ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

推理小説

2021年06月25日 18時41分05秒 | 本の中から
毎日早寝早起きの良いこの暮らしをしている。
良い子過ぎる暮らしをしている。
だって晩は6時前には食事を終わって、7時ころにはもう眠る。
すると12時前には目が覚めて、それから夜明けまで長い長い読書タイムとうたた寝タイムが始まる。
最初はちょっと起きては本を読み、すぐにうたた寝しては、また起きては本を読む。
そのうち本を読む時間が長くなり夜明けを迎える。
このように毎日毎日良い子過ぎる時間を過ごしている。

読書はきっと乱読なのだろう・・・
でも読むのは古典が多い。
最近の作品とか芥川賞受賞作なんかほとんど読んでいない。
それからもう一つ苦手なのは戦争物や推理小説。
なんせ人殺し作品は好きじゃないので、もっぱら避けてきた。
特に推理小説なんて推理を追うのがなんとも面倒、なんとも億劫。
それでも昔はホームズものとかブラウン神父ものとか、エラリー・クイーン
とかヴァンダインとかよく読んだものだけど、最近はなんとも面倒くさい。
それで本格的な推理小説はもっぱら避けてきた。
でも最近、ふと推理小説を読みだした。

・「死神の棋譜」(奥泉光)・・・推理小説というか、ハリーポッター風な冒険小説の趣もありとても面白く読んだ。
・「medium 霊媒探偵城塚翡翠」(相沢 沙呼)・・・アニメ風な作品。ちょっと文章が固い、気負い過ぎ、と感じたものの、これもとっても面白い作品で退屈しない。それに最後の奇想天外などんでん返し!他の作品も読みたいと思った。
・「ワトソン力」(大山誠一郎)・・・無能な刑事、でもこの人といる周りの人が俄然推理力を発揮して事件を解決していく。
こんな設定はユニークでとっても面白いのだけど、でもこんな設定だと、もっとユーモアが欲しい。推理もちょっと甘いと感じた。

そして、ホロヴィッツの「メインテーマは殺人」と「メインテーマは殺人」
どちらも本格的な推理小説だけど、刑事上がりの探偵を含め登場人物がどれもこれもいやぁ~な奴ばかりという、面白い設定。
「その裁きは死」では日本人の女性が登場するけど、これまたいやぁ~な女。そしてその女性の俳句の本の“182”番目の俳句が謎解きの重要なテーマとなる。

今まで西洋文学に日本が取り上げられることはよくあったけど、それは北斎などの浮世絵とか陶磁器とか主に芸術分野でのこと、プルーストの「失われた時を迎えて」でも日本の水中花が効果的に取り上げたれている。
このジャポニスムを通しての日本理解から、日本人が西洋人の暮らしに普通に入ってきていることについて今風な興味を覚えた。
まあそれはそれとして、「メインテーマは殺人」よりも「メインテーマは殺人」の方により本格的な推理小説しての興味をもった。




コメント
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