ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

サンタクロース

2016年12月24日 18時29分22秒 | 田舎暮らし
今日はクリスマスイブ。
でもここは田舎なので、クリスマスの気配はまったくない。
町の中心部に行くとちらほら・・・
市の中心部に行くとあちこちイルミネーションが輝いている。

クリスマスというとサンタクロース。
子どもたちは目を輝かせてサンタクロースを待つ。
でも・・・サンタクロースはトナカイの橇に乗って煙突からやってくる・・・
この話にはどうも無理がある。
それで子どもたちは不思議そうに、あるいは不審げに話し合う。
「サンタクロースはどこからてくるのかな?」
「そうだね、ここは雪も降っていないし、トナカイもいないよね。鹿ならいっぱいいるけど・・・」
「そうそう、それに道をそりで走ったら警察の人に怒られないかな?」
「うんきっとそうだよね、もっと寒いところだったらトナカイの橇で来るけど、ここではきっと車で来るんだよ!」
「そうだよね」
と、あまり夢のない話に落ち着く。

しかしさらに難問が・・・
「サンタクロースってどこから家の中に入ってくるのかな?ここには煙突もないし・・・」
煙突のあるうちなんてほとんどない、
あってもせいぜいネズミやイタチが入れるくらいで人なんか到底入れない。
「ベランダから入ってくるのかな?」
「うんきっとそうだよ」
でもマンションの1階ならともかくも、高層階だとそれは無理。
「う~ん、やっぱり玄関から入ってくるんだよね」
「うん、きっとそうだよ」
というわけで子供たちの話は、サンタクロースは車でやってきて玄関から入ってくるという夢のない話しに落ち着く。

さて夜中、子どもたちはすっかり寝てるころ、サンタクロースがやって来た。
玄関をピンポ~ン!
(今頃、誰だろう・・・)
「あの~、サンタクロースですが・・・」
怪しいやつが来たな・・・
サンタクロースがいくら説明しても親は警戒してドアをあけてくれない。
仕方なくドア越しに名刺を渡す。
そこには一言「サンタクロース」と書かれている。
するとますます怪しまれた。
しかし・・・ふと親は考える、よく見るとそんなに悪い人ではなさそうだ。
きっとクリスマス限定の宅急便のサービスなのかもしれない。
恐る恐る、そっとドアを開けると、
やっと開けてくれてほっとしたサンタクロースにこっと笑って
「メリークリスマス!子どもたちにプレゼントを持ってきました」
親は不信ながらもプレゼントを受け取ると、サンタクロースは伝票を出して
「ここにサインしてください」
(やっぱり宅配業者だったんだ!)
でもサンタクロースは趣味でやってるのでなく職業。
そのために最近では伝票に受け取りのサインをしてもらうことになったのだ。
こうしてようやくプレゼントを受け取り子供たちの枕元に置く。

さて、朝いつもよりも早く飛び起きた子供たち。
枕もとのプレゼントを見て大喜び
「わ~い、サンタクロースがプレゼントを持ってきたよ」
「やっぱり車できて、玄関から入ってきたんだね」

こうしてこの家庭でも普通にクリスマスを迎えることができたのだった。

ところで・・・我が家には・・・.サンタクロースが来る気配はまったくない。
サンタクロースから嫌われたのかもう何十年も来ていない。
純米酒の1升瓶を持ってきてくれることを、
それが無理ならせめて焼酎の紙パックでもプレゼントしてくれるのをとっても期待しているのだけど・・・

コメント (2)
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