蕎麦を食べに行った。それがなんと大山まで。
一杯の蕎麦のために往復4時間もかけて!
先月のヤギの会(近畿中国山羊サミット)のとき酔った勢いで、大山のこだわりの蕎麦を食べに行こう!と話がまとまったらしい、あるいはけしかけたかもしれません。
まったく酔ったときは何を言い出すか自分でもわからない。
というわけで断れなくなってわざわざ大山まで食べに行ったのだ。
高速はめったに乗らないので滅茶苦茶緊張する。
どうもあのスピードには着いていけない。
やっぱり片道1車線の田舎道をとろとろ走るのがいい。
それに信号が無いのも困る。息抜きができない。
CDの入れ替えもできないので同じ曲を何回も何回も聴くことになる。
高速にもぜひ信号をつけてほしい。
途中パーキングではなく道路沿いにコンビニか自動販売機もほしい。
どちらもあまり利用しないけどまったく無いとなるとちょっとさびしい。
それにそうそう田舎には付きものの枯れ葉マークの軽トラもほしい。
そして高速を40キロでとろとろ走ってほしい。
疲れた時はその後をとろとろとついて行く。
・・・なんてことはどうでもいいのだけど、とにかく滅茶苦茶緊張しながら、他の車にびゅんびゅん追い越されながら、それでもたまには仕返しに他の車を追い越したりしながらやっと蒜山SSにたどり着いた。
この道を通るときはいつもここで休憩することにしている。大山がよく見えるから。
不思議なことに平日にもかかわらず駐車場はほぼ満車だった。
大山は頂上にはもう雪が積もっていた。
それから米子ICにつき山陰道に無事乗り換えて、大山IC近くの待合所へ奇跡的に間違えることも無くすんなり付いた。
待合所にはもうみんな来ていた。
大阪・兵庫・岡山・鳥取・島根のメンバー計6人。
わざわざ一杯の蕎麦を食べに遠くから、しかも平日に!
いったいなんというグループだろうね?!
そしてみんなで車を連ねて蕎麦屋さんへ。
当然先頭の車は後続車を見ながらゆっくり走って行く・・・なんて思ってたら、とんでもない!!
50キロの道を70キロで、後ろの車が付いてこれなくても関係なしにびゅんびゅん飛ばす。
お~い、待ってくれぇ~!!
80キロ出して何とか追いつく。
まったくとんでもないグループだ。
ともあれなんとか追いついて、蕎麦屋のわき道に入る。
普通だったら、入るところには店の名前の看板があるのにそこにはたんに「そば」としか書いてない。
それでも他に蕎麦屋はなさそうなのでこれでいいのだろう。
この訪辺歩来(とうへんぼく)という店はとってもこだわりの多い蕎麦屋で、
蕎麦も野菜も無農薬で自分の畑で作ったものを使い、卵は放し飼いのウコッケイ、キノコや自然薯は栽培ものではなく山にとりに行く、魚は川に釣りに行くらしい。
それに山羊も飼ってて、手作りのチーズケーキは自家製山羊ミルクで作るらしい。
というわけでそんな蕎麦を食べてみたかったという以上にこの亭主に会ってみたかったのだ。
手作りのログハウスの店につくと、まずとっても長いブランコが目に付いたので早速乗った。
ゆっくりゆれるのがとっても気持ちいい。
これがブランコでなく横になって寝れるようになってたらもっと気持ちよかっただろう。
次に山羊仲間としては店に入るよりも先に当然のように山羊に挨拶に行く。
山羊2頭と犬と合鴨2羽がいた。
それから店に入る。
客は他にはいなかった。
みんなキノコそばを注文した。
ここのはみな冷たいそばで、暖かいのは腰が無くなるから出さない、らしい。
キノコは前日山から採ってきたナラタケというキノコでナメコ見たいなぬめりがあり、ナメコよりも大きく柄の部分が黒い。
それが中の蕎麦が見えないくらいどんぶりにいっぱい覆われている。
ぬるぬる感がとてもいい。ぬるぬるが大好き人間だから。
海鼠腸、とろろ、納豆、モズク・・・みんな好きだ。ただし蛇はいやだ。
蕎麦はソトニ・・・はて?
