日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

進学は考えているけれども……????

2016-07-26 08:51:31 | 日本語学校
曇り。

ちゃんとお日様が出てくるのを見た…見たんですよね、だからカーテンまで閉めたというのに…、お空はもう厚い雲に覆われています。

先週末も近くの公園で「盆踊り」がありました。今週末には隣の公園でも「盆踊り」が催されるようです。昨年は、この会場に、インド人の女子学生が来てくれて、一緒に踊っていましたっけ。スリランカの卒業生(男子)も来ていたのですが、話が一旦、「踊ること」になると、途端に、逃げて行ってしまいました。これも慣れがあるのでしょう。

さて、学校です。

二年生は、頑張れる人は頑張っていますが、頑張れない人はそのままになっています。来日してから一年以上経っていても、『初級Ⅱ』のクラスにいても、どうしていいのか判らないのでしょうね。文法というのは、積み重ねの部分がありますから、前の部分がわかっていなければ、新しいところで頑張るぞと思ってもなかなか思い通りにはいきません。

連鎖のひもがあちらでもこちらでも切れてしまい、耐えられなくなってしまうのです。意欲は多少あるにしても、それ(現時点でのわからなさ)に耐えられるほどではない。それに打ち勝てるほどでなければ、そこはそれ、それで終わりとなってしまいます。

文法がわからなければ、単語を覚えるだけでもいいのですが(そうすれば、下のクラスに移れたときに、余裕ができる)、それができねば、新しい人達に一方的に押されていくだけになる。

国でも勉強した経験があまりないのでしょうし、それで十分であるという家庭に育ってもいるのでしょうし…。

ただ、面白いことに、同じよう(状態)でありながら、ベトナム人は、「勉強が嫌いだから」とか「できません」とか言って、できていないことを認める態度をとるのですが、スリランカ人は言いませんね。

まず、自分ができないのを認めないし、していないのも認めません(あれで、「していないことになる」のだとは思っていないのでしょう)。

ベトナム人に比べて、ヒヤリングがいいし、耳で聞いてすぐにそれをオウム返しに言えるので、普通の日本人は彼らがそれほど理解していないというのも気づかない。だから、(アルバイト先でのそういう反応になれていますから)自分は日本語ができると思ってしまうのでしょうね。

努力を要する漢字は覚えられませんから、それを以て自分の才を計ってもいいと思うのですけれども、それはしませんね。易きにつくというよりも、メンツが保てそうな方に偏ると言った方がいいのかもしれません。

だから、いざ進学を考えねば…となったときに、自縛状態になってしまうのでしょう。

困ったものです。

自分のレベルがわかっているベトナム人学生が早々と自分のレベル相当の専門学校の募集要項を集め始めているというのに、レベルを決めかねてウロウロしてしまうので、大変。私たちが言うところの「レベル」は、彼らが思っている自分の「レベル」とは余りに違いすぎているので、なかなか心が定まらないのでしょう。

さて、こんな大変な時期が、これから始まろうとしています。

日々是好日
コメント
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