初期のウルトラシリーズ、それから最近のウルトラシリーズでも監督を務めた実相寺昭雄氏が亡くなったと知る。
実相寺監督の作品といえば、やはり印象的な演出だろう。アングル、照明を効果的に使って陰影を強調した画面、効果音に音楽の使い方。小学生ぐらいのときはあまりよく分からなかった。むしろ辛気くさいと感じたと思う。ところが中学~高校ぐらいの歳になって再放送で見て(まだビデオは普及していない時代だった)、ハマってしまった。ウルトラシリーズが単に子供のときに見るヒーローものだけでない奥の深さがあると思ったのもこのころだった。自分と同世代でハマった人間の多くも、似たような感じではないかと思う。
高校を出たころの1979年春には「ウルトラマン」の中から実相寺監督の作品だけを再編集した映画が公開された。ハマっていたころだったから、この映画、見に行きましたよ。ただ、実相寺作品というマニアックなところだけを持ってきた映画だから、マニアな人間ばかりが見に来ているのかと思ったら、小学生がやたらと多くて驚いた。その小学生の子供たちには退屈だったかもしれないが。
初期ウルトラで実相寺監督とコンビだった脚本家の佐々木守氏も今年初め、いや昨年だったか他界されている。小さい頃や、10代の頃など、テレビ番組を通していろいろな刺激を与えてくれた人たちを見送ることが増えたが、やはり寂しいことである。心よりご冥福をお祈りします。
本日の晩飯は松屋で牛焼肉定食。
夜はダンベルエクササイズで上半身メニュー。