厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2021年176冊目『ジョブ型と課長の仕事』は、ジョブ型雇用で活躍する課長のための手引書

2021-08-06 13:08:17 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

最近よく話題になる「ジョブ型雇用」の成功のカギは、社員は個性を自覚し、ジョブを選択し、自分の運命に責任を持つこと、つまり

「自律」と能力開発への自主的な取り組みです。

 

この本は、ジョブ型雇用で活躍する課長の手引書として、知っておくべきこと、やるべきことを体系的に解説しています。

 

1.課長は中核管理職

トップダウンの指示を実行する中間管理職ではなく、自らのジョブを定め、ボトムアップでイノベーションと企業の成長に貢献する中核管理職になる。

2.21世紀のパラダイムを主導する

「競争に勝つ」ではなく、顧客と社会への価値創造のために組織のメンバーと縦横無尽に協力する。

3.チームの目標管理を推進する

上位下達の目標管理ではなく、本来の目標管理(自ら考え、目標を定め、自主的に管理する)を実践する。

4.役に立つスキルを磨く

チームの活力をつくるリーダーシップ、対話を通じて人と共鳴するコミュニケーション、そして想像と構想を生み出す思考の技術を学び、実践する。

5.マネジメントの焦点を理解する

21世紀の新たなテーマ(コンプライアンス、リスク、D&I、SDGs)と不変のテーマ(顧客起点の行動)に焦点を当てる。

6.自らの運命を支配する

自らの個性に目覚め、ジョブを選び、学習と成長を続ける。専門性を深め、同時に視野を広げ、顧客と社会に貢献する。

 

日本企業が踏襲してきた「メンバーシップ型雇用」の最大の問題は、よほど幸運な人以外は自分の好きな仕事ができないことです。

ジョブ型雇用の最大のメリットは、個性を生かせる、すなわち、自分が好きな道を選べることではないでしょうか。

 

【my pick-up】

◎業績を管理する

業績管理とは、業績目標を設定したときの前提条件の変化を確認し、ギャップがあれば、対策を考えることを意味します。この際の前提条件には2つの種類があります。

①外的な環境:経済の環境、競争の環境など売上に影響する要素に関する前提が変化しているのかどうかの検証を行います。

②内部的な要因:業績目標達成のための内部での投資、経費、人員、リソースに変化があったかどうかです。

これらに変化があれば目標を修正することになります。変化がないにもかかわらず目標達成が危うければ、達成を阻む理由を分析し、速やかに対策を考えます。

業績管理とは、業績そのものをマネージすることではなく、目標設定のロジックや予測能力の適切さや精度をテーマとして改善や改良をしていくプロセスであるといえます。

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2021年175冊目『無敵の独学術』は、ひろゆき流・要領のよさを身につけるための学びの前提

2021-08-06 12:53:54 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

ひろゆき(西村博之)さんの最新刊は、「独学」がテーマです。

「学ぶための前提」や「学ぶうえで必要なこと」といった、独学を志す人にとっての土台や支柱となるようなトピックが集められています。

 

ひとりで取り組むにしても、学校に通うにしても、「学ぶ」という行為をないがしろにしていると、人間はバカになります。自分のアタマで思考することを放棄すると、悪い大人たちのウソにダマされ損をして人生をムダにします。

 

本書を参考にして、他人と違うやり方を見つけ、「おいしい」ポジションを自力で取りに行く要領のよさを身につけましょう。

 

【my pick-up】

◎バカに独学は無理

厳しいことを言うようですが、バカに独学は無理です。では、バカな人はどうしたらいいのか?答えは学校に行くことです。独学をあきらめて、きちんと優秀な先生に教わるのです。

さらに厳しいことを言うと、もともと能力の低い人が、もともと能力が高い人に独学で追いつくことは不可能です。いわゆるエリートと呼ばれている人たちは、もともと能力が高いうえに学習の量や質もすぐれている、いわば「ずっと成長を続けてきた人たち」なのですね。能力の高い人に追いつきたいのであれば、独学以外の方法で、効率よく能力を身につけていかなくてはなりません。そのために学校を上手に利用して使い倒せばいいわけです。

