコツ-「整理」は他人のためのもの

整理・整頓をする、情報がどこにあるかわかるようにするというのは、やはり他人のためなのです。

◎考える力-幅広い視野で情報を集める

「この人、あんまり考えていないな」というように見える人は、情報収集における視野が狭い場合が多いのです。

◎文章術-書き手から読み手へ視点をシフトする

私は原稿を書き終え編集者に送信する前に、必ず1回は印刷をします。紙に印字された状態で読み直し、訂正を入れるのです。

プリントアウトしたものを読むことで、そこで書き手としてではなく、読み手に回ることができるのです。

◎文章術-上達にはその分野の文章をたくさん読む

基本的に本をたくさん読んでいる人ほど文章がうまい。本をあまり読んでいない人は、どんなにたくさん書いてもあまりうまくならない。

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今年91冊目『自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術』

2009-05-12 00:07:32 | おすすめビジネス書
自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術 自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2009-04-24

評価  (3点/5点満点)

「人間関係メンテナンス術」とは、自分・恋愛・結婚・家族・友人・仕事を、家や車やパソコンをメンテナンスするように、様子を見たり、休ませたり、直したりしながら、長持ちさせていく人間関係の技術を言います。

むやみにポジティブに生きたり、自分探しをしても、自分をすり減らして疲れてしまうだけなので、自分の人生のなかで、大事な人や大事なことだけを重視して、それ以外のものは淡々とこなしていくようにする。「そこそこほどほど」に機嫌よく生きていくのが本書のねらいです。

若い頃に無理をしてでも突っ走る時期があることは大切ですが、30歳を過ぎてからはまだまだ先の長い人生を見据えて自分をいたわり、時にはペースを調節することも必要です。この本で少し、今までの自分の仕事ぶり、人間関係を振り返ってみましょう。

【my pick-up】

◎苦手な上司は、「自分に合わない」と割り切ってやり過ごす

「仕事のできない上司」とのメンテナンス術は、「深く考えないで、悪口も言わない」「余計なことをしないで、必要なことだけをする」ことです。

もちろん、明らかに自分が損をしたり、迷惑を被ったり、業務上で大きな問題があれば、何か対策を練ったほうがいいでしょう。その場合も自分ひとりで考えるのではなく、その上司よりも上の上司に相談することが大切です。

◎上司を育てる義務は部下にはない

仕事のできない上司のトラブルやミスで自分が困るなら、「自分が手を打てばよい」のです。

自分がメンテナンスすることによって、上司はますます仕事ができなくなっていくかもしれませんが、そこまで責任を取る必要はありません。

上司を育てる義務は、部下にはないのですから。

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今年90冊目『藤田晋の仕事学』

2009-05-10 18:24:47 | おすすめビジネス書
藤田晋の仕事学 自己成長を促す77の新セオリー 藤田晋の仕事学 自己成長を促す77の新セオリー
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2009-04-27

評価  (4点/5点満点)

本書は、サイバーエージェント代表取締役社長CEOの藤田晋さんが、『日経ビジネスアソシエ』に連載している「渋谷ではたらくキャリアアップ塾」から、成長するための仕事観や哲学のエッセンスを抽出したものです。

サイバーエージェントでの様々な取組みが紹介されていますが、読んでて感じたのは、うまくいかずに辞めたものが結構あること。とにかくやってみるというチャレンジ精神と、失敗から学び成功に繋げていく行動力をこの本から体感しましょう。

【my pick-up】

◎怒鳴られた時こそ前進しよう

怒られた時は、「これで、また一つタフになれる」といったように、前向きな方向にぜひ考えてほしいのです。怒られても動じないでいる。これは、仕事をするうえでの、一つの大切な能力です。

◎人手不足の職場は評価を高める好機

「人が足りない」と愚痴をこぼすよりも、「忙しくても人は増やせない」という前提で、前向きな気持ちを持ち、自分が今やれる改善策を模索した方が自身の成長につながります。

◎上司に期待しない方が成長できる

何より上司を頼るという感覚を意識的に持たないようにしていました。自立意識を持っていれば、上司に振り回されないからです。

ダメな上司の下ほど優秀なしっかりした部下が育ったりします。ダメな上司が逆にあなたを育てることもあるのですから、上司に期待をして思い煩うことはやめましょう。

◎不満はため込まずその都度ぶつけよう

たとえ上司であっても、文句を言うべき時は、臆することなく言った方がよいと思います。不平不満だけではない文句を言ってくる部下は、上司にとっては意欲的に映ります。

そもそも、自分の仕事をするうえで必要なスペックを持ち合わせていないと、文句すら言えないものです。上司に対する文句は、その人の自信の裏返しと言ってもいいでしょう。

◎ほどほどのモチベーションが継続のコツ

熱い気持ちだけでなく、淡々とした気持ちを持つことも覚えた方が、ビジネスパーソンとして賢いのではないでしょうか。実際、これができるとストレスもだいぶ減ってきます。

◎カリスマより普通の方がいい

重要なのは、今は社員一人ひとりの教育程度が上がり、仕事に対するプライドも高くなり、特定の人物に対して全人格的な信頼を寄せたりはしなくなったということです。

◎メールを書く能力は会話力と同じくらい重要

基本的に必要のないメールは、受信ボックスから全部削除するようにしています。受信ボックスをタスクリスト(ToDoリスト)として利用できます。

◎部下は上司の虚勢を見抜いている

今は上司や会社の嘘や見せかけがすぐにバレてしまいやすい時代です。

自分の将来を左右するかもしれない上司はどれほどの人物か。それを探るツールや判断するための情報がある分だけ、部下の上司を見る目も厳しくなっています。つまり、会社や上司のつく嘘に関して、鋭敏になっているのです。

