厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2025年23冊目 『努力は仕組み化できる』は、努力を行動経済学から考える

2024-09-03 15:48:55 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

努力できるかどうかは、才能で決まる部分はありますが、仕組みでどうにかなる部分も大いにあります。

この本では、努力の仕組みを知ることで、今よりラクに努力できるようになることを目指します。

 

行動経済学などをもとに、「努力できる」を根性論ではなく科学的に考えます。

努力を続けるための簡単なコツや、努力を妨害するもの、努力できる人とできない人の違い、環境が努力に及ぼす影響、何が努力と見られているのかなどが紹介されています。

 

【my pick-up】

◎どうすれば努力を楽しく感じるか

運動を継続している人はよく選んだが、運動をしていない人は選ばなかった項目は、「運動そのものが楽しいから」「運動しないと落ち着かないから」「達成感が味わえるから」「自分の居場所があるから」「距離や回数、記録など達成したい目標があるから」で、これらは全て自分発信の理由、つまり内発的動機付けであることがわかります。

自分の内側に楽しみを見出したり、自分の力を信じたりといった、ある種「自己中心的に生きる」ことが、努力を続けるコツなのかもしれません。

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2025年22冊目 『老化と寿命の謎』は、加齢に伴う疾患を知って今後の生き方を考える

2024-09-03 15:39:45 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

2023年1月~2024年4月にかけて、信濃毎日新聞科学面に連載された「老化と寿命の謎を探る」をまとめたものです。

当新聞編集委員の著者が、書籍・専門書や研究論文を読んだうえで、専門家の方々を訪ね歩いて文章にしたルポです。

 

超高齢化社会の中で「老化とは」「寿命とは」を考え、また加齢に伴う疾患を知って対応するのに役立ちます。

老化や寿命について考えることは、人生の持ち時間のなかで何に価値を置き、どこに喜びを見出すのか、すなわち生き方を考えることにもつながります。

 

【my pick-up】

◎オートファジー活性化のために日常で取り入れたいこと

オートファジーはカロリー制限で活性化されることから、高脂肪食は控えて腹八分目を心がけ、間食もセーブをしたい。適度な運動は、やはりポイントの一つだ。夜にしっかり眠ることも大切で、夕食は早めにして満腹状態での睡眠は避ける。

◎薬剤の服用による転倒

睡眠導入剤、降圧薬などの中には、眠気、ふらつきの副作用を持つものがあり、転倒への気配りが求められる。多剤併用が、転倒事故につながることも明らかだ。

◎50代以降の女性に多い目まい

特定の姿勢を取った時に一時的な回転性の目まいが起きる。剥がれた耳石が三半規管に入り込んで、リンパ液を浮遊することで生じる。治療は、頭や体を動かし耳石を元の位置に戻す「目まい体操」を行う。

◎眠りをそれほど必要としていない高齢者

歳を取れば、若い頃に比べて活動量も基礎代謝量も減少する。細胞などの代謝自体も減ることから、短い睡眠時間で「事足りる」と考えるのは自然であろう。高齢者では6時間を切っても健康リスクが上がらないことがわかっている。むしろ、高齢者にとって8時間以上の睡眠は、睡眠の質が低下する。8時間以上睡眠を取ろうと床で過ごすことは健康に良くない。「体調が悪いのは、よく眠れていないからだろう」との思いや、「健康には、十分な睡眠が欠かせない」といった強迫感を持っているお年寄りも目につく。

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2025年21冊目 『すぐれたリーダーほど自分にやさしい』は、リーダー自身の疲弊感を解消しないとメンバーをケアする余裕が生まれない

2024-09-03 15:26:10 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

常に環境変化への対応を迫られる中で、今、心身ともに疲れ切ってしまうリーダーが増えています。

 

この本では「セルフ・コンパッション」の技術を身につけることで、疲弊感や自己犠牲感が減り、自分・チーム・組織の成果を効果的に生み出すことを目的としています。

 

セルフ・コンパッションとは、自分にやさしくすること。自己肯定感とも違うと言います。

 

『自己肯定感を感じるには、自分への善し悪しの評価をともなうのに対して、セルフ・コンパッションの実践には、この評価を一切必要としません』

『仕事も順調でうまくいっているときは問題ないのですが、問題はうまくいかなくなったときです。自分に悪い評価を下したくないので、どうしても自分にとって都合の悪いところからは目を背けてしまいます。一方で、セルフ・コンパッションでは、どんなにダメな自分も受け入れます。そこに、善し悪しの判断は入りません』(P46)

 

自分をケアできるリーダーには、メンバーをケアする余裕が生まれます。

 

【my pick-up】

◎運動すれば、整う

運動を定期的にしていないと、私たちの思考、感情、行動も乱れることをご存じでしょうか。専門家は「運動しないと、中年以降に思考力が低下する」と警鐘を鳴らしています。エアロビックなどの運動をはじめれば、1年を待たずに、思考力が改善されるという結果も出ています。また運動は、ストレスや不安への対処にも抜群の威力を発揮します。ネガティブな感情に飲み込まれないようにしたければ、運動です。気分が落ち込んだときは、うちにひきこもりがちですが、とにかく「えいや」と体を動かすことが効果的です。別の研究では、運動をしている人ほど自分を律することができることを指摘しています。不正な行動に走りにくいのです。

では、私たちはどれくらい運動するといいのでしょうか。専門家の1つのガイドラインとして「早歩き程度の運動を週5回・30分以上行うか、ジョギング程度の運動を週3回・20分以上行うべきである」と打ち出しています。

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