厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
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今年102冊目『30歳までに誰もがぶつかる仕事の壁を乗り越える方法』

2009-05-28 16:25:23 | おすすめビジネス書
30歳までに誰もがぶつかる 仕事の壁を乗り越える方法 30歳までに誰もがぶつかる 仕事の壁を乗り越える方法
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2009-05-21

評価  (4点/5点満点)

本書では、誰もがぶつかる仕事の壁として次の12のタイプを挙げ、それらを解決するための考え方や行動のルールについて書かれてあります。

①仕事がうまく進められない/②仕事の量がうまくこなせない/③一生懸命やっているのに結果が出ない/④結果を出しているのに評価されない/⑤自信が持てず前に進めない/⑥周囲の人と合わない/⑦上司と合わない/⑧自分がやりたいこととは違う/⑨仕事の意味や意義が見つけられない/⑩自分のよさが発揮できない/⑪ひと通りマスターしたが次の目標が持てない/⑫刺激・変化が少なく仕事が面白くない

この本で紹介されている成功法則の根本は大きく言うと3つです。

・目的思考でいつも仕事をする=常にゴールを能動的に明確に設定する

・時間を予算として管理し、時間生産性を上げる

・人間同士の信頼関係を最重視して築き上げる

仕事術の基礎がうまく網羅されているので、社会人の早い段階で読んでおくと以後の成長に繋がりますよ。

【my pick-up】

◎やることの期限をあいまいにしない

期限を明確化することで実行と成功の確率が格段にアップします。逆に、期限をあいまいに放置した場合は何もしない状態と同じで、成果の期待はゼロです。

◎モノを返すときはメッセージを添える

人に提出物をチェックしてもらうとき、相手が不在の場合に「依頼のメッセージ」がなく、ただ書類が机においてある場合が目につく。手間は、付箋に書いてペタッと貼るか、メモ書きしてクリップで止めるだけの話です。メッセージが添えられていると、上司は「コミュニケーションの取り方がキッチリしているな」と信頼感を持ちます。

◎期待を裏切ったら素直に謝る

信頼を失ってしまうことは、自分が調子に乗って思い上がってしまったり、周囲がカバーしサポートしてくれたから成功したのに、感謝の気持ちを忘れて傲慢になったり、怠け心が出て基本的な部分で手を抜いたりすることが、ほとんどの場合の原因です。

◎時間を予算として管理する

仕事の予定があふれている場合、予定の項目に対して、「やめる・持ち越す・人に振る・ゴールを下げて所要時間を減らす・やり方を変えて所要時間を短くする・細かく分けて隙間時間に埋め込む・部分的にやる」のどれか(あるいは組み合わせ)ができないか検討する。

◎「1日2時間のマジック」をマスターする

1日のうち2時間分は計画外業務に当てる余裕時間として取っておく/どんな大きな仕事でも2時間以内、最大2時間で終わる大きさに細かく分ける/誰にもじゃまされない時間を2時間確保し、その中でその日の最重要な仕事を実行する

◎決断は二度考えない。勇気を持って一度ですませる

決断は「正確さ」よりも「早さ」のほうが重要になることも多いのです。

◎おじゃま虫とうまくつき合う

話しかけられる前に話しかける、確認される前に報告しておく、督促される前に提出してしまう、先に予定を伝えてその日時をブロックするというふうに、相手が行動に出る前にこちらから行動するのです。

◎人と人とのフィードバック作用をうまく使う

時間生産性の高め方が見えにくいのが「思考系の仕事」「非定型業務」です。見えにくい理由は、これらを得意な人がいても頭の中の話なので外からはわからず、個人的なノウハウになっていることが多いからです。思考系・非定型の仕事は「絶対的な正解のない世界」です。そのときどきの条件の中で「そのときのベストだと思える答え」を考え、探し、見つけ出すしかありません。思考系・非定型の仕事をするときには、どんどん途中で人に話したり見せたりすることです。

◎「相手に優しい」メールを書く

伝わらなければ、すぐに読んで反応してくれなければ、いくら効率的に送れても効果は出ないです。メールのメリットを実現するには、相手に伝わりやすいメールを書かなければいけません。

◎読みやすくわかりやすいメール:結論から書く

「結論から書く」ということには「結論のある=意味のあるメールを書く」という大事な意味もあります。

◎読みやすくわかりやすいメール:「かな」の漢字変換を統一する

ビジネス文書作成能力のレベルが一目でわかるのがここです。

◎開いてもらえるメール:”重要”マークはめったに使わない

”重要”とつけるより、内容が伝わって「読んでみたいな」と思わせるタイトルづけが本当は重要なのです。

◎開いてもらえるメール:CCは本当に必要な人・必要なときだけ送る

マネジャーやプロジェクトリーダーをしていて、メールをもらうときに困るのがこのCCです。問題はその多用と乱用です。部下やメンバーの人の中には自分と関係者とのやりとりをすべてCCしてくる人がいます。すべてをCCされたら任せている意味がありません。

また、メールの相手には知られずに状況を第三者に知らせることのできるBCCは、「気を遣って知らせてくれているんだな」とあなたの仕事のセンスを示すことができます。

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