とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

熊野古道を歩く「1日目:滝尻王子~近露王子」

2014-05-24 20:45:07 | 山登り
昨夜から、和歌山の熊野古道の中辺路に来ている。中辺路の滝尻王子から近露王子までの約13キロを歩く計画だ。因みに王子とは、熊野修験道の行者が祀った熊野本宮大社に対する支社(神社)のことで、今回行く中辺路町の「滝尻王子」は、特に格式が高い王子だという。

まず、近露王子の近くの公園駐車場で車中泊をした。目覚めると、辺り一面霧で覆われていた。


駐車場で朝食を済ませているうちに、霧が晴れ空が明るくなってきた。


歩く支度をして、近くの近露王子バス停まで歩き、バスを待つ。


25分ほどバスに揺られ、滝尻バス停で降りる。


滝尻バス停から、滝尻王子はすぐだ。入り口の茶屋で熊野古道の菅笠を買う。


すぐに、鬱蒼とした森の中の急坂を登っていく。


なかなかきつい登りだ。


胎内めぐりの巨岩があり、空洞の中を通り抜ける。


入り口は広かったが、出口はかなり狭い、荷物を先に出してやっとのことで通り抜けた。


新緑の中を歩いて行く。




石畳もある。


いたるところに地蔵が祭られている。


高原熊野神社に到着する。色鮮やかな社殿が目を引くが、境内を囲う楠の大きさには目を見張る。樹齢1000年以上と推定される楠の存在感に圧倒される。


高原の集落からは、棚田が美しい。


一里塚跡がところどころにある。


森の中に、こんな沼もあった。


可愛い王子。


新緑の中を通り過ぎる風が、心地いい。


フタリシズカの花を見つけた。


山の中に、立派なバイオトイレがあった。さすが世界遺産になっただけあって施設もしっかりしている。


手洗い用の水は、湧き水だ。


大坂本王子跡。


沢沿いの木道を歩く。


熊野古道の大きな看板前で。牛馬童子まで800mだ。


これが、牛馬童子だ。牛と馬にまたがる僧服の石像は花山法皇の熊野詣の旅姿であるとも言われ、高さ50cm程の姿は小さく可愛く中辺路のシンボル的存在となっている。




近露の集落が見えてきた。


近露王子にゴール。


数分歩くと、朝車を止めた駐車場だ。


車に戻り、今夜の宿とした湯の峰温泉に向かう。湯の峰温泉は、開湯1800年で日本最古の湯になるそうだ。

熊野古道を歩く「1日目:湯の峰温泉」に続く。