吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

2006年10月17日/〈日記〉37・台風で倒れた大杉が神殿を直撃!

2006-10-17 16:27:43 | 日記

●写真①:「九州のお伊勢さま」・伊野天照皇大神宮本殿の屋根を直撃した大杉
=福岡県久山町猪野字別所柞原の同神宮で、2006年10月15日午後1時25分撮影

 おととい15日午前、細君と行った〝当てのないドライブ〟日記の3回目、これで最後です。福岡県久山町猪野櫛屋の自然食レストラン「茅乃舎(かやのや)」で昼食後、近くの猪野字別所柞原に鎮座する伊野天照皇大神宮を初めて訪れました。

 伊野天照皇大神宮(通称伊野神社)は、天照大神を祀る「九州のお伊勢さま」として古くから信仰を集めてきました。神功皇后が、新羅遠征のため香椎の宮に御臨幸の際、天照大神を祀った所と伝えられ、神殿も伊勢神宮を模して築造され、同神宮にならって式年造営を行っているといいます。

 境内には、「夫婦杉」をはじめ杉の巨木が目立ち、鬱蒼とした緑陰が荘厳な雰囲気を醸し出しており、町指定文化財の欅の古木もあります。参道の急な石段=写真②:=10月15日午後1時15分撮影=を上ると、小さな拝殿=写真③:午後1時17分撮影=前に着きました。


写真②:本殿下参道にある急な石段


 写真③:こじんまりとした拝殿

 拝殿には絵馬=写真④:午後1時26分撮影=が掲げられ、境内には大きく開いた口の中を朱色に塗られた狛犬=写真⑤:午後1時25分撮影=も置かれていました。


        写真④:拝殿に掲げられた絵馬


写真⑤:大きく開いた口の中が朱色の狛犬

 拝殿の賽銭箱にお賽銭を入れる際、奥に見える本殿が傾いているのに気付きました。裏手に回ったところ、大杉が倒れて屋根を直撃=写真①=しているのが分かり、びっくり。直撃を受けた反対側の本殿壁を木材で支え、応急手当が施されていました。町教委によると、9月17日に福岡県を襲い、福岡市で観測史上第2位の最大瞬間風速49㍍を記録した台風13号が、大杉をなぎ倒したという。神殿の被害だけに、早く復旧を願いたいですね。

 本殿裏の階段を上がると、「古神殿跡地」と書かれた木の柱=写真⑥:午後1時21分撮影=が立てられていました。跡地の脇に、裏山の「遠見山」への登山道路を案内する標柱もありました。


写真⑥:「古神殿跡地」と書かれた柱

 参道を引き返して下っていると、境内入り口近くの参道東側に小さな滝=写真⑦:午後1時27分撮影=があるのが目に留まりました。上流の湧き水が水源のようです。


    写真⑦:境内入り口近くの参道東側にある滝

 神宮下の道路脇には、「福岡県猪野自然環境保全区域」と書かれた大きな看板=写真⑧:午後1時30分撮影=が掲示してありました。それによると、タブノキ、ヤブツバキなど優れた照葉樹林の学術的価値が高いとして、昭和49年に約15㌶を同保全区域に指定したという。


   写真⑧:「福岡県猪野自然環境保全区域」の看板

 神宮前の道路に架かる橋の下には清流・猪野川が流れ、子供を連れた親たちが散策に訪れていました=写真⑨:午後1時31分撮影=。


    写真⑨:家族連れが水辺で遊ぶ清流・猪野川

◆交通アクセス:福岡県粕屋郡久山町猪野字別所柞原、「伊野天照皇大神宮」=西鉄バス「猪野行き」で終点「猪野バス停」下車、徒歩約10分。駐車場は約30台収容。
伊野天照皇大神宮

  伊野天照皇大神宮の位置図
     (赤いピンが立っている所)
コメント
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