厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2018年125冊目『週40時間の自由をつくる 超時間術』

2018-04-21 21:03:04 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

最近は活動をビジネスやアカデミックな方向へ転換しているメンタリストDaiGoさんによる時間術。

まず、時間にまつわる3つの勘違い「物理的な時間がない」「やるべきことが多い」「忙しい人は仕事ができる」を理解し、「ゴールコンフリクトを正す」「時間汚染を防ぐ」など時間感覚を正す7つの解決策を提示します。

本書がお伝えするのは、一般的な時間術のような細かいスケジュール管理法ではありません。皆さんの時間が足りない根本的な問題を解決し、時間に使われる奴隷のような状態を抜け出すのが目的です。そして、最終的に目指すのは「時間を捨ててしまう」ことです。

【my pick-up】

◎まずは通勤時間のストレスを防ごう!

実はここ数年、心理学や経済学の世界では「通勤」に関する研究が増えてきました。というのも、いまの社会では、長い通勤こそが私たちの生産性を下げる大きな要因のひとつだとわかってきたからです。「長時間の通勤がもたらすストレスは、年収が40%アップしないと釣り合わない」「通勤時間が1分増えるごとに、運動時間が1日0.0257分ずつ減り、睡眠時間は0.2205分のペースで減っていく」。ますは通勤時間の問題をどうにかするのが、組織の「時間汚染」に立ち向かう近道と言えるでしょう。通勤問題のベストな解決策は「引っ越し」です。セカンドベストの対策になるのが「在宅勤務」。3番目に効果的なのが「自転車通勤」。

◎ブレインストーミングは死んだ

多くの研究により、すでにブレインストーミングの有効性は否定されています。ほとんどの人は、みんなとアイデアを出し合うよりも、個人で考えたほうがオリジナリティの高い発想を生み出せたのです。やはり大半の人は他人の前で自分の意見を話すのには抵抗があり、上司のアイデアのほうがほめられやすく、自然と努力をしなくなるメンバーが現れます。最近の心理学では、その欠点を補うべくさまざまなテクニックが開発されています。代表的なのは「ブレインライティング」というテクニック。ブレインストーミングで意見を話し合うプロセスを、すべて紙に書き出す作業です。もうひとつ、近年になって新たな会議手法としてクローズアップされるようになったのが、「エレクトリック・ブレインストーミング」です。会議の参加者は、他の参加者を顔を合わせず、自分のアイデアをコンピューターに入力していきます。そして、他の参加者が書き込んだアイデアをリアルタイムで確認しながら、そこへさらに新たなアイデアを入力していきます。

◎ヤバい組織に共通する要素ランキング

メンタルを病みやすい会社に共通する要素の第5位は業績が不安定(企業が儲かっているかどうかは関係ありません。利益が低くても、その水準で一定している限りメンタルへの悪影響は少ないまま)。第4位は組織内の不公平(自分はこんなに忙しいのに他の社員はヒマそうにしている。明らかに作業量が違うのに給料が一緒)。第3位は仕事の責任が重すぎる(社員には6~8割ぐらいの成功率の作業を与えるのがベスト)。第2位は仕事がない(仕事の重圧はメンタルに悪影響を与えますが、仕事が全くない状況はさらにあなたの精神をむしばむ。またたんに仕事がないだけでなく、無意味にしか思えない作業も同じようにメンタルにはダメージがある)。第1位は仕事とプライベートの混同(実際には自宅で何の作業もしていなくても、仕事について考えた直後からストレスが激増してしまう)。

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