蕎麦が10で小麦粉が2らしい。ふつうの二八蕎麦よりもそば粉が多い!しかも蕎麦は手作り!しかも手打ち蕎麦!しかも・・・
と亭主の熱い話が続く。
よその蕎麦やうどんは手打ちではない、手延べだ。
さぬきうどんは手延べでもない。足で踏んでるから。
本当の手打ちとは麺棒で伸ばすのでなく麺棒をとんとんとんとたたいて伸ばす。
・・・と延々と話が続く。
さらにキノコの話とか山菜の話とか釣りの話とか商売そっちのけで。
そして出汁に使う自家製乾燥キノコを見せたり、外に出ていって山菜を採ってきたり・・・
あのう・・・山羊のチーズケーキとコーヒーを頼んでるのだけど・・・
やっぱり期待してたとおりの人、期待してたとおりの頑固そうな顔の人だった。
というわけでだいぶ待たされて、注文忘れてるんと違う?うんきっと忘れてるよ、と思い始めたころにやっとチーズケーキとコーヒーが出てきた。
自家製チーズケーキは濃厚な味。山羊ミルクを使うと濃厚になる。
コーヒーは豆から作る。
というわけでこのこだわりの店からやっと満足して開放されたのだった。
客は途中1組、3人来ただけだった。
それでも今日はとっても繁盛したのではないだろうか?と思えるような雰囲気の隠れスポットのようなところだった。
さて蕎麦屋にいって目的は果たしたのだけど、まだツアーは続く。
次はリンゴ園。
またしても猛スピードで移動した。今度は最初で懲りたので2番目についた。
先頭はしょっちゅうセンターラインを割る滅茶苦茶な運転。
こちらは後続車が気になってスピードを緩めても先頭車は緩めない。
あらら・・・
これじゃ2番目についても一番後ろについても同じか・・・
ともあれなんとかリンゴ園にたどり着いた。
ここは入園料がいらない。
しかも食べ放題!
もって帰る分だけ払ったらいい・・・ということは食べるだけだったら無料!~というありがたいリンゴ園。
でも食べ放題といっても、りんごはそんなに食べられないよね。
2個食べてもう充分満足した。
そしてわけありリンゴを買った。
わけありといっても傷が付いてるわけではなく、まずいわけでもなく、たんに小さいというだけ。
それが70個くらいで2000円だった。
さてリンゴが終わって・・・まだまだツアーは続いた。
今度は平澤牧場という羊牧場に行った。
羊の毛を採ったり肉にしたりするらしい。
いつもは山羊もいるのだけどあいにく種付けに行ってて留守だった。
ここは農家民宿もやっている。お茶や紅茶の加工品も作っている。
羊は10数頭、山羊とはちょっと勝手が違う。
羊は山羊と違って人間には寄ってこない。
餌になんと梨をぽんぽん投げていた。
帰りにこの餌を味見したらとっても甘かった!
それで何個かもらって帰った。
単に小さいということで市場に出回らないで、羊の餌になる。
先ほどのわけありリンゴといい、梨といい、また形が悪いというだけで廃棄されるたくさんの野菜といい・・・これが日本の食糧自給率40%の実態なのだ。
日本は食料に関しては本当はもっと豊かな国なのだ。
今月号の「田舎暮らしの本」にこの牧場が載っていたので見せてもらった。
さてこの牧場を後にしたときはもう4時になっていた。
いかん!はやく帰ろう!!
というわけでやっとツアーは終わった。
山羊も鶏も怒っているだろうな・・・
でも餌は充分にやってきたし・・・まあ我慢してもらおう。
家にたどり着いたのは6時半。
外はもう真っ暗。
疲れた、でも楽しい旅立った。
一杯の蕎麦のために往復4時間もかけて!
