とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2014井上陽水 氷の世界ツアー in アクトシティ浜松

2014-05-10 20:15:32 | コンサート


北海道に一週間出かけていたのでアップする時間がなかったが、実は、4月29日にアクトシティ浜松で行われた「井上陽水 氷の世界ツアー」に妻と一緒に行っていた。

陽水のコンサートは、何年か前にも浜松であったので行ったことがあった。今回は、アルバム「氷の世界」発売から40周年を記念してのツアーなので、懐かしい歌ばかり聞けそうなので、大いに楽しみであったのだ。しかも、席は1階席の前から10列目で、真ん中より少し外れた程度で、陽水をはじめバンドのメンバーもよく見える席だった。

まず最初の1曲目は、英語の歌詞で始まった。聞いたことあるような感じだったが、陽水の歌で英語の曲ってあったのかなあと気になっていたが、これは、John Lennonの「Love」のカバーだった。陽水のお気に入りなんだろう。

続けて、「感謝知らずの女」「水瓶座の夜」を歌ったあと、「こんばんは…井上陽水です…」とMCが始まった。浜松の前が、宇都宮だったらしく、餃子繋がりで…なんて話をしていた。浜松でも餃子を食べたのだろうか?浜松餃子がうまかったなんて話をすれば、会場が大いに盛り上がっただろうが、そんな話もなくさらっと流して次の話に変わってしまう。観客に媚びる事もなく、そんなところが陽水らしい。

そして、ここから「氷の世界」の全曲が始まる。まずは、「あかずの踏切り」「はじまり」「帰れない二人」だ。「帰れない二人」なんて、自分にとっては思い入れの強い曲だ。♪~思ったよりも 夜露は冷たく 二人の声もふるえていました~♪が始まると、心線を弾かれたような衝撃を受けた。何といっても、忌野清志郎の共作であるというのが凄い。大好きな曲だ。

続けて、「チエちゃん」♪~ひとりで空へ まぶしい空へ 消えてしまった~♪。切ない歌詞だけど、チエちゃんへの思いが伝わってくる優しい歌詞だ。陽水の歌声で、ジーンと心に浸みわたってくる。

そして、アルバムタイトルとなった「氷の世界」、「白い一日」「自己嫌悪」と続く。この辺りは陽水の弾き語りだ。「白い一日」は小椋佳との共作だが、これも名曲だ。気持ちは、もう完全に40年前にタイムスリップしている。

その後のMCでは、何を言いたいのか良く分からないけど、「当時は…」「当時は…」と始まる話が続いた。結局何を話したいのか分からずじまいで終わったが、「当時は…」という言葉が何回も出たのを陽水自身気づいて、それを気にしていた様子が面白かった。何だか良く分からない話で、煙に巻いてしまうようなところが陽水らしい。

そして「心もよう」「待ちぼうけ」「桜三月散歩道」と続く。「心もよう」もつい一緒に歌いだしてしまう。「桜三月散歩道」も忘れられない名曲だ。♪~だって狂った桜が咲くのは三月~♪ 三月に桜を見ると、この歌が頭に流れそうだ。

「Fun」「小春おばさん」「おやすみ」で「氷の世界」の全曲が全て終わる。「Fun」では、出だしを間違えたらしい。陽水曰く「こんなことは言いたくなかったんですけど、世の中に完璧な人間はいないんだなと…」とうまく切りかわして会場を笑わせた。「小春おばさん」も忘れられない名曲だ。きっと、陽水の好きなおばさんだったのだろう。なんてことない歌詞だが、陽水が歌うと耳に残る名曲になってしまう。

「氷の世界」の全曲が終わっても、まだまだライブは続く。「リバーサイドホテル」「クレイジーラブ」「長い坂の絵のフレーム」等、他のアルバムからのヒット曲が目白押しだった。

一旦全員引き揚げたあとのアンコールでは、有名な「夢の中へ」が始まる。この曲が始まると、今まで座っていた観客も総立ちとなり、いい歳のオジサン、オバサンたちがノリノリとなる。そして、アンコールでは是非聞きたかった「少年時代」が始まった。さすが、観客の聞きたいツボを押さえた選曲だ。もう嬉しくて涙さえ出てきてしまう。最後は、「眠りに誘われ」で、ライブが終わった。ほとんど知っている曲ばかりで、まったく飽きがこない最高のコンサートライブであった。改めてアルバム「氷の世界」を聞きたくなった。

今回のセットリスト
01.Love (John Lennon) 
02.感謝知らずの女   「断絶」 
03.水瓶座の夜       「UNDER THE SUN」
04.あかずの踏切り    「氷の世界」
05.はじまり       「氷の世界」   
06.帰れない二人     「氷の世界」
07.チエちゃん      「氷の世界」
08.氷の世界       「氷の世界」
09.白い一日       「氷の世界」
10.自己嫌悪       「氷の世界」
11.心もよう       「氷の世界」      
12.待ちぼうけ      「氷の世界」       
13.桜三月散歩道     「氷の世界」
14.Fun       「氷の世界」
15.小春おばさん     「氷の世界」
16.おやすみ       「氷の世界」
17.リバーサイドホテル  「LION &PELICAN」
18.ジェニー My love   「スニーカー ダンサー」
19.愛されてばかりいると 「LION &PELICAN」  
20.クレイジーラブ    「EVERY NIGHT」 
21.長い坂の絵のフレーム 「九段」
アンコール
22.限りない欲望     「断絶」
23.夢の中へ       「夢の中へ」
24少年時代        「ハンサムボーイ」
25眠りにさそわれ     「二色の独楽」