厳選!ビジネス書 今年の200冊

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今年101冊目『「認められる!」技術』

2009-05-27 16:11:54 | おすすめビジネス書
がんばっているのに報われない人のための 「認められる!」技術 がんばっているのに報われない人のための 「認められる!」技術
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2009-05-21

評価  (3点/5点満点)

本書は、10万部を突破した『考えすぎて動けない人のための「すぐやる!」技術』(2008年9月10日本ブログ掲載)の続編として、すぐやる技術が少しずつ習慣となり、好転しつつある人生をさらに加速し、自分の成長や進化をより実感するために、生涯の師に出会い「選ばれる自分」「認められる自分」になることを目指します。

著者の久米信行さんは、Tシャツメーカー代表取締役の傍ら、明治大学商学部講師(ベンチャービジネス論・起業プランニング論)もつとめており、人前で話すのも苦手で悩み多き学生に対してアドバイスした習慣づけをまとめたものです。

若い人はもちろんのこと、逆に「選ぶ」「認める」立場である経営者やマネージャーにも読んで欲しい1冊です。

【my pick-up】

◎自分を成長させてくれる真の師の選び方

「今認めている人」が、真の人生の師だと言えるでしょうか?ひょっとしたら「自分とよく似たタイプ」なのではありませんか?あるいは、一緒にいてもプレッシャーを感じないような「付き合いやすいタイプ」ではないですか?

◎生涯の師と会うために実行したい習慣

一番手でツボを心得た質問をすること。講師が話し足りなそうだったことを質問してくれたら、きっと強い印象が残るはずです。

⇒私も研修や講演では、一番最初に手を挙げて質問するよう心がけています。(kakihara)

◎その人を見ないことには、自分も見てもらえない

マザーテレサは、愛情の反対は憎しみではなく「無関心」だと看破しました。

◎ガツガツしないでスマートに実績をアピールする7か条

①「おかげさまで」と一言添えて縁と運に感謝する

②一緒に参加協力した人のことを紹介してほめる

③手痛い失敗の経験も隠さずに話す

④成果よりもプロセスと学びについて話す

⑤詳しくはブログやウェブなどに記して話さない

⑥これから実現したい大きな夢について話す

⑦一緒に仕事をしたい人にだけ実績をアピールする

◎ロジャーズの普及理論

著書『イノベーションの普及学』で、1962年にエベレット・ロジャーズがトウモロコシの新種等がどうやって普及していくかを分析したもの。①②で2割、③④で6割、⑤で2割。

①INNOVATOR(改新者):新しいもの好き。経営者などリーダー層も一部含む。

②EARLY ADAPTER(初期保用者):情報通。オピニオン・リーダー。

③EARLY MAJORITY(前期多数保用者):フツーの人。比較的早く採用。

④LATE MAJORITY(後期多数保用者):フツーの人。大勢順応型。

⑤LAGGARD(遅滞者):最後に採用。疑い深く、伝統志向。

◎短い言葉ほど真意が伝わる

自信がない人や要領を得ない人ほど、長い文章を継ぎ足したくなるものです。しかし、最短の文章で伝える人こそ「頭がいい」と考えるリーダーが多いと心得ましょう。

◎笑われることで生涯の師匠や仲間が見つかる

未来を見通すリーダー層は、イノベーターの奇行の中に「新たなビジネスチャンス」を見い出すものです。ですから、みんなが笑う中でも、真剣に話を聴いてくれる人、叱咤激励してくれる人がいたら、その人こそ生涯の師や仲間と呼べる最有力候補かもしれません。考え方によっては、大多数の笑う人たちがいるおかげで、真のパートナーが見つかりやすいとも言えます。

◎「いい加減」ではなく、「良い加減」に生きよう

◎地の利:自分たちの立ち位置はどこで、何をすべきか?

社内で「自分にふさわしい場所」に人事異動できるための努力が重要です。社外での評価と実績を勝ち得、その評判が、上司や同僚に認められるばかりでなく、経営陣の耳に入るぐらいの努力をしたいものです。

◎「本当の自分」に見えるのは、自己中心的な「ちっぽけな自我」

皮肉なことに「本当の自分」に出会いたいなら、「本当の自分」への理解を求める努力をやめたほうが得策なのです。そのかわりに、日々出会う人たちを理解しようと注力しましょう。

◎無欲の大欲:目先の自分の利益よりも、大きな夢みんなの夢

社員を信じて積極的に仕事や情報発信を任せたほうが大いに成長して、それが自分の成長よりも楽しい。

◎無作為の行為:自分とみんなが喜ぶことを続けて自動化習慣化

「意識して続ける」⇒「無意識に続けられる」⇒「続けないと気持ち悪い」に進化しよう。

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