竹細工の道具はいろいろあるけど主に使うのはこの2つ。
竹引きノコとナタ。
竹引きノコは歯が細かいので普通のノコよりきれいに切れる。
あとはもっぱらナタを使う。
ナタは古いほうがいい、切れないほうがいい。
ナタを研いではいけない。
といっても古いナタは売ってないだろうから、
他のことにいろいろ使った後で使うのがいい。
よく切れるナタは危ない。
でも田舎暮らししてるとナタはよく使うけど、そうでない人はそうそう使う機会はないだろう。
それでナタを使う時はかならず皮の手袋しておくこと。
さてまずは竹を適当な長さに切る。
小品なら一節のあいだでできるけど、大きな作品を作るときは何節かにまたがる。
・竹は回しながら切れ
一気に同じ方向から切るのでなく、最初は軽く線を引く気で回しながら切る。
するとたいてい1周するとずれてくる。
でも薄い線だったら修正がきく。
修正しながらさらに回しながら切っていく。
きっちり切りたいなら、紙を巻いてそのふちを切るといい。
でも竹をそのまま使う竹組細工ではなく竹ひごを使う竹細工ならそんなに厳密にしなくても問題はない。
つぎに真竹には余計な節があるのでこれをナタで削ぐ。
でもまあちょっと引っかかるのが気にならなかったらそのままでもいい。
このぐうたら百姓もよく忘れるけど忘れてもどうってことはない。
次は巻尺を巻き鉛筆やボールペンで印しをつける。
たとえば幅が5ミリの竹ひごを作るときは5ミリごと・・・じゃなくてプラス1ミリ、6ミリごとにしるしをつけていく。
理由はいろいろ。
・竹はまっすぐなようだけど厳密には先端は細くタケノコ状に伸びている。
・竹は円弧になっているので外よりも内側が狭い。
・竹を割った性格、というとまっすぐな素直な一途な性格・・・このぐうたら百姓のような、あっちにふらふらこっちにふらふら、
いつも迷ってばかりの、いつも悩んでばかりの性格の人間と全く違った性格を想像するけど、現実には本当にまっすぐな性格の竹は少ない。
一癖も二癖も、一節も二節も癖のある竹が多い。
そのためにも1ミリほど余分に切っておく・
・木もと竹うら
木は根元から切れ、竹は先のほうから切れ、という。
まき割りした人はわかるだろうけど木は根元から割ったほうがとっても割りやすい。
竹はその逆、先のほうから割った方が割りやすい。
しかし木元竹裏・・・?
木元はわかるけど竹裏・・・??
裏に先という意味があるのだろうか?
どうやら裏というのは逆という意味らしい。
木は根元から、竹はその逆という意味。
まっ、どうでもいいことだけどね。
というわけで後でもわかるように反対側に色を塗って根元と先とがわかるようにしておいたほうがいい。
(続く)
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