「わからない勉強のやり方を人に聞く」というのは、優秀な人や知識のある人から「思考のプロセス」を学ぶことでもあるのですね。残酷な現実を言うと、思考のプロセスをもっていない人は、社会に出ても「人に使われる仕事」にしか就くことができません。

◎デキる人は方法論をもっている

僕が「わりと優秀だな」と思う人。それは「やったことのないこと」「答えのわからないこと」に対して、それを実現させるための方法論をもっているタイプの人です。それを実現していくための「階段」をつくっていける人。これまで手がけたことのないプロジェクトに挑戦するにしても、「これをやるにはまず、ここから始めないといけないだろうな」「そのためにはこういう人が必要だな」「こういうパーツが必要だな」ということから考えて、少しずつ広げていく。

自分で答えが出せないものは、いくら長い時間悩んでいても1ミリも状況は動きません。それであれば1秒でも早く、経験のありそうな人に教えを請うたほうがいい。階段を追って何が必要かを考えて、わからないことをピンポイントでお伺いしないといけません。もともともっている知識を引っ張り出すのではなく、正解のない問いに対する答えに近づくための方法論をもっているということ。これが、本当の意味での「アタマを使う」ということだと思いますし、これこそ独学には欠かせないプロセスなのです。

◎仕事にモチベーションがないのは当然

僕に言わせれば、「仕事にモチベーションがもてない」なんていうのは、至極当然のことです。仕事は「仕える事」と書くように、誰かに仕えて、その人がやりたくないことを代わりにやることでお金がもらえる、というシステムだったりするからです。「仕事が仕事」と割り切って、あくまで稼ぐための手段と思っているくらいのほうが、実はいい働き方ができるのではないかと僕は思うのです。

◎バカはオリジナル性にこだわる

プレゼン資料をつくるとき、相手に伝えるべき情報と自分の思いや感想みたいなものが、整理しきれずにごちゃ混ぜ状態になりやすかったりします。自分の感情やプレゼン内容に込めた思いとかは、資料の場合、どうでもいいです。うまくやっている人からいいものをパクることのできる、要領のいい人になりましょう。すごくわかりやすいプレゼン資料があったとして、それがほかの人の資料をパクっているものかどうかなんて、誰も気づかないし気にも留めません。

どちらがオリジナルかなんていうことは誰も気にしないので、堂々と二番煎じしてください。そして、そこに自分らしさを入れることができれば、モノによってはオリジナルを上回れる可能性もあるのです。

◎真面目であることは美徳じゃない

真面目な人というのは「ルール」を守っているだけであって、ルールを守ることは必ずしも合理的なことではありません。せっかくエクセルでパパっと自動計算できたというのに、「数字が間違っているかもしれないから、電卓で検算しろ」と言い出してしまうような上司もいますね。上司に嫌われたくなければ、電卓で計算したフリをすればいい。そして、その余力を何かほかのことに使えばいいだけです。真面目であることが目的になってしまうと非常に効率が悪くなるので、何かを学ぼうという際には注意が必要だと思います。

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2021年174冊目『リアルな会社の数字が見えてくる、決算書・経営分析』は、良い会社と悪い会社を見分ける手法をシンプルに理解できる

2021-08-06 12:36:00 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本は、決算書の読み方とそれを使った経営分析の基本技法をお伝えする実務書です。

 

会社の状態を把握する上で、決算書よりも役に立つ情報は存在しません。

 

決算書・経営分析の概要と本質をシンプルに理解することを主眼とし、合わせて決算書を使った経営分析で、良い会社と悪い会社を見分ける方法も紹介されています。

 

誤字・脱字が多めなのが、本書を読んで気になったところです。

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