先月のヤギの会(近畿中国山羊サミット)のとき酔った勢いで、大山のこだわりの蕎麦を食べに行こう!と話がまとまったらしい、あるいはけしかけたかもしれません。
まったく酔ったときは何を言い出すか自分でもわからない。
というわけで断れなくなってわざわざ大山まで食べに行ったのだ。
高速はめったに乗らないので滅茶苦茶緊張する。
どうもあのスピードには着いていけない。
やっぱり片道1車線の田舎道をとろとろ走るのがいい。
それに信号が無いのも困る。息抜きができない。
CDの入れ替えもできないので同じ曲を何回も何回も聴くことになる。
高速にもぜひ信号をつけてほしい。
途中パーキングではなく道路沿いにコンビニか自動販売機もほしい。
どちらもあまり利用しないけどまったく無いとなるとちょっとさびしい。
それにそうそう田舎には付きものの枯れ葉マークの軽トラもほしい。
そして高速を40キロでとろとろ走ってほしい。
疲れた時はその後をとろとろとついて行く。
・・・なんてことはどうでもいいのだけど、とにかく滅茶苦茶緊張しながら、他の車にびゅんびゅん追い越されながら、それでもたまには仕返しに他の車を追い越したりしながらやっと蒜山SSにたどり着いた。
この道を通るときはいつもここで休憩することにしている。大山がよく見えるから。
不思議なことに平日にもかかわらず駐車場はほぼ満車だった。
大山は頂上にはもう雪が積もっていた。
それから米子ICにつき山陰道に無事乗り換えて、大山IC近くの待合所へ奇跡的に間違えることも無くすんなり付いた。
待合所にはもうみんな来ていた。
大阪・兵庫・岡山・鳥取・島根のメンバー計6人。
わざわざ一杯の蕎麦を食べに遠くから、しかも平日に!
いったいなんというグループだろうね?!
そしてみんなで車を連ねて蕎麦屋さんへ。
当然先頭の車は後続車を見ながらゆっくり走って行く・・・なんて思ってたら、とんでもない!!
50キロの道を70キロで、後ろの車が付いてこれなくても関係なしにびゅんびゅん飛ばす。
お~い、待ってくれぇ~!!
80キロ出して何とか追いつく。
まったくとんでもないグループだ。
ともあれなんとか追いついて、蕎麦屋のわき道に入る。
普通だったら、入るところには店の名前の看板があるのにそこにはたんに「そば」としか書いてない。
それでも他に蕎麦屋はなさそうなのでこれでいいのだろう。
この訪辺歩来(とうへんぼく)という店はとってもこだわりの多い蕎麦屋で、
蕎麦も野菜も無農薬で自分の畑で作ったものを使い、卵は放し飼いのウコッケイ、キノコや自然薯は栽培ものではなく山にとりに行く、魚は川に釣りに行くらしい。
それに山羊も飼ってて、手作りのチーズケーキは自家製山羊ミルクで作るらしい。
というわけでそんな蕎麦を食べてみたかったという以上にこの亭主に会ってみたかったのだ。
手作りのログハウスの店につくと、まずとっても長いブランコが目に付いたので早速乗った。
ゆっくりゆれるのがとっても気持ちいい。
これがブランコでなく横になって寝れるようになってたらもっと気持ちよかっただろう。
次に山羊仲間としては店に入るよりも先に当然のように山羊に挨拶に行く。
山羊2頭と犬と合鴨2羽がいた。
それから店に入る。
客は他にはいなかった。
みんなキノコそばを注文した。
ここのはみな冷たいそばで、暖かいのは腰が無くなるから出さない、らしい。
キノコは前日山から採ってきたナラタケというキノコでナメコ見たいなぬめりがあり、ナメコよりも大きく柄の部分が黒い。
それが中の蕎麦が見えないくらいどんぶりにいっぱい覆われている。
ぬるぬる感がとてもいい。ぬるぬるが大好き人間だから。
海鼠腸、とろろ、納豆、モズク・・・みんな好きだ。ただし蛇はいやだ。
蕎麦はソトニ・・・はて?
