評価 (4点/5点満点)
この本で目指しているのは、経理に求められている「効率仕事力」「計数管理力」「財務提案力」「経営貢献力」の4つのスキルそれぞれについて、「プラスαの価値」を身につけることです。
経理のプロとは?(P.180)
1.自らムダを排除して生産性を向上させる(=効率仕事力)
2.会社の状態を数値で計測して変化に気づく(=計数管理力)
3.その結果を視覚化してわかりやすく伝える(=財務提案力)
4.将来を予測して財務体質の改善に貢献する(=経営貢献力)
そして、「3年後に業績管理と予算編成を任される人材になる」ことを具体的目標として掲げます。
〝現状の経理の仕事は、当たり前のことを当たり前にしているだけで、それ以上でもそれ以下でもない〟
〝経営者としては経理社員にもっと活躍してもらいたいと期待しているが、それに対して経理は事務処理を繰り返すだけ〟
こういった経理の評価に対して、経理パーソンは業績管理や、予算編成、財務体質の改善など、経理本来の仕事を充実させていかなければなりません。
2014年の刊行ですが、経理部の管理職である私が今読んでも、納得できる部分が多かったです。
事業活動のPDCAを財務面で管理しているセクションである経理にとっては、このPDCAのスタイルは扱いやすく、自分の仕事にもきっとうまく活用できることでしょう。