厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

今年97冊目『「話し方」で仕事力は3倍上がる!』

2009-05-21 22:06:05 | おすすめビジネス書
「話し方」で仕事力は3倍上がる! 「話し方」で仕事力は3倍上がる!
価格:¥ 945(税込)
発売日:2009-04-21

評価  (3点/5点満点)

コミュニケーションの入り口である「話し方」と「聞き方」について、ベストセラー『人は「話し方」で9割変わる』の著者である㈱話し方研究所会長・福田健さんが秘訣を伝授します。

言い方ひとつで相手の受け取りがまったく違ってくるのを実感する1冊です。

【my pick-up】

◎一見「いい上司」は危険だ

一見いい上司、ものわかりがいい上司、フランクでとっつきやすいという上司が、上に対しては弱かったり、あるいは何かあったときに無責任ということもある。

◎上司の人物を見抜くポイント「情報の所有度は高いか」

情報の入手が早い、確実な情報を握っている-こんな上司は、判断、意志表示が迅速かつ的確である。したがって、仕事において有能とされ、上層部の信頼も厚い。言ってみれば、将来の有望株である。

◎有能な上司に積極的にアプローチしよう

クセのある、とっつきにくい上司には、仕事のできる人が多い。話しやすい、近づきやすいからと、力のない人にばかり寄っていっても、刺激は少ないと承知しておこう。

◎部下に対する上司の心理が変わるとき

部下の仕事の能力が上司に接近し、仕事における優位性が保てなくなると、部下に対してどのようにリーダーシップをとればいいか、心もとなくなってくる。

部長が直接部下を呼んだりすると、気軽にすっと立ち上がって近づき、一緒に話に加わる。こういう上司ならよい。

反対にコンプレックスの強い上司、面子を重んじる上司、仕事の力がない上司-であればあるほど、部下は余計な気を使わなければいけなくなる。

◎職場での困った一言「いくらなんでも、それはムリですよ!」

ムリですというホンネは、結果として認められるものであって、最初から、争って言うべきものではない。

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今年96冊目『企画脳』

2009-05-20 21:42:39 | おすすめビジネス書
企画脳 (PHP文庫) 企画脳 (PHP文庫)
価格:¥ 560(税込)
発売日:2009-05-02

評価  (3点/5点満点)

作詞家、映画監督、総合プロデューサーなど多彩な顔を持つ秋元康さんによる企画・発想術。

発想や企画のヒントは、日常の中に転がっていて、それを「記憶」するところからはじまる。また、「忘れる」というフィルターがかかることによって、不必要なもの、重要性のないものがどんどんこぼれ落ちていく。

つまり、まず当たり前のことをできるだけ考えて、それをどんどん外していくことが、差別化を生む秋元流の方法論だと言います。

また、秋元さんくらい有名な方になると、”秋元康”の名前を出せば「非常に企画性が強いとか、あるいは何かを狙っている仕掛け的な受け取られ方をされる」「売ろうという意図のほうが注目されすぎてしまう」といったデメリットが発生するので、敢えて名前を出さない(違う名前で出す)こともあるそうです。

企画・発想力はビジネスマンすべてに必要なスキルであり、本書はそのセンスを磨くヒントが満載です。

【my pick-up】

◎すべての人間にいい顔はできない

少しでも、勝てる発想・企画をものにしようと思うのなら、人の眼は気にしないことだ。中途半端に好かれるよりは、むしろ、嫌われるほうがいい。誰からも愛される人間ではなく、ある種の毒や、独特の個性を持つことが大切なのだ。

与えられた仕事のノルマをこなし、酒を飲みに行って帰るという日常のリズムから、どうやってはみ出すか。新しい発想や企画が生まれるかどうかは、その決断にかかっている。

◎街へ出たら、いつもとは違う行動をとること

一駅手前の駅で降りて出勤する、職場以外の人と出会う、新たなレストランを見つけるなど、「昨日」とは違う「今日」をつくること。それが、勝てる企画を生む発想の原点になるのである。

◎自分の中に「引き出し」をたくさん持つ

僕の場合、取材などで、「アンテナは、どんなふうに張っているんですか?」とよく聞かれるが、僕はアンテナを張っているわけではない。

高精度のアンテナで情報をキャッチすることよりも、自分の興味とか関心を、どれだけ頭のなかに蓄積できるかが問題なのだ。

◎「お前に乗った!」と言わせるキャラクターつくり

僕自身はあまり表に出るのが好きではない。こう見えても、ほんとうは人見知りするタイプなのだ。

では、なぜテレビに出演するかと言えば、単純に「企画が通りやすい」からである。

◎ヒットしたものから何を学ぶのか

『脳を活かす勉強法』(茂木健一郎)は、なぜビジネス書のベストセラー・ランキングで1位となったのか?みんなが勉強をしたい時代に勉強のノウハウを教えているところなのだ。

◎「勉強」「勉強」と身構えてはいけない

時間をつくれないという人は、すべてにおいてプロデュースをする能力に欠けるということだ。時間をつくることは、自分をプロデュースすることだからである。

そういう人は、まず自分の時間をつくるための「勉強」からはじめるのがいいだろう。

◎何を捨てるかを考える

人間は大人になればなるほど、「何を捨てていくか」「何をしなくていいか」それを考え実行するのが、テーマになってくる。

それができない人間が、個性のない「幕の内弁当人間」になってしまうし、「帯に短し、たすきに長し」というタイプになってしまうのである。

◎人から嫌われる勇気を持つ

社会人になったら人間関係で全勝することは不可能である。嫌われるということは、個性が何らかの形で放出されているということである。

恋愛も仕事も、どれだけ自分というものを持ちながら、嫌われる勇気を持っているかということだ。

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日経ビジネスアソシエ5月19日号の特集『あなたが今、読むべき本』

