評価 (3点/5点満点)
この本では、「テレワーク」に必要な3つの力を紹介し、それを発揮する実践的メソッドをお伝えします。
セルフマネジメント力
高いメンタリティを維持する力、時間管理の力、目標管理する力がある
マルチコミュニケーション力
相手がどんな人とでもどんなツールを使用してでも、報連相、プレゼンテーション、ファシリテーション、交渉ができる
成果の見せる化力
自分の仕事の成果を公正にアピールすることができる
いまや、利用する気になればテレワークを運用する技術的なハード面は整っているのですが、それを運用する人の気持ちやルールなどのソフト面が整っていないという格差があるのです。
「どこにいても、どんな方法でも、仕事ができる人はできる」
新型コロナの影響でテレワークの実践が加速しましたが、テレワークでも十分仕事はできるというのが私の今回の感想です。テレワークに関する本は最近数多く出てきていますので、また紹介します。
【my pick-up】
◎「考える時間」と「作業の時間」を分けて管理し、仕事の質と量を明確にする
テレワークを考える時間に充てた場合には、費やした時間に対してのふさわしいアウトプットが必ずしも出ない可能性があります。ここで言う「考える」とは「コンセプチュアル化」することです。コンセプチュアル化とは、概念化のことです。単に、作業をするための効率化を考えたりすることとは違います。たとえば、新しいサービスの立ち上げやプロジェクトの全体像を描くなど、1日中考えてもできあがるようなものではありません。それを、テレワークでやろうとすると、その日の成果が見えにくいのです。あえて、それをテレワークでしようとするのであれば、一人でやらずに、会議を開催するなり、ヒアリングで経験者の意見をもらうなり、誰かしらのノウハウを引き出すような行動があるといいでしょう。
◎上司へのわかりやすい「仕事のアピール方法」を持っておく
業務改善をすれ意外に簡単に成果が出せます。たとえば、ご自身の関わる仕事を10個のプロセスに分割し、関係者に確認したところ、5個目のプロセスは必要ないということがわかったとします。不要となったプロセスにどれくらいの時間がかかっていたのかを確認します。その時間×仕事の発生する頻度を計算してみると、それが削減できる時間となります。給与を勤務時間で割って時給を計算して、削減した時間を掛けると金額が出るので、それを年で計算したりすると結構な金額になります。また、チーム全体でやるといくらになるかを計算したり、全社で導入したらいくらになるかなど、数字にしていくと色々な可能性が見えます。