とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

「ストーム・サージ」って何?

2013-11-25 21:41:34 | いろいろ
台風30号の直撃を受けたフィリピンでは、現地語や公用語のタガログ語に「高潮」を明確に意味する単語はなく、
メディアや防災関係者は英語の「ストーム・サージ」を使って警告したそうだ。
ストーム・サージとは、低気圧による海面の吸い上げ・吹き寄せ効果のことを言うそうだが、
フィリピンではこの言葉の意味が浸透しておらず、住民の反応は鈍かったという。
ほとんどの住民は、テレビで「ストーム・サージ」という言葉を聞いたが意味は分からず、深刻には考えなかったようだ。
実際、台風30号による被害は、まるで東日本大震災で起きた津波のようなもので、現地の責任者は、
日本の『津波のような波が来る』と言ってくれていたらと悔やんでいるそうだ。

津波とは、主に地震や火山活動に起因する海底地形の急変により、海洋に生じる大規模な波の伝播現象であり、
強風により発生する高波、および気圧の低下などで起こされる高潮とは異なるとウィキペディアに書かれている。
そんなこともあって、フィリピンの防災担当者は「津波」という言葉を使わなかったそうだ。
しかし、東日本大震災の津波映像は、全世界に衝撃をもたらし、津波の怖さを知らしめた出来事ではあった。
TSUNAMIは、いまや世界に通ずる言葉となっており、住民に避難を促すうえでは、一番わかりやすい言葉ではあっただろう。

最近気象庁では、住民が被害をイメージしやすい表現にするよういろいろ苦心している。
予想される津波の高さを、「巨大」「高い」という言葉で発表して非常事態であることを伝えるとか、
「これまでに経験したことのないような大雨」というのもその苦心の結果だ。
近年、地球温暖化の影響なのか異常気象と呼ばれる現象が増えている。
確かに「これまでに経験したことのないような大雨」も、局地的には起こっているようだ。
今までは、他人事のような感じで気象庁の発表を聞いていたことが多いが、
何時かは自分たちが住む地域においても非常事態となるような事が起きるかもしれない。
自分の身は自分で守るしかない。
いろんな情報をしっかり確認して、いざという時には迅速に行動できるようにしておきたいものだ。