3月の東日本大震災の直前に来日したイタリアの生産者の紹介をしたいと思います。
今頃になってしまいましたが、ご容赦を。
イタリアはピエモンテ州のロエロから
"Azienda Agricola NEGRO ANGELO & FIGLI"の輸出マネージャーである
エマニュエラ・ネグロさんが来日し、ネグロのワインを紹介してくれました。
エマニュエルさんのお父様が現在の当主ジョヴァンニ・ネグロ氏。
ネグロ家は1670年まで遡れる古い家系で、現在は両親と4兄妹(娘はエマニュエラさんだけ)の6人で家族経営を行い、ロエロとバルバレスコに合計60haの畑を所有しています。
ロエロの主要ブドウは、Arneis アルネイス(白ブドウ)とNebbiolo ネッビオロ(黒ブドウ)。
ネグロはこの2つにこだわってワイン造りをしています。
特に、アルネイスを使ったワインのラインナップが非常に豊富で、スティルワインはもちろん、スパークリングワインから甘口のパッシートまで、アルネイスで6アイテムもつくっています。
エマニュエラさんによると、
「ロエロでは、とりあえずアルネイスの白ワインをよく飲むわ。アペリティフにはもちろん、魚介料理にも。ピエモンテでは前菜の料理が多いので、白ワインは大活躍するの。生肉にオリーブオイルをかけたサラダ、ツナマヨをかけた子牛肉、酢漬けの肉、野菜のフォンデュなど、アルネイスは何でも合うのよ。ちなみに、ピエモンテ人は酸っぱいもの好きなのよ」
アルネイスはピエモンテの土着品種で、よく熟すと酸が保てず、つまらないワインになることが多かったので、昔はネッビオロからつくられる赤ワインをソフトにするために加えていました。
よって、アルネイスはあまり重要視されず、1970年代までは衰退の一途を辿っていたのですが、バローロの有名な造り手であるブルーノ・ジャコーザとヴィエッティが注目したことで、単品種として復活を遂げました。
ジャコーザはバローロの畑にまず1列だけアルネイスを植えたとか。
ネグロではジャコーザの影響を受け、アルネイスの瓶詰めを1973年に始めたとのこと。
以来、ネグロではアルネイスのワインにこだわっています。
「アルネイスはブドウを食べてもおいしいの(笑)」と、エマニュエラさん
アルネイスからつくられた白ワインは、イキイキとしてピュアでクリアなものが多いので、イタリアンはもちろん、日本の普段の食卓にもよく合い、幅広く活躍してくれます。
これからの季節、鍋料理にもいいですね。
陰干ししたアルネイスを18カ月樽で熟成させた甘口のパッシート チョコレートムースによくマッチ
もうひとつのこだわり、ネッビオロからは、2つのバルバレスコを含む5アイテムの赤ワインと1つのスプマンテをつくっています。
クラシックライン(ベーシックタイプ)の“Angelin”(Langhe Nebbiolo)は、食事によく合うとエマニュアエラさんは言います。その際にはボルドーグラスを使う方がコンセントレートされるのでお勧めとか。
赤は他にもバルベーラ、ドルチェットなどがあります。
「昔、バルベーラは酸っぱくて飲めないと言われていたの。でも、今ではしっかり熟したブドウからいいワインができているのよ。タンニンが少ないので、オステリアで食事とともに楽しまれているわ」
「ドルチェットはタンニン分が多いけれど、果実味が豊かなので早くから楽しめると思うのだけど?」
ネグロの赤ワインも、飲み飽きず、食事と一緒に楽しめるスタイルだと思いました。
それぞれのブドウの個性によって、合わせる料理、シチュエーションの幅が広がりますね。
この時に一緒にいただいた料理がコチラでした。
千代田区二番町にあるイタリア料理の 「DiVino cucina italiana」
北イタリアで修業したシェフの料理は、ピエモンテのネグロのワインによく合いました。
「NEGRO」の名前、覚えておくとイタリアンの店ではお役立ちです
トレードマークの絵もかわいらしくて印象的
長岳志オーナーシェフとエマニュエラ・ネグロさん
DiVino cucina italiana
東京都千代田区二番町7-3 二番町ビル1F
