とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2014鎌ヶ岳登山

2014-05-11 23:17:40 | 山登り
山と渓谷社選定による花の百名山の一つ鎌ヶ岳(かまがたけ)に登ってきた。鎌ヶ岳は、三重県三重郡菰野町と滋賀県甲賀市にまたがる鈴鹿山脈中部の標高1,161mの山であり、関西百名山及び鈴鹿セブンマウンテンのひとつにも選定されている。鈴鹿山脈で最もアルペン的な山容であり、槍ヶ岳に似た鋭く尖った山容で、「鈴鹿の槍ヶ岳やマッターホルン」とも呼ばれている。

登山ルートはいくつもあるようだが、ガイドブックで紹介されていた馬の背尾根コースから登って、三ツ口谷コースで下山することにした。まずは、湯の山温泉の三岳寺から登りはじめる。


三岳寺境内前。湯の山温泉は、恋結びの街としてPRしているようだ。


お寺の鐘を鳴らして、出発する。


しばらく上がると、隣の御在所山が良く見えた。


山頂周辺をズームアップしてみると、ピンクの塊が見える。しばらく前に、アカヤシオの花が満開を迎えたと新聞に載っていたらしく、鎌ヶ岳もアカヤシオの期待が高まった。


馬の背尾根コースを進んでいくと、まず目についたのが、レンゲツツジだ。ミツバツツジもいっぱい咲いていたが、レンゲツツジも見られるとは幸先いい登山の始まりだった。


さらに上がっていくと、シロヤシオがあちらこちらで見られる。まさに花の百名山にふさわしい。




イワカガミも群落を作っており、足元に一杯見られる。


花崗岩のざらざらとした登山道を進んでいく。


こんどは、シャクナゲも見ることが出来た。上に行けば行くほど、いろんな花が待っていてくれた。






シロヤシオは、ゴヨウツツジともいい愛子様のお印の花でもある。


いろんな花が一度に見られたので、みんなご機嫌だ。


シロハゲと呼ばれる展望のいいガレ場を通過する。




シロハゲからは、伊勢湾や四日市市内を展望できる。


岩の真ん中に、イワカガミが健気に咲いている。


岳峠から、岩場を上り鎌ヶ岳山頂を目指す。


山頂周辺には、予想通りアカヤシオがいたるところで咲いている。




そして、鎌ヶ岳山頂1,161mに到着する。山頂周辺は、いろんなルートから登ってきた登山者で一杯だった。我々が登ってきた馬の背尾根コースは、最も難コースだったらしい。山頂近くになるまで、ほとんど登山者に出会うことなく静かな山行でいいなと思っていたので、意外だった。最もハードなコースではあったが、花に出会う事が最も多いコースだったともいえる。雲一つない青空で、最高の登山日和だった。


山頂到着後、まず冷えたビールで乾杯する。今日のビールは、今まででも一番美味しく感じた。山頂でしばらく腰を据えて、昼食タイムとする。アカヤシオの花を目の前にして、環境もいい。ミチコさんの焼いたパンがおいしい。


そして、よっぴーさん考案の新作メニューを頂く。餃子の皮の上に、サラミやソーセージ、チーズを載せケチャップをかけてフライパンで焼く。裏が焦げてきたら、上にも餃子の皮を被せひっくり返してさらに焼くというものだ。他にも、各自持ち寄ったキュウリ、タクアン、さつま揚げ、イチゴ、ハッサク、から揚げ、サラダ類と盛りだくさんのメニューでお腹が一杯になる。コンビニで買ってきたおにぎりを食べる余裕がなくなってしまった。




山頂からは、鈴鹿山系の山々の展望が一望である。


昼食休憩を十分した後、三ツ口コースへ下山を始める。




三ツ口コースも険しい下りが続く。気を抜けない下りばかりだ。




岩だらけの沢沿いの道に出る。


ガレ場を下りていく。


開けた場所に出ると、鈴鹿スカイラインがすぐ近くを通っていた。


鈴鹿スカイライン沿いの登山道を進み、1台先に駐車しておいた御在所山の家近くの駐車場に到着し、登山が終了。1台に全員乗って、もう1台を駐車した湯の山温泉まで戻り、2台で温泉に向かった。温泉は、湯の山温泉より下にある片岡温泉だ。アクアイグニス 片岡温泉と名がつくこの温泉は、『癒し』と『食』をテーマにした複合温泉リゾート施設で、スイーツ・石窯パン・イタリア料理・食堂・カウンター割烹・宿といろんな施設があり、洒落た温泉だった。

鎌ヶ岳は、かなり険しく健脚向けの山だったが、シロヤシオ、シャクナゲ、アカヤシオと全て同時に見ることが出来、花に恵まれた山だ。しかも急峻で、ガレ場、岩場、沢、鎖、ロープと山の醍醐味がすべて盛り込まれた面白み溢れる素晴らしい山だ。天候、メンバーもよく全ての条件が重なり合って、忘れられない山行になった。