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そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

植物園の植物

2009年08月28日 | 6~8月の草木
これはヘビウリです。
なが~いウリで、ちょっと気持ちが悪くないこともないです(苦笑)

左下のは、しぼんでしまっていますが花です。
カラスウリに似ているなあと思って検索してみたら、そっくりでした。


ここの横に事務所があって、ゴーヤの実が飾ってありました。

今年はどうもあまり大きくならなかったようです。


少し奥の方へ行くと、カリステモン(ブラシの木)があります。
今は花は終わり、実が出来ていました。


この実はちょっと変わっています。
山火事に遭うまでタネを出さないのです。
山火事があって木が死ぬと、初めて実が割れてタネが飛び出す仕組みなんだそうです!

植物園の中では、いつまでたってもタネは飛ばせませんね


大きなメタセコイヤの並木。

ここを下に降りると、あの静かな池があって、カエル等が住んでいるのです。


私の体力ではここから奥へは行けないので、出口の方へ歩きました。


大きな松の木があって、マツボックリがたくさん落ちています。

名前を忘れましたが外国の松です。
このマツボックリは、鱗片の一つ一つに棘があって、とても痛いのです

こんな幹の松もあります。

中に何か住んでいそうですね



出口の近くには、水生植物が集められています。
これはガガブタ

名前の由来は諸説ありますが、「がが」というのは古い時代に鏡(合わせ鏡)を意味する言葉だったそうです。
この植物の葉っぱの形が、その鏡の蓋に似ているので、こんな名前が付いたんだという説もあります。

小さな繊細な花が咲きます。


これは、絶滅危惧種のアサザです。

霞ヶ浦では保全のために力を入れているようです。

フリルの付いた小さな(1~1,5センチくらい)花が愛らしいです。


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最後にこれはお馴染みのヘクソカズラですが、ここのはお花の中の赤い部分が五角形のばかりが咲いていました。

私の住んでいる所では、丸型がほとんどなのです。

あなたの所はいかがでしょう?



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秋待草(あきまつぐさ)

2009年08月21日 | 6~8月の草木
web検索をしても全く何も出てきませんでした。

思いついて『広辞林』を引いてみましたら、ありました、ありました、サスガです!
<秋待草ーー夏の稲のこと>

そしてこんなことも。
室町時代に『蔵玉草』という、草木や鳥月の異名を読み込んだ和歌を集めて、簡単な注をつけた本があるのだそうです。

その中に、夏の稲のことを「秋待草」と詠んだ歌があるとか・・・

詳しいことはなかなか調べられなかったのですが、そこまでのことがわかりました。(下のコメント欄にひまわりさんが、これ以外に検索で見つかったことをお書きくださっています。ありがとうございます!)


夏はまだ草のような葉ばかりですが、やがて穂が出て、秋にはお米が実り生活に欠くことの出来ない植物です。
待つ、というところにその思いが込められているような気がします。


折しも、23日は暦の上では「処暑」です。
暑さもここまでという目安になり、聞いただけでほっとしますね。

空の高い所には秋が顔を見せています。

暑さにばてている私も、もうひとがんばりしなくては・・・



こんな雲が姿を見せて、お天気は下り坂なんでしょうか?
草木が萎れています。
ひと雨ほしいです。


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蓮を訪ねて

2009年07月27日 | 6~8月の草木
特に名のある蓮ではないけれど、ちいさな蓮池にはうす桃色の花が、たくさん風に揺れています。


見ているぶんには風情がありますが、写すとなると風はこまりもの・・・
風が止む一瞬を待つ時間が、長かったです。



明日咲く予定のつぼみも、愛らしい。




ひとしきり雨が降ってきました。
私のカメラは、晴雨兼用の日傘と共に、こんなときに働き者です!

雨を避けてどこかへ行ってしまった人たち。
私は、蓮池を独り占め

上の写真の右上に、木の橋のようなものが写っているでしょう?
ここを歩いていくと池の中に入れるのです。
濡れているのですべらないように、おそるおそる入ってみました。


やがて雨がやんで日が差してきました。
するとどうでしょう。
大きな蓮の葉っぱのまんなかに、大きな水玉が、ぴかぴか光っています


風が吹いて葉っぱが動くと、ゆらゆら揺れて、ぽちゃんと池に落ちていきます。
私も落ちては大変なので、そう~っと戻りました

色々な大きさの水玉がありましたが、これはいちばん大きかったと思います




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今年も咲いたオオボウシバナ

2009年07月08日 | 6~8月の草木
オオボウシバナ、タネを頂いて今年で3代目です。

ふわふわとしたやわらかな花びらが、朝の風に揺れて・・・


後姿も捨てがたい魅力があります。



発芽率はあまりよくないようで、ご近所にさしあげたものは芽が出なかったようです。

詳しい説明など、興味がおありの方は、こちらに過去記事がありますので、どうぞご覧下さいね。



ところで、これ何の花かおわかりでしょうか?

