評価 (3点/5点満点)
この本では、データ可視化を効果的に行うために必要な「データ思考」という思考法を解説します。
データを分かりやすく、見やすく視覚的に表現することを「データ可視化」と呼びます。
ただ数字を羅列するだけでは、データを「伝える」ことにはなりません。
さらに、データ可視化は、データをただ機械的にグラフへと変換することではありません。
データの意味や構造を踏まえた「分かりやすい」見せ方の工夫が必要なのですね。
本書で特に意識されているのは、すぐに役立つテクニックというよりは、10年後も役立つ見方や考え方です。
初めてデータ可視化を学ぶ方には、最適な1冊だと思います。
【my pick-up】
◎4種類の「尺度」を意識する
グラフを見るときに「何か見づらい」「どこか分かりにくい」と感じることがあると思います。そのような場合は尺度の種類と表現方法がきちんと嚙み合っているかを確かめてみましょう。(折れ線で表現するのは時系列など)
1.比例尺度
「売り上げ」「身長」「テストの点数」など、「AはBの○倍」という表現が可能。
2.間隔尺度
「偏差値」「気温」など、「○倍」という表現ができない。(→棒グラフを使わない)
3.順序尺度
「順位」など、平均値を取ることができない。
4.名義尺度
「性別」「国名」「所属部署」など、数字ではないので平均を取ったり、大小を比較できない。(→ラベルや色で表現)
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