とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

大分県が日本一の「おんせん県」?

2013-03-13 22:14:59 | いろいろ
大分県が観光のキャッチフレーズとして、「おんせん県」という名称の商標登録を申請したことで波紋が広がり、群馬県が異議を唱えたというニュースが以前あったのだが、その後商標登録は、受理されたのだろうか?最短で3月くらいだろうという事なので、まだ決まったわけではないようだ。この話を聞いたとき、何で大分県なの?という違和感はあった。もちろん大分県は有名な別府温泉などがあり、温泉が観光のメインであることは間違いない。しかし、私の住む静岡県だって温泉が多く、大分県、群馬県よりこちらこそが温泉県だと名乗ってもおかしくないという気持ちもあった。

ただ、こういった自慢話は、ある程度のデータが必要である。そこで、温泉に関するいろんなデータを調べてみた。なかでも信頼がおけそうなデータは、日本温泉総合研究所が出している「データでみる日本の温泉2012版」である。環境省のデータに基づいて毎年公開しているということなので公式のデータであろう。そのデータを下記にあげてみた。

《温泉地数ベスト10》
1位 北海道263、2位 長野230、3位 新潟153、4位 福島138、5位 青森129、
6位 秋田119、7位 静岡115、8位 熊本114、9位 群馬105、10位 鹿児島100

《泉源数ベスト10》
1位 大分4538、2位 鹿児島2784、3位 北海道2303、4位 静岡2280、
5位 熊本1372、6位 青森1095、7位 長野1013、8位 福島778、
9位 宮城768、10位 栃木625

《ゆう出量ベスト10》
1位 大分291kL/分、2位 北海道246 kL/分、3位 鹿児島193 kL/分、
4位 青森149 kL/分、5位 熊本126 kL/分、6位 静岡124 kL/分、
7位 長野114 kL/分、8位 岩手109 kL/分、9位 秋田87 kL/分、10位 福島84 kL/分

《温泉施設数ベスト10》
1位 静岡2404軒、2位 長野2098軒、3位 大分1231軒、4位 北海道1224軒、
5位 鹿児島965軒、6位 群馬897軒、7位 神奈川869軒、8位 福島839軒、
9位 熊本791軒、10位 新潟784軒

《年間延べ宿泊者数ベスト10》
1位 北海道1230万人、2位 静岡1076万人、3位 長野704万人、
4位 神奈川588万人、5位 大分543万人、6位 三重529万人、
7位 群馬525万人、8位 栃木480万人、9位 新潟462万人、10位 福島461万人

《温泉番付ベスト10》 上記のデータから日本温泉総合研究所が独自に作成したもの
1位 北海道、2位 長野、3位 静岡、4位 大分、5位 鹿児島、
6位 熊本、7位 福島、8位 青森、9位 新潟、10位 神奈川


以上の結果から、番付のベスト3は、北海道、長野、静岡である。大分は4位であるし、群馬は10位以内にも入っていない。大分は、泉源数や湧出量で日本一を誇るもののその他では、他の県に上位を譲っている。むしろ番付上位の北海道、長野、静岡あたりが温泉県を名乗っても全然おかしくない状況だと言える。

今回の大分県の「おんせん県」という名称の商標登録については、どうみても手前味噌すぎる。日本自体が温泉国であるから、特定の県が一番だというのではなく、自慢できる温泉がある県は、どこも温泉県でいいはずである。