行徳生活日記

「行徳雑学館」作者の日記。

2010年6月23日(水)の日記

2010年06月23日 | 日記

今日は定期の通院の日だが、もちろん問題なしで昼前からは時間が自由に使える。でも、朝から雨が降っているような天気なので、屋内の施設に行く。前回と前々回は国立科学博物館に行ったので、今回は趣向を変えて、一度、行ってみたいと思っていた越谷レイクタウンに行く。

おととし、国内で最大級のショッピングモールが出来て、駅もそのときに開業したということ。国内最大級のショッピングモールは端から端までが1キロぐらいあるらしい。そんな巨大な建造物と聞くと好奇心をそそられて、どんなところか見てみたい、というか探検してみたくなる。

武蔵野線の越谷レイクタウン駅に着くとホームの壁にガラス張りになっているところが多く、ショッピングモールがよく見える。確かに一番奥はかなり向こうのほうのようだ。

ちなみに駅名は越谷レイクタウンだが、ショッピングモールの名前はイオンレイクタウン

イオンレイクタウンは1つの建物ではなく、3つに分かれていた。3つあわせた規模が国内最大級のようだ。駅のそばがゲートを兼ねた小さい建物、奥の2つが大きな建物。駅前広場からエスカレーターで小さい建物の2階部分に入ると、そこにも店はあった。

すぐに駅前の幹線道路を渡るブリッジになる。

大きな2つの建物は、駅に近い側が"kaze"、遠いほうが"mori"という名前が付けられている。どちらも3階建て。メインの通路はゆるく弧を描き、中央が吹き抜けになっている。最近の新しいショッピングモールでよく見る造り。”ディープスペースナイン”のプロムナードが頭に浮かぶ

これは"kaze"3階の通路。"mori"のほうも天井からの自然光の採光をしていないだけで、ほとんど同じ造りだった。

建物の平面的な形の関係で、"mori"のほうが奥行きがあって、通路がいつまでも終わらないかと思える感じだった。建物も大きいからテナントもゆったりとスペースがある。ユニクロもライトオンもこれまで自分が見た中で一番規模の大きい店舗だった。

"kaze"と"mori"の間に東埼玉道路という新しい幹線道路が通っていて、ここを2階どうしをつなぐブリッジで渡る。動く歩道も付いていた。

ブリッジからレイクタウンの名前の元になった大相模調節池が見える。これを湖(レイク)に見立てたようだ。

春日部から越谷にかけての東武伊勢崎線に沿ったあたりは、17世紀に徳川の幕府が関東平野を流れる河川の流路を付け替える大規模な事業を行なうまでは、大きな川が合流して今の東京湾へ向かう太い流れになっていた地域。今でも、大落古利根川や元荒川が中川に合流している。関東平野と一口に言っても川が集まるところは他よりも微妙に標高が低いわけで、水害が起こりやすい。なので、今の時代でも調節池が必要になる。

そうした地域だから、住宅地にならずに水田のまま残っていたところも多かったのだろう。なので、巨大なショッピングモールを作る用地もあったわけだ。

着いたのが正午過ぎだったので昼飯にする。ゆっくりと洋食を食べたいと思っていたので、あらかじめ洋食の店にどんなのがあるか調べておいた。東京厨房という昭和30年代風レトロ感覚の店に入る。チェーン系の店であちこちにあるらしいが、入ったのは今回が初めて。

看板に描かれたイラストは建設途中の東京タワー、それと千住のお化け煙突だった。店内には昭和20年代から30年代と思われる東京の街の風景写真がずらっと壁に飾られていた。

ハンバーグとのガーリックチキンのグリルセットを食べる。まずサラダとスープが来て、

すこししてグリルとライスが来た。

歩き回るだけでは疲れるし、ショッピングモールにはシネコンもある。イオンシネマ

なので、映画を1本見ていく。アリス・イン・ワンダーランドで3Dで吹き替え版。

作品それ自体には興味はなかった。なので、2ヶ月ほど前に公開されたときも見ていない。興味は1月に見た「アバター」のときに3D感があまりなかったのが、今ならどう見えるかということだった。4月初めに左目の白内障手術をしたが、1月には左目はかすんでいて視力も0.2まで落ちていた。つまり、事実上、右目だけで見ていたことになる。今は両目ともちゃんと見えるから、じゃあどう見えるかということ。同じ映画で比較するのが一番いいのだろうけど、「アバター」はもうやってないし、それに2回も見たいと思う内容ではなかった。

