評価 (3点/5点満点)
ビジネスやスポーツで結果を出し、一流の域に達した人を見ると、まだ実績がなかった頃から自信を持ち続け、それが成果へとつながったことが少なくありません。根拠がなくても自信さえあれば、実績はあとからついてくるのです。
この本での中心的な内容は、内面の自信を高めるために必要な9つの思考を身につけることです。
自己効力感:効力思考、当事者思考、実現思考
自己肯定感:強み思考、利他思考、意義思考
失敗許容力:受容思考、成長思考、楽観思考
これらのもととなるのが、「レジリエンス」というものです。レジリエンスとは、仕事でのストレスやプレッシャーに負けない人材、そして困難や逆境に強い人材が持つ心理的能力のことで、その考え方を応用すれば、根拠なき自信を身につけ、さらには自信を下げてしまう原因であるマイナスの思い込みを捨てることが可能です。
心が折れずにイキイキと仕事をするには、根本に自信がないとやっていけません。まずは‘仮の自信’であっても一歩を踏み出しましょう。それによって何かの結果が生まれ、積み重なって実績となり、‘本物の自信’となります。
【my pick-up】
◎「エゴ」ではなく「エコ」に視点移動する
自信がないときや心の落ち込みが続いて憂鬱になっているときは、自己中心的になって、自分のことばかり考えているものです。そのネガティブな思考と感情の悪循環から抜け出すには、視点を自分から他者に、内から外に移動させ、役に立つ行動をすればいいのです。
◎体を動かす
運動は人を健康にするだけでなく、私たちを幸せにし、自己効力感や自己肯定感を高め、抑うつや不安症への心の免疫力を上げます。スポーツをしている人は、陽気で明るく楽観思考の人が多かったような気がします。効力感は転移するため、スポーツで生まれた自信が、仕事や対人関係における自信に結びつくこともあります。
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