厳選!ビジネス書 今年の200冊

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今年95冊目『仕事の見える化』

2009-05-18 11:26:03 | おすすめビジネス書
仕事の見える化 仕事の見える化
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2009-04-03

評価  (3点/5点満点)

従来の「見える化」は、生産現場での見える化でした。見えにくいものを見やすくする、パッと見て分かるようにすることです。

本書での見える化は、①会社の未来、②社員の頭のなか、③顧客の頭のなか(顧客の判断基準)という、「実際には目で見ることができないもの」を見える化し、仕事の効率をアップさせるというものです。

具体的には、①会社の未来に関しては、まず20年後のビジョンマップを作成し、それを部署ごとの戦略マップ(5年後)や戦術マップ(1年後)に落とし込みます。

また、②社員の頭のなか、③顧客の頭のなかに関しては、「見える化日報」つまり業務カルテ・顧客カルテ(事実・推察・次回)や日々の記録(報連相・成功・問題・対策)を作成し、常に上司・同僚・他部署と共有させます。

コストもかからずすぐに実践できる方法として、会社の規模を問わずオススメできます。

【my pick-up】

◎未来の仕事をビジョンマップとして示すことが大切

多くの社長や上司は、身近の雑踏を乗り越えることだけを日々のメッセージとして送りがちだ。

未来の仕事のことは口にしたとしても断片的で、社員には分かりにくい。さらにみんなと共有されていない。

◎定型化した仕事のカイゼン

定型化した仕事というのは、まわしているだけになっていて、本来の目的を見失っていることがある。

そこで、業務カルテの「次回」の行動にそういう仕事が書かれたとき、さらっと疑問を提示してみる。仮に現状のままでいいという結論になっても、思考が深堀されるのでいい。

◎見える化日報で書かれた「・・・」は大きな意味がある

例えば、「A社さんから電話があって、どうもお急ぎみたいでした・・・」の「・・・」。

何か本人にとってひっかかりのあることが起きていたり、誰かに察してほしいことがあったりするからこそ「・・・」を使って書いてくる。

◎「こんなことをがんばった」を部下にどんどん書かせる

自分の仕事をアピールすることも、できる人になるために必要な能力の1つである。

コメント
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