よく似たものが色々ありますが、これはネズミモチです。

その名のとおり、ねずみ色の実がたくさん群れて実りますね。

花も群れて咲き、小さいし高い所に咲くので、よく見たことがありませんでした。


手の足りる所のをちょっと頂いて写してみたら、案外可愛いのでビックリ!
モクセイ科だというので、これまた驚きました。
詳しくはこちらで



そうそう、昨夜は七夕さまでしたね。
そして満月!
ちょっと珍しい巡り合せではないかしら?

すぐに曇ってしまいましたが、ちらっと顔を見せたお月さま。

なんだかとても明るく感じました。




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優しき花よ夏椿

2009年06月26日 | 6~8月の草木
雨の中に溶けてしまいそうな花びらの透明感、ほんのりと紅をさしているのは、ささやかなお洒落心?

この一つの紅が、ナツツバキの特徴ですね。

< 薄紅をさして誰待つ夏椿 >


木肌はツルツルしているようなんですが、花が終わってもっと暑くなると百日紅のように、衣替えをします。

きっと暑がりなんでしょう?

百日紅と同じような木肌だし、皮が剥げるので、地方によってはこの木もサルスベリと呼ぶ所があるんだそうです。
紛らわしいですね。

秋には実が出来ます。

タネが落ちた後の実の殻、いい形をしていますよ。
ドライフラワーにも使えます。


そして冬になると落葉します。
椿らしからぬ木ですね。


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紫陽花の本当の花たち

2009年06月19日 | 6~8月の草木
これは紫陽花の花。


これも同じく。



え~~うっそー

いえいえ本当ですよね、皆さん!


まだ信じられない人は、これをご覧下さい。



ガクアジサイの周りの大きな“花びらもどき”は装飾花と呼ばれ、花びらではなくて萼(ガク)なんでしたね。

両性花が額縁みたいに花の周りを取り囲んでいるので「ガクアジサイ」と呼ばれるのだとか。

まんなかに集まっている小さいのが「花」で、両性花でオシベとメシベがあります。
この小さな花たちも、なかなかに可愛いです♪
地味だけど、一所懸命に咲いているので、見てあげてネ。


一輪の真ん中にも、咲いています。

ずいぶん念入りに作ったものですね。

こんなのも

色んなデザインが面白いですね♪



テレイドスコープを持って出たので、こんなのも写してみました。

真ん中の下の方、アゲハチョウが止まっているみたいでしょう?



明日からは雨になるようですが、すでに水不足の地区の皆さんのためにも、「降れ降れ坊主」を作ろうと思います。

我が家の伝統の雨乞いなのです。
何のことはない、テルテル坊主をさかさまにして吊るすだけという手抜きなんですが・・・

でも、不思議に霊験あらたかなんですよ~~



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ネムの花咲く

2009年06月12日 | 6~8月の草木
ギンネムは中南米からやってきました。  
それを考えると寒い所は苦手のはずですが、とても強くて、なんと「世界の侵略的外来種ワースト100」というのに入っているそうです。

育てている人は、気軽に自然に返さないようにした方がいいでしょうね。


それはともかく、きれいな花です。
これは夕方遅くに、フラッシュをたいて写しています。
線香花火のようでしょう?


すっかり開くとこんな感じです。

普通のネムノキと同じように、暗くなると葉っぱは閉じてしまいます。



これはヒネムです。

白いのとは対照的に、とても華やかですね。

メキシコの原産と聞けば、さもありなんという気がします。



もう少しおとなしくて、日本では古くからお馴染みのネムノキ。

大きな木だったので、下から見上げても花は遠いです。

他の木で花を写しました。

古くからある木なので日本原産のものかと思っていましたが、検索してみるとイラン、インドあたりからやってきたとか。


この花には思い出があるのです。

私の幼い頃、父は忙しくて、めったに顔を見ることもありませんでした。

ある夕方、時間があったのでしょうか「お城のネムが咲いてる頃やから、行ってみようか」と手をつないで連れて行ってくれたのです。

よほどうれしかったのか、今でもそのときの光景をはっきりと思い出すことが出来ます。

私の育ったのは城下町。
小さな城跡のお堀端にあったネムノキの淡いピンクの花、父の手のぬくもり、夕方の空の色・・・・

子供心にも感じたのは、父の心の中で私は忘れ去られた存在ではなかったというよろこび。

「おとうちゃん、わたしのこと おぼえててくれはったんや

私にとって、今でもネムノキはとても大切な、特別な木なのです。


< 想い出は 夕闇せまる城跡に父と見上げたネムノキの花 >




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清少納言さまも雨がお好き?