それで「アリス」を見たら、やっぱり両目だとちゃんと3Dの立体感が出る。片目をつぶってみると、平面的な絵にしか見えない。3Dは左右の目の視野角の差を利用して立体的に見せているわけだから、両目がちゃんと見えていないとだめなようだ。

それと、内容にはあまり興味がなかった「アリス・イン・ワンダーランド」だけど、見たらけっこう面白かったし、驚愕するところがあった。

終盤に鎧をまとい剣をふるって、赤の女王が放った怪獣と戦うアリスはかっこよかった。勧善懲悪・戦うヒロインものとしては面白い。

そして驚いたのは女性の描き方。ディズニーのアニメや実写・特撮映画の世界というと、昔の白雪姫や眠れる森の美女のような美しいお姫様と麗しい王子様がいる童話の世界というイメージだったし、そうした、どちらかというと子供向けの世界だと思っていた。ところが、「アリス」ではワンダーランドにも現実の世界にも王子様がいないのだ。アリスの叔母という容貌の崩れた老婦人が出てくるが、身分の違いで結婚できなかった若い頃の恋人がいつか貴族を捨てて自分を迎えに来ると信じてずっと待っている。ワンダーランドから現実世界に返ってきたアリスがこの叔母に告げる。
「王子様はどこにもいないのよ。」
つまりこの叔母は、王子様が来ないまま老いさらばえた白雪姫なのだ。

アリスの姉の夫は浮気性。アリスに求婚した男は、アリスの死んだ父の古くからの友人の息子でアリスとは幼なじみだが、母親がぴったりと付いていてマザコン夫になること必至。アリスは求婚を拒絶して自分で人生を切り開いていくことになる。

ディズニーのアニメ作品で描かれる女性像が昔とは違ってきているというのは、前にもどこかで読んだことがある(美女と野獣についてだったと思う)。確かに今は、自立した女性がヒロインになるのは当たり前だが、ディズニーの世界でさえ王子様不在になってしまっているのには驚愕した。

ディズニー作品が好きでいろいろと見てきた人なら、長い間の変化も見てきただろうけど、昔の童話の世界のイメージを持っている人間がいきなり今回の「アリス」を見たわけだから余計に驚いた。

 

映画のあとコーヒーを飲んで、またしばらくイオンレイクタウンを歩いて見て、午後5時ごろに再び電車に乗って帰る。

浦安で途中下車して番屋へ行く。午後6時半頃だけど明るい。明るい時間にこの店を目にするのは初めてのような気がする。

平日限定でお通しと串焼き3本と小鉢物一品、それにドリンク一杯で1,050円というお得セットが出来たというので、最初はそれでいく。ドリンクは中生。今日の小鉢はイカと里芋の煮付け

串焼きが3本来る。豚タン豚ハラミ鳥ナンコツ

ビールの後は焼酎に切り替えて番屋カメ仕込み。つまみは有頭海老焼

そしてタコ刺し

たこ刺しを注文したら、今日は鳥刺しもできるということ。串焼きにササミがあるが、仕入れたばかりで新鮮なのがあるのだろう。なので注文。

前に耕で鳥刺しではないが鳥わさを食べたらおいしかった覚えがある。それで、また食べたいと思っていたので、つい注文する。焼酎も同じのをもう一杯飲む。

焼酎2杯のあとはレモンサワーにする。つまみは十分食べたので、あとは締めに鳥スープ

昼頃まで雨だったが、レイクタウンで映画を見終わったことには晴れてきた。こういう日は傘を忘れやすいが、今日はちゃんと持って帰る。

デジカメで写した画像をパソコンに入れて、縮小サイズ版をつくり、この日記に貼り付けたところで酔いが回ってきた。続きは翌日ということになる。

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