厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2021年181冊目『3年で「経理のプロ」になる実践PDCA』は、会社から期待され評価される経理の役割が明確になっている

2021-08-13 14:31:59 | おすすめビジネス書

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評価 (4点/5点満点)

この本で目指しているのは、経理に求められている「効率仕事力」「計数管理力」「財務提案力」「経営貢献力」の4つのスキルそれぞれについて、「プラスαの価値」を身につけることです。

 

経理のプロとは?(P.180)

1.自らムダを排除して生産性を向上させる(=効率仕事力)

2.会社の状態を数値で計測して変化に気づく(=計数管理力)

3.その結果を視覚化してわかりやすく伝える(=財務提案力)

4.将来を予測して財務体質の改善に貢献する(=経営貢献力)

 

そして、「3年後に業績管理と予算編成を任される人材になる」ことを具体的目標として掲げます。

 

〝現状の経理の仕事は、当たり前のことを当たり前にしているだけで、それ以上でもそれ以下でもない〟

〝経営者としては経理社員にもっと活躍してもらいたいと期待しているが、それに対して経理は事務処理を繰り返すだけ〟

 

こういった経理の評価に対して、経理パーソンは業績管理や、予算編成、財務体質の改善など、経理本来の仕事を充実させていかなければなりません。

 

2014年の刊行ですが、経理部の管理職である私が今読んでも、納得できる部分が多かったです。

事業活動のPDCAを財務面で管理しているセクションである経理にとっては、このPDCAのスタイルは扱いやすく、自分の仕事にもきっとうまく活用できることでしょう。

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2021年180冊目『読書の方程式』は、ビジネス書から著者の視点と法則を探す読書法を解説

2021-08-13 14:14:27 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、「限られた読書時間の中で、どれだけ学びの量を最大化できるか?」を重視した「10倍読書」を提唱します。

 

ビジネス書を読む目的=自分の中に「視点」と「法則」を増やしていくこと

 

具体的には、ビジネス書から著者の視点を探すことを「視点読書」、法則を探すことを「法則読書」として、その両方を自身の中にストックする方法を解説しています。

 

著者が何年、何十年もかけてストックしてきた「視点」や「法則」が、たかだが1500円程度で手に入るなら、これほどコスパのいい投資は読書以外になかなかありません。

 

読書術の本は様々ありますが、その主張・得られるスキルも異なっていますので、あらゆるビジネスパーソンにも価値がある1冊かと思います。

 

【my pick-up】

◎抽象化思考

抽象化思考とは「個別具体的な物事から離れて、より応用範囲の広い概念としてとらえ直す力」のことを指します。抽象化思考を学ぶことができれば、「柔軟な発想力」を手に入れることができます。残念ながら「個別具体的な物事」を見ているだけでは、柔軟な発想力は身につきません。なぜなら「個別具体的」とは、非常に限定された狭い範囲に目を向けることであって、周囲の広い範囲を見えなくしてしまうからです。一方で、抽象化思考を自由自在に操ることができれば、「個別具体的」という狭い範囲から離れて応用範囲が広がり、物事を広く発想しやすくなります。

よく「日本企業は、改善は得意だが、創造やイノベーションは苦手」といわれます。これは目に見える「個別具体的な物事」を改善することは得意である反面、目に見えない「概念」をとらえ、新しいコンセプトを生み出すのが苦手、という意味だと解釈できます。抽象化思考をうまく使いこなすことができれば、これまでよりはるかにアイデアやイノベーションを生み出しやすくなるはずです。

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