吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

2008年12月6日/〈日記〉305・秋月の葛きりと「だぶ」

2008-12-06 09:14:46 | 日記
写真①:甘木秋月の葛きり店「廣久葛本舗」(左側)
     =福岡県朝倉市甘木秋月で、2008年12月2日午後2時45分撮影

甘木秋月の久助本葛・「廣久葛本舗」
郷土料理・「だぶ」
5、6日、NHK総合テレビで放映されました

 12月2日午後、福岡県うきは市吉井町の古い町並みを散策したあと、筑前の小京都・朝倉市甘木秋月の城下町を訪れ、江戸時代後期・文政2年(1819年)創業の老舗「廣久葛本舗」=写真①=で葛きりを味わいました。

 「廣久葛本舗」は、初代久助(きゅうすけ)が葛根の良否、精製法を研究して純白の本葛を作り上げ、黒田藩主に献じて称賛され、幕府への献上品となり、江戸市中でも「久助」の秋月本葛として知られるようになったという。店内は、吹き抜けの土間に高く組まれた梁が目に付きます=写真②=。


写真②:吹き抜けの土間に高く組まれた梁
     =「廣久葛本舗」で、12月2日午後3時07分撮影

 野山に自生した寒根葛の根から本葛ができるまでの製造工程を描いた版画=写真③=が天井近くの壁に掲げられていました。2日、NHK福岡放送局のスタッフが同店の取材に訪れており、5日夕と6日朝のNHK総合テレビで、葛と郷土料理・「だぶ」を紹介する番組が放映されました。「だぶ」はニンジン、ゴボウ、サトイモなど多くの根菜類をさいの目に刻み、鶏肉と煮て片栗粉でとろみをつけた汁です。福津市津屋崎では「らぶ」といい、私が所属している「津屋崎千軒 海とまちなみの会」では郷土料理を町興しに活かせないかと、09年1月例会で「らぶを楽しむ会」を企画しています。


写真③:葛きりの工程を描いた版画
     =「廣久葛本舗」で、12月2日午後3時08分撮影

 秋月は、年間約50万人の観光客が訪れる五万石の城下町。町全体が、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、〈秋月千軒〉と称されてにぎわった当時の面影が古い町並みや史跡に残っています。桜並木で知られる旧秋月城跡近くの杉の馬場通り沿いには、品定めの女性客で賑っている草木染めの衣料品店もありました=写真④=。こんな店が、福津市の<津屋崎千軒>通りにもあるといいですね。


写真④:品定めの女性客で賑う草木染めの衣料品店
     =朝倉市甘木秋月の杉の馬場通りで、12月2日午後2時38分撮影

コメント
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