福津市宮司の宮地嶽神社で22日午後1時から、御遷座記念祭が行われました。ご祭神〈神功皇后〉が御遷座されためでたい日で、拝殿前特設舞台では雅やかな装束姿の神職や敬神婦人会の人たちが、「筑紫神舞(かんまい)」を奉納披露しました。
8世紀に筑紫地方の風俗舞として舞われた「筑紫舞(つくしまい)」を同神社で再興、伝承しているもので、約1時間半にわたって奉納された舞は、巫女が舞う巫子舞(きねまい)「雪月花」=写真①=で幕開け。次いで、「鑑(かん)の曲」=写真②=、「ふき」=写真③=、巫子舞「榊葉(さかきば)」=写真④=、最後に「翁」=写真⑤=と計5曲。日本舞踊とは違って、榊や玉串などを持ち、独自の手振り、足振りで舞う躍動的な〝古代舞踊〟に、約200人の見物客らは興味深そうでした。
写真①:敬神婦人会の4人と女性神職の計5人が舞う「巫子舞・雪月花」
=福津市宮司の宮地嶽神社拝殿前特設舞台で、10月22日午後1時29分撮影
写真②:神職ら男性4人が左右対称の鏡舞になって舞う「鑑の曲」
(別名「かがみの曲」)=午後1時45分撮影
写真③:〝御魂鎮め〟の舞い「ふき」を舞う神職ら男性4人。
体を回転しながら跳躍する「筑紫舞」独特の所作も見られた=午後2時12分撮影
写真④:敬神婦人会の6人と女性神職の計7人が舞う「巫子舞・榊葉」
=午後2時25分撮影
写真⑤:浄見(きよみ)譲宮司(中央)ら男性3人で舞う「翁」。
けってつま先を出す〝ルソン足〟と呼ばれる南方渡来の足使いを披露=午後2時39分撮影
「筑紫舞」は、傀儡子(くぐつ)という芸能者集団により伝えられた九州発祥の伝統芸能。平安時代の勅撰史書『続日本紀 巻第十一』にも、雅楽寮で伝習する定員が20人と記述されています。1200年の時を経て受け継がれ、能や舞楽、人形浄瑠璃などの源流ともいわれる〝幻の宮廷舞〟。その伝承者が、国指定史跡・〈宮地嶽古墳〉でもある宮地嶽奥の宮の岩屋(不動洞窟=現在は不動神社を祀る)で舞い伝えていたとのことから、神社で再興、「筑紫神舞」として10数曲が伝承されています。筑紫神舞の奉納披露は、今年で24年目という。
写真⑥:境内の特設舞台で奉納される筑紫神舞を熱心に観覧する参拝客
=午後1時50分撮影
「筑紫舞」は昭和初期まで伝承され、戦後に途絶えましたが、神戸市出身の西山村光寿斉(こうじゅさい)さん(85)が復活させ、1984年に福岡市東区に転居。筑紫舞宗家として西山村津奈寿(つなとし)総帥(40)ら後継者の育成に力を注いでおり、毎年7月か8月に同市中央区の福岡県立大濠公園能楽堂で公演を行っています。回転しながらの跳躍などの所作に特徴があり、2001年のフランス公演では〝日本のフラメンコ〟と好評を博しました。
「筑紫舞伝承後援会」
(会長=三隅治雄・民族芸術交流財団理事長・文学博士)
▽事務局:川原正孝同会理事長が社長の「ふくや」(からし明太子製造会社=福岡市博多区中洲2)内。℡092―291―3575。
▽ホームページ:(http://www02.so-net.ne.jp/~minazuki/index.html
8世紀に筑紫地方の風俗舞として舞われた「筑紫舞(つくしまい)」を同神社で再興、伝承しているもので、約1時間半にわたって奉納された舞は、巫女が舞う巫子舞(きねまい)「雪月花」=写真①=で幕開け。次いで、「鑑(かん)の曲」=写真②=、「ふき」=写真③=、巫子舞「榊葉(さかきば)」=写真④=、最後に「翁」=写真⑤=と計5曲。日本舞踊とは違って、榊や玉串などを持ち、独自の手振り、足振りで舞う躍動的な〝古代舞踊〟に、約200人の見物客らは興味深そうでした。
写真①:敬神婦人会の4人と女性神職の計5人が舞う「巫子舞・雪月花」
=福津市宮司の宮地嶽神社拝殿前特設舞台で、10月22日午後1時29分撮影
写真②:神職ら男性4人が左右対称の鏡舞になって舞う「鑑の曲」
(別名「かがみの曲」)=午後1時45分撮影
写真③:〝御魂鎮め〟の舞い「ふき」を舞う神職ら男性4人。
体を回転しながら跳躍する「筑紫舞」独特の所作も見られた=午後2時12分撮影
写真④:敬神婦人会の6人と女性神職の計7人が舞う「巫子舞・榊葉」
=午後2時25分撮影
写真⑤:浄見(きよみ)譲宮司(中央)ら男性3人で舞う「翁」。
けってつま先を出す〝ルソン足〟と呼ばれる南方渡来の足使いを披露=午後2時39分撮影
「筑紫舞」は、傀儡子(くぐつ)という芸能者集団により伝えられた九州発祥の伝統芸能。平安時代の勅撰史書『続日本紀 巻第十一』にも、雅楽寮で伝習する定員が20人と記述されています。1200年の時を経て受け継がれ、能や舞楽、人形浄瑠璃などの源流ともいわれる〝幻の宮廷舞〟。その伝承者が、国指定史跡・〈宮地嶽古墳〉でもある宮地嶽奥の宮の岩屋(不動洞窟=現在は不動神社を祀る)で舞い伝えていたとのことから、神社で再興、「筑紫神舞」として10数曲が伝承されています。筑紫神舞の奉納披露は、今年で24年目という。
写真⑥:境内の特設舞台で奉納される筑紫神舞を熱心に観覧する参拝客
=午後1時50分撮影
「筑紫舞」は昭和初期まで伝承され、戦後に途絶えましたが、神戸市出身の西山村光寿斉(こうじゅさい)さん(85)が復活させ、1984年に福岡市東区に転居。筑紫舞宗家として西山村津奈寿(つなとし)総帥(40)ら後継者の育成に力を注いでおり、毎年7月か8月に同市中央区の福岡県立大濠公園能楽堂で公演を行っています。回転しながらの跳躍などの所作に特徴があり、2001年のフランス公演では〝日本のフラメンコ〟と好評を博しました。
「筑紫舞伝承後援会」
(会長=三隅治雄・民族芸術交流財団理事長・文学博士)
▽事務局:川原正孝同会理事長が社長の「ふくや」(からし明太子製造会社=福岡市博多区中洲2)内。℡092―291―3575。
▽ホームページ:(http://www02.so-net.ne.jp/~minazuki/index.html