http://divino-cucina.com/
今頃になってしまいましたが、ご容赦を。
イタリアはピエモンテ州のロエロから
"Azienda Agricola NEGRO ANGELO & FIGLI"の輸出マネージャーである
エマニュエラ・ネグロさんが来日し、ネグロのワインを紹介してくれました。
エマニュエルさんのお父様が現在の当主ジョヴァンニ・ネグロ氏。
ネグロ家は1670年まで遡れる古い家系で、現在は両親と4兄妹(娘はエマニュエラさんだけ)の6人で家族経営を行い、ロエロとバルバレスコに合計60haの畑を所有しています。
ロエロの主要ブドウは、Arneis アルネイス(白ブドウ)とNebbiolo ネッビオロ(黒ブドウ)。
ネグロはこの2つにこだわってワイン造りをしています。
特に、アルネイスを使ったワインのラインナップが非常に豊富で、スティルワインはもちろん、スパークリングワインから甘口のパッシートまで、アルネイスで6アイテムもつくっています。
エマニュエラさんによると、
「ロエロでは、とりあえずアルネイスの白ワインをよく飲むわ。アペリティフにはもちろん、魚介料理にも。ピエモンテでは前菜の料理が多いので、白ワインは大活躍するの。生肉にオリーブオイルをかけたサラダ、ツナマヨをかけた子牛肉、酢漬けの肉、野菜のフォンデュなど、アルネイスは何でも合うのよ。ちなみに、ピエモンテ人は酸っぱいもの好きなのよ」
アルネイスはピエモンテの土着品種で、よく熟すと酸が保てず、つまらないワインになることが多かったので、昔はネッビオロからつくられる赤ワインをソフトにするために加えていました。
よって、アルネイスはあまり重要視されず、1970年代までは衰退の一途を辿っていたのですが、バローロの有名な造り手であるブルーノ・ジャコーザとヴィエッティが注目したことで、単品種として復活を遂げました。
ジャコーザはバローロの畑にまず1列だけアルネイスを植えたとか。
ネグロではジャコーザの影響を受け、アルネイスの瓶詰めを1973年に始めたとのこと。
以来、ネグロではアルネイスのワインにこだわっています。
「アルネイスはブドウを食べてもおいしいの(笑)」と、エマニュエラさん
アルネイスからつくられた白ワインは、イキイキとしてピュアでクリアなものが多いので、イタリアンはもちろん、日本の普段の食卓にもよく合い、幅広く活躍してくれます。
これからの季節、鍋料理にもいいですね。
陰干ししたアルネイスを18カ月樽で熟成させた甘口のパッシート チョコレートムースによくマッチ
もうひとつのこだわり、ネッビオロからは、2つのバルバレスコを含む5アイテムの赤ワインと1つのスプマンテをつくっています。
クラシックライン(ベーシックタイプ)の“Angelin”(Langhe Nebbiolo)は、食事によく合うとエマニュアエラさんは言います。その際にはボルドーグラスを使う方がコンセントレートされるのでお勧めとか。
赤は他にもバルベーラ、ドルチェットなどがあります。
「昔、バルベーラは酸っぱくて飲めないと言われていたの。でも、今ではしっかり熟したブドウからいいワインができているのよ。タンニンが少ないので、オステリアで食事とともに楽しまれているわ」
「ドルチェットはタンニン分が多いけれど、果実味が豊かなので早くから楽しめると思うのだけど?」
ネグロの赤ワインも、飲み飽きず、食事と一緒に楽しめるスタイルだと思いました。
それぞれのブドウの個性によって、合わせる料理、シチュエーションの幅が広がりますね。
この時に一緒にいただいた料理がコチラでした。
千代田区二番町にあるイタリア料理の 「DiVino cucina italiana」
北イタリアで修業したシェフの料理は、ピエモンテのネグロのワインによく合いました。
「NEGRO」の名前、覚えておくとイタリアンの店ではお役立ちです
トレードマークの絵もかわいらしくて印象的
長岳志オーナーシェフとエマニュエラ・ネグロさん
DiVino cucina italiana
東京都千代田区二番町7-3 二番町ビル1F
http://divino-cucina.com/