今は、いくら上司として、虚勢を張って立派そうに見せたとしても、様々な情報により「立派ではないあなた」がすぐにバレてしまいます。見切られるのも早いのです。

◎ヒットのタネは日々の仕事の中にある

基本的に情報収集を怠らないこと。良い企画が思い浮かばないのは、往々にして情報が足りないからです。

人間の発想は基本的に記憶ベースだと言われています。新しいアイデアも記憶や経験を組み合わせてひねり出すしかないのです。無から有は生まれてこないのです。

持っている記憶=情報の少ない人が思いついた企画はどこか現実味に欠け、物足りなく見えます。

◎情報共有の仕組み作りができる人は真に優秀

情報共有では、情報発信側の努力と、情報を取りに行く受け手の自主性が必要です。単に「情報を発信しました」「全員が閲覧可能な場所に置きました」では、情報共有の目的は達成できません。

◎通勤時間や移動時間はビジネス書を読もう

移動時間は本を読むことを強くお勧めします。特に仕事に対して意欲の高い読者なら、積極的にビジネス書を読むべきです。

向上心や知識欲の高いビジネスパーソンは、ビジネス書の費用対効果の高さを理解していると思います。ビジネスの知識がつくだけでなく、仕事の引き出しも増えるでしょう。

◎ビジネスセンスを磨く

学生時代にはいらなかった相手を疑う姿勢がビジネスの場では必要です。

また、精神力は体力に影響される部分が大きい。皆さんにはまず体を鍛えることをお勧めします。

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今年89冊目『藤巻流 実践・巻き込み術』

2009-05-07 23:22:34 | おすすめビジネス書
藤巻流 実践・巻き込み術 藤巻流 実践・巻き込み術
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2009-04-21

評価  (4点/5点満点)

著者は、伊勢丹のカリスマバイヤーとして知られ、独立後は民事再生法適用となった福助の社長として再建に取り組んだ藤巻幸夫さん。現在は、兄で投資コンサルタントの藤巻健史さんとともに㈱フジマキ・ジャパンを設立するなど活躍中です。

この本では、以前から経営者や管理者、チームリーダーに不可欠とされていながら、詳細に語られることのなかった「巻き込み術」に焦点を当てています。

藤巻さんの人柄にも触れながら、周りを巻き込むためには敢えて意図的に行動を起こす必要があることを、様々な場面から学ぶことができ、すぐにでも実践できるものもあって、参考になる1冊です。

【my pick-up】

◎「cc」は極力使わない

メールというのは、本来はコミュニケーションをはかる手段。そしてコミュニケーションは双方向性であるべきです。ところが送りっぱなし、一方通行のメールが少なくないわけで、「cc」などというのは、その代表格でしょう。

「cc」というのは、手抜きが相手にダイレクトに伝わってしまうわけで、場合によっては、「あなたは、その他大勢の一人です」とメッセージを送っているようなもの。「巻き込み指数」はゼロ以下のはずです。

◎あえて扱いにくい人物を巻き込むことも必要

想像を超える成果。そのキッカケが、扱いにくいと思っていた人物の一言だったりするのです。

◎上役を巻き込むには「熱気」「熱情」が必要

なにしろ経験も知識も自分より上の人間を相手にするわけですからね、「熱気」「熱情」で勝負するしかない。経験と知識には、生半可な知識より熱情で対抗した方が得策だということ。

◎五分と五分の関係をつくる

自分の立場が上だと思ったなら、自分から出向くのがホスピタリティ。そして「巻き込み術」の基本です。

◎自分なりの決め言葉を磨く

自分なりの得意な「決め言葉」を磨いておくというのも、巻き込みに役立つ会話術の一つでしょう。ちなみに著者は、「ペテン師のフジマキ!」。

◎きれいな言葉を本の中から拾い集める

枕元に本を積み上げていて、寝る前の1時間は本を読むのが習慣になっている。

通読、乱読が多いのですが、気になる言葉に出会うと、眠い目をこすりながらメモを取っているのです。

◎叱ってほめて、感情の両極をゆさぶる

叱るときには思い切り叱る。しかし、悪かったと思うなら、素直に謝る。それも24時間以内に謝る。そして、ほめる。「叱る→謝る、ほめる」という、感情の両極をゆさぶる言葉を投げかけるというのは、言葉自体にテコの原理が働き、効果をもたらす。

◎「最近の若い者は」はタブー

「最近の若いものは冷めている」と言いたいのだとしたら、それは熱くなれない社会にした大人たちのせい。結局は自分に返ってくる言葉だと思う。

◎会社の看板ではなく、個人の顔で勝負する

大切にしているのが、「オレが責任とるから」という決め台詞。この一言は感動の一撃となって、つき刺さってくるのです。

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