2009-05-19 18:25:26 | 本と雑誌
日経ビジネス Associe (アソシエ) 2009年 5/19号 [雑誌] 日経ビジネス Associe (アソシエ) 2009年 5/19号 [雑誌]
価格:¥ 590(税込)
発売日:2009-05-02

日経ビジネスアソシエ5月19日号の特集は、『弱点克服・スキル強化に必ず効く!あなたが今、読むべき本』でした。その概要を紹介します。

①タイプ・目的別「プラス20冊」年間読書計画

「日経新聞を難しいと感じる人は・・・」「初めて部下を持った人は・・・」など、タイプ・目的別に年間プラス20冊の読書を提案しています。

②より良い仕事のための先行投資80冊

話す・書く(16冊)、思考力・発想力(16冊)、経営の視点(16冊)、情報活用(8冊)、営業力(8冊)、リーダーシップ(8冊)、キャリア(8冊)に関する指南書を紹介。

③混迷の時代を生き抜くバイブル158冊

政治・経済(15冊)、もの作り(9冊)、財務・会計(9冊)、マーケティング(8冊)、人材活用(9冊)、ビジネス法務(9冊)、技術戦略(9冊)、米国と中国(9冊)、歴史(9冊)、住空間(9冊)、食生活(9冊)、心と体(9冊)、働く女性(9冊)、日本の伝統(9冊)、日本語(9冊)、理系センス(9冊)、お金と癒やし(9冊)に関する必読書を各界の専門家が初級・中級・上級に分けて紹介。

その他、絶対にハマる小説60冊や文句なしに面白いマンガ40冊、大手本屋の店員さんが選んだ本などが掲載されています。

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今年95冊目『仕事の見える化』

2009-05-18 11:26:03 | おすすめビジネス書
仕事の見える化 仕事の見える化
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2009-04-03

評価  (3点/5点満点)

従来の「見える化」は、生産現場での見える化でした。見えにくいものを見やすくする、パッと見て分かるようにすることです。

本書での見える化は、①会社の未来、②社員の頭のなか、③顧客の頭のなか(顧客の判断基準)という、「実際には目で見ることができないもの」を見える化し、仕事の効率をアップさせるというものです。

具体的には、①会社の未来に関しては、まず20年後のビジョンマップを作成し、それを部署ごとの戦略マップ(5年後)や戦術マップ(1年後)に落とし込みます。

また、②社員の頭のなか、③顧客の頭のなかに関しては、「見える化日報」つまり業務カルテ・顧客カルテ(事実・推察・次回)や日々の記録(報連相・成功・問題・対策)を作成し、常に上司・同僚・他部署と共有させます。

コストもかからずすぐに実践できる方法として、会社の規模を問わずオススメできます。

【my pick-up】

◎未来の仕事をビジョンマップとして示すことが大切

多くの社長や上司は、身近の雑踏を乗り越えることだけを日々のメッセージとして送りがちだ。

未来の仕事のことは口にしたとしても断片的で、社員には分かりにくい。さらにみんなと共有されていない。

◎定型化した仕事のカイゼン

定型化した仕事というのは、まわしているだけになっていて、本来の目的を見失っていることがある。

そこで、業務カルテの「次回」の行動にそういう仕事が書かれたとき、さらっと疑問を提示してみる。仮に現状のままでいいという結論になっても、思考が深堀されるのでいい。

◎見える化日報で書かれた「・・・」は大きな意味がある

例えば、「A社さんから電話があって、どうもお急ぎみたいでした・・・」の「・・・」。

何か本人にとってひっかかりのあることが起きていたり、誰かに察してほしいことがあったりするからこそ「・・・」を使って書いてくる。

◎「こんなことをがんばった」を部下にどんどん書かせる

自分の仕事をアピールすることも、できる人になるために必要な能力の1つである。

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今年94冊目『ピンチをチャンスに変える!仕事と人生の知恵50』

2009-05-17 20:10:22 | おすすめビジネス書
ピンチをチャンスに変える!仕事と人生の知恵50 ピンチをチャンスに変える!仕事と人生の知恵50
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2009-05

評価  (3点/5点満点)

国際経営コンサルタント・浜口直太さんの著書は、今年では『3週間で人生が変わる朝昼夜習慣術』『選ばれ続ける社員の法則77』『仕事が速い人のすごい習慣&仕事術』に続き4冊目の紹介です。

ピンチで勝ち続ける秘訣は、ピンチという環境に振り回されることなく、本来やるべきことを一つひとつ淡々とやっていくこと。この本では、やるべきことを正しくやるための知恵が集められています。

浜口さんの本からは、ご本人の経験に裏打ちされた単に要領だけではない、自分はこうなりたいという熱い想いや行動力、周りへの確かな気遣いを感じることができます。

ビジネスマンができるだけ早い段階で気づいて欲しい仕事の考え方、取組み方を浜口さんからはいつも教えてもらっています。

【my pick-up】

◎いい情報は待ってても来ない。自分から取りに行く!(タイトルはkakihara改)

よく、「いい情報がなかなか入ってこない!」と嘆かれる方がいます。その話をよく聞くと、不思議に思います。なんで、いい情報が、待っていて入ってくるのでしょうか?それも、待っているだけで何もしていない人に、です。

情報として価値を持つのは、一握りの人たちしか知らないからなのです。そういう情報を使うから、人ができないことをして、成功できるのです。

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