「しきる」技術 誰にでもできる超実践リーダーシップ 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2011-04-28 |
評価 (3点/5点満点)
プロジェクトマネージャーとしてこれまで様々なITコンサルティングやシステム構築プロジェクトを手がけてきた克元亮さんが、ゴールを設定し、そこに向かってチームを動かしていくマインドかつテクニックである「しきる技術」を紹介します。
しきるにはゴール設定がもっとも重要であり、チームをゴールまで導く要素として、マインド、スピード、フェア、リスク管理、コミュニケーション技術という5つが必要になるとしています。
この本では、どちらかというと立場にこだわらず、メンバーを手助けすることに重きを置いています。自分が先頭に立ってメンバーを引っ張っていくというより、自分は後ろにいてメンバーをゴールに向かって押し上げるというスタイルです。
目立つ必要もなく、自分が主体にならなくてもいい、この「しきる」技術を、役職としてのマネジャー・リーダーになる前に、数多く経験しておきましょう。
【my pick-up】
◎すぐに行動する-少なくとも意思表明はしておこう
実際に動かなくても意思表明だけでも十分です。たとえば夕方に会議をして何かが決まったとします。このときすぐには帰らずに、会議を振り返って重要なポイントを考え、次のアクションを起こします。具体的な行動ではなくても、行動を表明するメールで十分です。
「今日の会議で○○についてわかりました。そこで明日から私は××をやります」などです。
このようなメールは5分もあれば打てるでしょう。ですがたった1本のメールで重要な情報とやるべきことが意識に根付きますし、クライアントやチームにも伝わります。
◎冗談やユーモアを忘れずに-いざというときに寛容でいられる秘訣
ピンチのときほどリーダーは、明るく、前向きで、落ち着いていなくてはなりません。
冗談やユーモアはトラブルの場面ではとても有効です。相手の本音、問題の本質を引き出すためには、怒るのではなく、開き直ってユーモアを言ってみることです。ユーモアは、ピンチのときほど効果的なのです。
どうしてトラブルが発生したときに、比較的すぐに落ち着くことができたのか。起こりうるリスクをすべて考えていたからです。まったくの想定外だったら怒鳴り散らしていたかもしれません。
◎好意をもてば好意をもってもらえる-相手が大事にしていることに自分も関心をもつ
じつは最初に相手に対して嫌だと思った部分が、相手のこだわりであることも多いので、そこに注目してみましょう。
自分が関心をもっていることに、相手も関心をもってくれるとうれしいものです。反対に自分のこだわりを見過ごされると寂しい気持ちになります。相手の関心に同調するというのはとても重要なことです。
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