評価 (3点/5点満点)
この本では、生産性向上のポイントがきちんと言語化されており、それをもとに正しく理解することができます。
1.ゴールから逆算する(GOAL DRIVEN)
そのゴールは「最高の状態」でなければなりません。
2.重要な仕事に絞る
「やらないことを決める」ということでもあります。
3.広げて、閉じる
「できる限りたくさんの選択肢を見つけ」て、そこから「最適な選択肢を選ぶ」ことが必要です。
また、いかにして異業種や一見関係ないところから事例を持ってこれるかもポイントです。
課題解決や意思決定を速くするための、発想法の基礎から具体的な実践ポイント、ケーススタディまで、300ページ超の豊富さです。
【my pick-up】
◎一生懸命なのに生産性が低い人は、ROIのIが大きい(時間をかけて仕事をするタイプ)
「チームワークの美名のもと、長時間労働を強いる同調圧力がある」(仕事の役割分担が不明確、誰かが残っていると手伝う→生産性が低いメンバーは成長しない)
「長時間労働に起因するインプット不足が当たり前」(日本の社会人はただでさえ学ばない、長時間だと学ぶ時間がない)
「他人と同じ、前例踏襲が無難な風土がある」(日本の教育は「みんなと同じ」を求めている、失敗を許さない職場での免罪符は「前例踏襲」)
◎問題と課題の違い
「問題」は、現在起きている「良くないこと」「気になること」「モヤモヤしていること」を指します。一方の「課題」は、「将来に到達したいゴール」あるいは「ToBe(=あるべき姿)」と、「現状このまま進捗した場合に到達できるだろう現状予測」とのギャップです。つまり、「問題」は現在のことで、「課題」は未来に起こるであろうギャップだと使い分けています。「課題」は解決すべきだけれども、「問題」は解決せずに放置してよいケースがあるというのがポイントです。1つ1つの「問題」を解決するのではなく、より重要な「課題」の解決にフォーカスすることで、生産性を高めます。
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