ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

ボジョレー・ヌーヴォー2011

2011-11-18 13:13:38 | ワイン&酒
2011年のボジョレー・ヌーヴォーをたっぷり飲んできました

今年はブドウの成熟が早かったため、収穫が例年より早くなりました。
よって、解禁日までの期間が長くなり、つまり、ワインとしての熟成期間が長くなったため、果実味が豊かで少し落ち着いた感じのあるヌーヴォーになっていました。
また、ブドウはよく熟していながら、早いタイミングで収穫したために酸がしっかり残っているものが多いように感じました。

色々飲み比べてみましたが、今年の傾向としては、
果実味が豊かで、酸味とのバランスもよく、ほどよいコクが楽しめるヌーヴォーになってると思います。



左)アルベール・ビショー ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー ノンフィルター
右)フランソワ・トリシャール ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー

果実味に厚みがあり、うま味があると思ったのは、3,000円以上のプレミアクラス
フランソワ・トリシャールは本当にいつもおいしいなぁと思います。毎年買うリピーターが多いというのは納得。ある売り場では、解禁2日目にして完売間近という情報が届きました。

昨日紹介した、ドミニク・ローランの「キュヴェ・スペシャル」は某デパ地下で試飲が出ていたので飲みましたが(5,040円で販売されていました)、ヌーヴォーらしからぬ凝縮感でした。



ルイ・ジャド マコン・ヴィラージュ・プリムール/ボジョレー・ヴィラージュ・プリムール

こちらも3,000円超のプレミアムタイプ。
昨年同様ノンフィルタータイプもあります。
ボジョレーはサービス温度がやや低く、やわらかさが表現しききれていないと感じました。
冷やし気味の方がおいしく感じられることが多いですが、口に入れた際に硬さを感じるようなら、少し温度を上げてみてください。



アルベール・ビショー ボジョレー・ヌーヴォー・ロゼ/マコン・ヴィラージュ・ヌーヴォー

ボジョレー・ヌーヴォーのロゼタイプや、白のマコンも売り場で人気でした。
複数本買う人は、2本目に白やロゼをチョイスしているようでした。



ボジョレー・ヌーヴォー バラエティ3本セット 

750mlサイズは飲みきれないし、何本も買えない、という人に嬉しいのが、187mlサイズの3本セット。箱に入っているのでコンパクトですし、プレゼントにしても喜ばれますね。
下はレギュラーサイズ


オージュ ボジョレー・ヌーヴォー
フランスの国鳥であるニワトリをモチーフにしたラベルには、このワインをプロデュースしたジャン・クロード・ジャンボン氏(1986年世界最優秀ソムリエ)のサインが記されています。

ハーフサイズに関しては、いくつか揃えているメーカーもあるようですので、探してみてください。



毎年、“○年に一度の当たり年”とか、“ここ○年で一番の当たり年”とか前評判が立ちますが、ボジョレー・ヌーヴォーに関しては、あまり気にしなくていいように思います。
でも、今年は私が予想していたよりもずっと出来がよかったので、嬉しい驚きでした。

この週末は、秋の味覚とともに新酒を楽しみましょう


コメント (2)
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