蕎麦が10で小麦粉が2らしい。ふつうの二八蕎麦よりもそば粉が多い!しかも蕎麦は手作り!しかも手打ち蕎麦!しかも・・・
と亭主の熱い話が続く。
よその蕎麦やうどんは手打ちではない、手延べだ。
さぬきうどんは手延べでもない。足で踏んでるから。
本当の手打ちとは麺棒で伸ばすのでなく麺棒をとんとんとんとたたいて伸ばす。
・・・と延々と話が続く。
さらにキノコの話とか山菜の話とか釣りの話とか商売そっちのけで。
そして出汁に使う自家製乾燥キノコを見せたり、外に出ていって山菜を採ってきたり・・・
あのう・・・山羊のチーズケーキとコーヒーを頼んでるのだけど・・・
やっぱり期待してたとおりの人、期待してたとおりの頑固そうな顔の人だった。
というわけでだいぶ待たされて、注文忘れてるんと違う?うんきっと忘れてるよ、と思い始めたころにやっとチーズケーキとコーヒーが出てきた。
自家製チーズケーキは濃厚な味。山羊ミルクを使うと濃厚になる。
コーヒーは豆から作る。
というわけでこのこだわりの店からやっと満足して開放されたのだった。
客は途中1組、3人来ただけだった。
それでも今日はとっても繁盛したのではないだろうか?と思えるような雰囲気の隠れスポットのようなところだった。
さて蕎麦屋にいって目的は果たしたのだけど、まだツアーは続く。
次はリンゴ園。
またしても猛スピードで移動した。今度は最初で懲りたので2番目についた。
先頭はしょっちゅうセンターラインを割る滅茶苦茶な運転。
こちらは後続車が気になってスピードを緩めても先頭車は緩めない。
あらら・・・
これじゃ2番目についても一番後ろについても同じか・・・
ともあれなんとかリンゴ園にたどり着いた。
ここは入園料がいらない。
しかも食べ放題!
もって帰る分だけ払ったらいい・・・ということは食べるだけだったら無料!~というありがたいリンゴ園。
でも食べ放題といっても、りんごはそんなに食べられないよね。
2個食べてもう充分満足した。
そしてわけありリンゴを買った。
わけありといっても傷が付いてるわけではなく、まずいわけでもなく、たんに小さいというだけ。
それが70個くらいで2000円だった。
さてリンゴが終わって・・・まだまだツアーは続いた。
今度は平澤牧場という羊牧場に行った。
羊の毛を採ったり肉にしたりするらしい。
いつもは山羊もいるのだけどあいにく種付けに行ってて留守だった。
ここは農家民宿もやっている。お茶や紅茶の加工品も作っている。
羊は10数頭、山羊とはちょっと勝手が違う。
羊は山羊と違って人間には寄ってこない。
餌になんと梨をぽんぽん投げていた。
帰りにこの餌を味見したらとっても甘かった!
それで何個かもらって帰った。
単に小さいということで市場に出回らないで、羊の餌になる。
先ほどのわけありリンゴといい、梨といい、また形が悪いというだけで廃棄されるたくさんの野菜といい・・・これが日本の食糧自給率40%の実態なのだ。
日本は食料に関しては本当はもっと豊かな国なのだ。
今月号の「田舎暮らしの本」にこの牧場が載っていたので見せてもらった。
さてこの牧場を後にしたときはもう4時になっていた。
いかん!はやく帰ろう!!
というわけでやっとツアーは終わった。
山羊も鶏も怒っているだろうな・・・
でも餌は充分にやってきたし・・・まあ我慢してもらおう。
家にたどり着いたのは6時半。
外はもう真っ暗。
疲れた、でも楽しい旅立った。