ある新年会に出た。
場所は地元では有名なホテル。
早く着きすぎたので久し振りに駅前の立ち呑み屋に入った。
でもキャベツはなかった。二度づけお断わりのソースもなかった。
あれって大阪だけなのかな?
たち呑み屋というと、やっぱりキャベツと二度づけお断わりのソースは欠かせないのだけど・・・。
新年会では予定通りたくさん食べてそれ以上にたくさん呑んだ。
中華料理でもないのにぐるぐる回るテーブル。
あれを見ると平静を装いつつもついついあせる。
ちゃんとこっちまで回ってくるだろうか?
誰か2つ取らないだろうな?
ここはよ~く監視しとかないとね・・・。
そしてようやくこちらの番に回ってくるとほっとする。
うんうん、良く無事にきたね・・・。
するとその料理がとってもいとおしく感じられてくる。
よしよしご褒美にちょっぴり多く食べてあげるからね。
呑むのはもちろんまずビール。
発泡酒ではない。第三のビールでもない。
本当のビール!
そのうち隣の人がワインを飲みだしたら、なんかとても気になって、同じくワインを呑みだす。
別の人が焼酎を飲みだすと、いかん、後れを取った!とばかり慌てて焼酎を注文する。それも日ごろはあまり呑まない芋焼酎を。
でも、やっぱりここは定番の日本酒、とばかり注文すると、なんとない!
う~ん、許せん!!
仕方がないので、またビールに戻り、ワイン、焼酎・・・と繰り返す。
そのうち定番のビンゴ大会が始まる。
これがどうも苦手で、いつも最後近くになってようやく当たる。
以前なんかひとりだけ取り残されて、しかもいつまで経っても当たらない。
そしてとうとう途中で打ち切られてしまった。
その上からくじなし・・・のはずがもう何も残っていない。
このような実に惨めな状況に立たされたことさえある。
というわけでビンゴは苦手だ。
それでも最初はまだ余裕。
なかなか当たらなくても、うんうん、かまわないよ・・・とおおらかでいられる。
でもそのうち他の人がどんどん当たりだすと、次第に顔が引きつってくる。
う~ん。
そして同じテーブルのほかの人は皆もらい、そろそろビンゴに飽きてきてあちこちで雑談が始まった頃、
隣の人がこちらのカード見て、「あれっ、それ当たっているよ。」
どうやらとっくに当たっているのを気づかなかったらしい。
いかん、後れを取った!
慌てて景品を替えに行く。
最後ではなかったけど、テーブルの上に残された景品はもうあとわずかだった。
当たったのは「夕張メロンキャラメル」というものだった。
「夕張」という言葉がとても説得力をもって胸に迫ってくる。
「夕張」かぁ、やっぱりなぁ・・・。
ともあれ食べるものも食べそれ以上に呑めるものは呑んで、十分に義務を果たしたので、後はさっさと帰るだけ。
久し振りにJRの列車に乗ってごとごと揺られて帰ってきたのだった。
「夕張」を大事に抱えて。
駅からの帰り道は真っ暗。
それにとっても寒そうなのでここは健康のために素通りできないな。
自動販売機に挨拶しないとね。
というわけでこれまた久し振りに、自動販売機で日本酒を買って道々飲んだ。
生ぬるい醸造酒が胃にしみこむ。
星がとってもきれいだった・・・といいたいところだけど、雨模様のどんよりした空に星さえも出ていなかった。
でもどんよりした空にはよどんだ醸造酒がよく似合う。
急にすぐそばで鹿のなき声がした。
ここは夜は動物たちの世界。そっとしといてやろう。
家にたどり着き玄関を開けるとダルマストーブがとっても暖かく迎えてくれた。
ダルマストーブには「夕張」がよく似合う。
場所は地元では有名なホテル。
早く着きすぎたので久し振りに駅前の立ち呑み屋に入った。
でもキャベツはなかった。二度づけお断わりのソースもなかった。
あれって大阪だけなのかな?
たち呑み屋というと、やっぱりキャベツと二度づけお断わりのソースは欠かせないのだけど・・・。
新年会では予定通りたくさん食べてそれ以上にたくさん呑んだ。
中華料理でもないのにぐるぐる回るテーブル。
あれを見ると平静を装いつつもついついあせる。
ちゃんとこっちまで回ってくるだろうか?
誰か2つ取らないだろうな?
ここはよ~く監視しとかないとね・・・。
そしてようやくこちらの番に回ってくるとほっとする。
うんうん、良く無事にきたね・・・。
するとその料理がとってもいとおしく感じられてくる。
よしよしご褒美にちょっぴり多く食べてあげるからね。
呑むのはもちろんまずビール。
発泡酒ではない。第三のビールでもない。
本当のビール!
そのうち隣の人がワインを飲みだしたら、なんかとても気になって、同じくワインを呑みだす。
別の人が焼酎を飲みだすと、いかん、後れを取った!とばかり慌てて焼酎を注文する。それも日ごろはあまり呑まない芋焼酎を。
でも、やっぱりここは定番の日本酒、とばかり注文すると、なんとない!
う~ん、許せん!!
仕方がないので、またビールに戻り、ワイン、焼酎・・・と繰り返す。
そのうち定番のビンゴ大会が始まる。
これがどうも苦手で、いつも最後近くになってようやく当たる。
以前なんかひとりだけ取り残されて、しかもいつまで経っても当たらない。
そしてとうとう途中で打ち切られてしまった。
その上からくじなし・・・のはずがもう何も残っていない。
このような実に惨めな状況に立たされたことさえある。
というわけでビンゴは苦手だ。
それでも最初はまだ余裕。
なかなか当たらなくても、うんうん、かまわないよ・・・とおおらかでいられる。
でもそのうち他の人がどんどん当たりだすと、次第に顔が引きつってくる。
う~ん。
そして同じテーブルのほかの人は皆もらい、そろそろビンゴに飽きてきてあちこちで雑談が始まった頃、
隣の人がこちらのカード見て、「あれっ、それ当たっているよ。」
どうやらとっくに当たっているのを気づかなかったらしい。
いかん、後れを取った!
慌てて景品を替えに行く。
最後ではなかったけど、テーブルの上に残された景品はもうあとわずかだった。
当たったのは「夕張メロンキャラメル」というものだった。
「夕張」という言葉がとても説得力をもって胸に迫ってくる。
「夕張」かぁ、やっぱりなぁ・・・。
ともあれ食べるものも食べそれ以上に呑めるものは呑んで、十分に義務を果たしたので、後はさっさと帰るだけ。
久し振りにJRの列車に乗ってごとごと揺られて帰ってきたのだった。
「夕張」を大事に抱えて。
駅からの帰り道は真っ暗。
それにとっても寒そうなのでここは健康のために素通りできないな。
自動販売機に挨拶しないとね。
というわけでこれまた久し振りに、自動販売機で日本酒を買って道々飲んだ。
生ぬるい醸造酒が胃にしみこむ。
星がとってもきれいだった・・・といいたいところだけど、雨模様のどんよりした空に星さえも出ていなかった。
でもどんよりした空にはよどんだ醸造酒がよく似合う。
急にすぐそばで鹿のなき声がした。
ここは夜は動物たちの世界。そっとしといてやろう。
家にたどり着き玄関を開けるとダルマストーブがとっても暖かく迎えてくれた。
ダルマストーブには「夕張」がよく似合う。