ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

千本本陣

2007年04月07日 09時56分27秒 | 田舎暮らし
近くの千本本陣に蕎麦を食べに行った、
今までは日曜だけの予約制だったけど、最近予約しないで、平日でもいけるようになったので、ためしに行ってみた。
ここは昔の本陣だったところだけに、どっしりとした家構えでとても落ち着くのでお気に入りの場所なのだ。
我が家も古い民家だけど、我が家と比べると貧しい小作人の家と強欲な(?)庄屋の家ほどの違いがある。
料理も蕎麦のうまさはもちろんだけど、器や盛り付けなどとてもセンスがいい。これにはここの主人の顔とはとても違和感を感じた(?)。
ここは昼の忙しいときは避けて、ゆっくり食べて食後庭などを散策するのがいい。


ところで、話は変わるけど、一度やりたいことがある。
それは蕎麦屋で酒を飲むことだ。
「な~んだ、そんなこと」・・・と思われるかもしれないが、老舗の蕎麦屋の夕方、サラリーマンがみんなが働いているときに、和服姿で現れて2合入りの燗酒を猪口でちびりちびり呑む。
いかにも「う~ん、通!おぬしやるな!!」と思われることだろう。
立ち飲み屋でキャベツをぽりぽりかじりながら、中生やコップ酒を呑むのとわけが違うのだ。
ここでは「ねぇちゃん、もう一杯!」なんていうやつはいない。
それどころか他に客さえもいない。
すべてがひっそりとしている。
そんな雰囲気で一度は酒を呑んで見たいと思っている。

ここ千本本陣もそのような雰囲気があるので、やれないことはない。
いっそヒノキの風呂などあったらどうだろう。
風呂に入り酒を呑んで蕎麦を食べる、そしてほろ酔い気分で帰るのだ。
問題は和服。たしかたんすの隅に眠っているはずだ。
ただ下駄がない、それに足袋もない。仕方がないのでどちらも兼用して地下足袋を履いていこう。
和服に地下足袋・・・?。ちょっと気にならないでもないけど、な~に、かまやしない、こちとら貧しい小作人の家の住人だ。
これくらい多めに見てくれるだろう。
そうして酒をちびりちびりと呑むのだけどこれがいちばん難しい。
ついつい何時もの癖でぐっぐっぐっ・・・と呑んでしまいそうだ。
そのうち面倒になって「コップについでくれ!」といいだす。
そしてほろ酔いどころか、メタ酔いしてふらふらと家路に着く。
ところがなんとか家にたどり着くと、山羊も鶏も腹をすかして怒っている。
それで「あっ、ごめんごめん」とひたすら謝って、あわてて草刈を始める。

というわけで、「蕎麦屋で一杯」はなかなか難しい。
コメント (4)
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