吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

2016年1月5日〈エッセー〉048:「津屋崎庁舎」再生整備基本設計続報

2016-01-05 09:00:09 | エッセー

 

写真①:再生整備に向けた基本設計作製が進む福津市津屋崎庁舎

     =福津市津屋崎1丁目で、2016年1月4日撮影

・連載エッセー『一木一草』

第48回:「津屋崎庁舎」再生整備基本設計続報

 

「津屋崎庁舎再生整備に向けた基本設計」で市民団体から意見聴取

福津市の図書館、世界遺産展示室など複合施設活用

  福津市は津屋崎庁舎(3階建て延べ約3,800平方㍍。昭和62年建築)=写真①=を6月に福間庁舎への統合を目指し、工事を進めています。市は2015年8月、津屋崎庁舎の再生整備に向けた基本設計の中間報告会を同庁舎で開催したあと、同年12月にも地元関係団体代表を集めて意見聴取会を開き、私も「津屋崎千軒 海とまちなみの会」の会員仲間らと基本設計について質問や要望を行いました。

  現在、福間庁舎は統合庁舎として整備する増築工事が進行中。福津市行政経営企画課によると、統合後の津屋崎庁舎は1階には世界遺産展示室、市内で出土した貴重な文化財を展示する特別展示室、歴史資料室、新聞・雑誌閲覧コーナー、特産品紹介スペース、カフェカウンターを設け、施設の顔として賑わいを創出。2階は、親子読書室や学習室、講義用にも使えるスクリーン付きの多目的室などを備えた図書館を配置します。3階は、民間業者の入居を想定した貸事務所や入居者用の会議室を備える計画です。

  福津市は、津屋崎庁舎について「市民の生活拠点となり、賑わいを生む施設として、図書館・歴史資料館・カフェ、貸事務所などの複合施設」へ再生整備する方針で、同庁舎と市文化会館(カメリアホール)との間にある「健康センター」を住民・医療・年金関係手続き、各種証明書の発行や、確定申告・期日前投票・健康相談業務などの業務を職員4人で行う「津屋崎行政センター」として整備する内装工事を始めています。

 福津市行政経営企画課は、地元関係団体代表との質疑応答で、津屋崎庁舎1階には観光ガイドなどのボランティア団体が利用できるように、エントランスホール近くに「ボランティアスペース」や、奥の事務室横に4人がけテーブルを置いた「打ち合わせスペース」を設けたいと説明。

 私はこれまで8年間、津屋崎の観光ボランティアガイドをしてきた経験から①世界遺産登録の国内推薦候補になった「新原・奴山古墳群」や〈津屋崎千軒〉を訪ねる観光客のため、津屋崎庁舎前に大型貸切バスが乗り入れできる駐車場の確保を②特産品紹介スペースでは販売も行い、観光客がみやげを買えるようにしてほしい③津屋崎庁舎の図書館については、指定管理者で年中無休を原則とし、休館日を設ける場合も福津市立図書館の月曜日とは違う曜日にして市民が利用できるよう運用してほしい――と要望しました。津屋崎の地域興しと観光客との交流で賑わいを生む拠点となる複合施設として、基本設計がまとまるよう期待したい。

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