2009年06月08日 | 6~8月の草木
ちょうど咲き始めた紫陽花や、たくさんのドクダミが濡れている姿が、たいそうお気に召したご様子でした。


書き残してくださった文章を、ちょっとだけご紹介しますね。

    
    濡れて美しきもの
 
    あじさいの青

    飾り花に囲まれて
    
    ささやかに開きたる まことの花も

    いとおかし

    



    香り悪しけれど
    
    雨の日の木下闇(このしたやみ)に薄明かりして開きたる

    どくだみの白も 言うにおよばず
   
    


    
    可愛ゆきもの

    浅緑の若葉に
 
    幼きででむし(カタツムリ)の

    力いっぱいに 

    つかまりている姿




    

    雨のなか

    葉裏にやどる てんとう虫の

    露をまといし姿も けなげにこそ覚ゆ







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晩夏の水辺

2008年08月20日 | 6~8月の草木
水に映るガガブタの後姿です。
風が水面を揺らして吹きすぎていきました。

ガガブタはこんな花です。




アサザの花に止まるベニシジミ。

アサザの花は、フリルがオシャレなんです、ほらね。

良い香りでもするのでしょうか、こちらにはハチがやってきています。


これはミズアオイ

お花の色がいかにも涼しそうでしょう?
好きなんです♪


四つ葉のクローバーみたいなデンジソウです。

クローバーよりは少し繊細な感じですね。
でもとても強くて、どんどん増えるそうです。


タイワンウチワヤンマショウジョウトンボがなにやらお話をしています。

「そろそろ僕たちの季節も終わりだね」
「今年は暑くて、僕らにはとても楽しかったね!」

タイワンウチワヤンマというトンボ、お尻の先が面白い形でしょう?
ショウジョウトンボは、夏の盛りの頃からこんな真っ赤な色をしていますが、これはオスで、メスは茶色っぽいです。

このトンボも温暖化で生息域が北上しているそうです。
そうでしょうね、こんな名前のが、ずっと前から大阪にいるわけないですもの!


これは名前が気に入っています。ノタヌキモっていうんです。

ミジンコなどを捕まえて食料にします。
名前の由来はタヌキの尻尾に似ているからと、説明に書いてありましたが。どこが似ているのかしら?


いかがでしたか、少し涼しくなりましたでしょうか?
もうそろそろ、この花たちも終わりです。
だって、ほら、吹き抜ける風の匂いが秋を告げています・・・



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梅花藻の花をたずねて

2008年08月11日 | 6~8月の草木
地蔵川は、滋賀県の中山道沿いの、醒ヶ井の宿にあります。

梅花藻(バイカモ)と淡水魚のハリヨで有名な、湧水を水源とする、とても冷たく澄んだ水の川です。
湧き出しているところの近くでは飲み水にもなり、とても美味しいです。


川上の方に百日紅(サルスベリ)の大木が水面にせり出しています。

写真の手前の右側に、柔らかく盛り上がっている部分が見えるでしょう?
梅花藻は浅い流れの中で、このような群落を作って、ゆらゆらとゆれています。

百日紅の花が散る頃になると、花びらは下流の方にも流れて、あちこちで彩を添えています。

こんな感じです。

もっと近くに寄って見たのが、一番初めの写真です。
とてもきれいでしょう?

浅くて流れの緩やかな川ですが、場所によってはこんな所もあります。




水の中に育ち、白い小さな花を咲かせる梅花藻は、梅の花に似た形をしています。
浅い流れの中の所々に群生して、花が咲く頃は水面に白い花が顔をもたげてきます。

花のひとつを大きくしてみましょう。

水面すれすれに咲いているのを感じていただけるでしょうか?


太陽が高くなり日差しが強くなる頃には、おおぜいのカメラマンが三脚をすえてにぎやかでした。
私のように小さなコンデジで写している人は、ちらほら・・・・なんだかとても愉快でした


最後にもう一つの「私だけ」を見てください。

川の岸辺と川の中のシダに、クモが網をかけていました。
真ん中には水滴が一つ・・・・


晩夏の朝の、思いがけない発見でした!



(もし見に行かれる方は、土日は混雑がひどいそうですので、平日になさるか、早朝のお出かけをお薦めします)


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