写真①:「義民六人士」が命がけで担いだ三百貫(1,125㌔)の大石(約1㌔向こうが俵瀬)
=福津市勝浦浜で、2007年12月9日撮影
あす26日から始まります
「第4期〈津屋崎千軒そうつこうガイド〉養成講座」
――「津屋崎千軒 海とまちなみの会」主催
私が所属している「津屋崎千軒 海とまちなみの会」が、あす9月26日(水)から「第4期〈津屋崎千軒そうつこうガイド〉養成講座」 を始めます。
26日午後2時に福津市津屋崎3丁目の市まちおこしセンター「津屋崎千軒なごみ」駐車場に集合、「義民六人士」(Six resisters)のゆかりの地を私の案内で巡ります。
「義民六人士」は、江戸時代初期の寛永17年(1640年)、勝浦との漁場争いで津屋崎浦の漁場拡張を福岡藩に訴え、願いはかなったものの、処刑された浦庄屋佐兵衛と組頭5人。6月1日、俵瀬にあった三百貫(1,125㌔)の大石を6人で担いで白石浜を歩き、力尽きた所を境界とされ、懸命に約1㌔を歩き続けた勝浦浜で浦奉行から制止され、約百年の漁場争いに終止符が打たれました。翌2日、6人は直訴の罪で断罪、浜には今も大石=写真①=が残されています。
「第4期〈津屋崎千軒そうつこうガイド〉養成講座」では、津屋崎漁協が昭和43年に俵瀬に建てた「佐兵衛の歌碑」や勝浦浜に残る大石、そばの勝浦松原に6人が祀られている「六社宮」、津屋崎の氏神・「波折神社」境内に建てられている「六之(ろくし)神社」、近くの「教安寺」に6人が祀られている「六角堂の首塚」などを見て回ります。
「海とまちなみの会」では、第4期〈津屋崎千軒そうつこうガイド〉養成講座受講者に、私が刊行した津屋崎の歴史と自然のガイド教本・『津屋崎学』(吉村青春著。B5判、314㌻。第17版2012年7月刊)をもとに、受講無料で計10回の講義を行い、修了された方には本会事務所・「貝寄せ館」(福津市津屋崎3丁目18-16)を拠点としたボランティアガイドに登録、有償の観光ボランティアガイドとして活動していただきます。受講希望の方は、26日午前9時までにメールでyosi3019@sage.ocn.ne.jpの「海とまちなみの会」事務局・吉村勝利あて、氏名、年齢、住所、電話番号を明記してお申し込み下さい。
10月以降の講座は、受講者の都合に合わせ、随時9回(座学と現地研修で1回2時間程度)、私と先輩ボランティアガイドが「地名・津屋崎の由来」、「津屋崎人形と波折神社」、「津屋崎馬車鉄道と在自唐坊跡遺跡」、「津屋崎塩田」「〝筑豊の炭鉱王〟・伊藤伝右衛門と津屋崎」、「貝寄せの浜、朝鮮通信使と相島交流の石碑」などについて講義します。