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ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

入院(2)

2015年09月01日 17時45分58秒 | 田舎暮らし
さて手術の日。
朝6時から何かとあわただしく準備が始まる。
昨日の晩の9時から食べ物は一切だめ。
水は朝の6時から一切だめ。
断食生活が始まった。
白い切腹用の、いやいや手術用の衣服に着替えて、
介添え人、いやいや看護師に付き添われて、
腹切り場、いやいや手術室まで歩いて行った。

簡単な手術とはいえ油断ならない。
もしかして日曜大工が趣味の医者なら、
うっかりメスとノミを間違えてノミを腹に突き刺さないとも限らない。
手術が初めての実習医だったらすっかり動転して、
腸と心臓を間違えてメスを心臓に突き刺さないとも限らない。
酔っ払いの医者だったら、肴に生レバーを食べようと肝臓を切り取らないとも限らない。
油断ならない。

手術室の入り口に立って、念のため霊安室でないのを確かめて、
深呼吸を一つして中に入った。
中は場のようではなく意外と町工場のようでいろんな機械が置かれてあった。
そして中央に手術用のベッドが置かれて医者と看護師が待っていた。
おもわずマグロの解体ショーを想像した。

そしてベッドに横になり・・・
それから・・・
そ・れ・・か・・・ら・・・・・・・
実は全く覚えていない。
気が付いたら看護師から呼びかけられて目を覚ましたら元の病室。
えっ、もう終わったの?
本当に手術したの
手術したふりして金だけ巻き上げようというんじゃない?
・・・なんてことは少しも思わなかった。
あちこち何かいろいろ管が・・
点滴や酸素吸入や心電図や脈拍などを図る機械にも繋がれて、
下半身には電気毛布、そして足はマッサージ機みたいなものにくるまれて、
まるで重篤の患者って感じ。
1時間の予定が患部が腫れてて2時間かかったそうだ。
半年間我慢したのがいけなかったらしい。
でもまあ無事終了した。
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入院(1)

2015年09月01日 03時34分23秒 | 田舎暮らし
先週入院して手術をした。
手術は新米や実習生の医者が任される程度のしょうもない手術なのだけど、
それでも5日間入院した。

当日は台風も去り良い天気。
絶好の入院日和(?)!
いつもなら自分で運転するのだけど、入院患者が自分で運転するのもなんかそれらしくない。
そこは病人らしく家族に運転してもらって、助手席でよわよわしくふるまうに限る。
内心、手術への不安はあるものの、なんせ5日間の休暇。
5日間なにもしないで、ごろごろ寝転んで、本を読んで暮らせる!
こんな楽しいことはない。

でも病院に近づくにつれ、ついつい想像する。
場に連れていかれる家畜の気持ちを、
執行される死刑囚の気持ちを。
それで病院に着くころにはすっかり重病人の気持ちになった。

部屋は窓側ではなく壁とカーテンに区切られただけ。
でも本を読みに来ただけなのでそれでも構わない。
冷蔵庫があった。
でも中には何も入っていなかった。
実に無駄な使い方だ、缶ビールの入っていない冷蔵庫なんて!
電気代の無駄遣いではないだろうか?
これがビール飲み放題、だったらどんなによかっただろう!!
ここらへんがこの病院へのさらなる改善を望みたいところだ。

そのあと部屋で落ち着く間もなく医者からの説明、脅し?があった。
手術の内容や、たまに失敗することもあること・・・後遺症、再発の可能性・・・などなど
そして同意書に何枚も署名した。
こちらはすでに重病人の心境なのですっかり気弱になってなんでもはいはいと聞いてしまう。
もしこのなかに死刑執行承諾書みたいなものが紛れ込んでても簡単にサインをしただろう。

さてそのあとやれやれこれで落ち着いて寝転んで本でも読めるなとおもってたら、
看護師が血圧や体温を測りに来たり、栄養士や薬剤師が挨拶に来たり、
シャワーを浴びたり・・・と意外とあわただしく過ごした。

食事は・・・これが一番気になってたのだけど、味付けはよかったけど量が少なく種類も少なかった。
もう1品ほしいところだ。
(晩酌も1本ほしいところだ)
でもまあそこは病院食。
ホテルのディナーというわけにはいかないだろう。

こうして最初の一日はおわった。
あすはいよいよ手術。
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