とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2013伊豆大島ウルトラランニングツアー 1日目

2013-03-24 22:27:12 | 観光
伊豆大島へは、熱海から行くのが一番便利なようだ。新幹線の熱海駅から熱海港までは、タクシーで5分から10分くらいである。熱海港に到着すると、黄色や青、緑、紫などのカラフルな色で塗り分けられた高速ジェット船が待っていた。高速ジェット船とは、ジェットエンジンで海水を吹き出し、空気のかわりに海水から揚力(浮き上がる力)を得て飛ぶ「海のジェット機」のような船の事である。


乗船受付が始まり、いざジェット船に乗り込む。熱海から伊豆大島までは、直行便で45分、伊東経由だと1時間少々かかる。今回乗船した船は、伊東経由だったので1時間ちょっとかかったが、それでもあっという間に大島に到着である。高速というだけあって、乗船中は船外に出ることはできず、ずっとシートベルトをしたままだった。のんびり船旅という感じではなく、海の新幹線に乗っていたようなものだ。


伊豆大島の岡田港に到着する。大島には元町港というもう一つのジェット船到着港があるのだが、その時の気象条件で到着港が変わるそうだ。今の時期は、岡田港が多いらしい。岡田港の真正面には雄大な富士山が見えていた。


大島に着いたのは、お昼前で時間があったので観光バスで、大島の名所を回ることにした。あんこさんと巡る大島半日観光コースだ。大島と言ったら椿である。今まさに椿まつり開催中で、いたるところに椿まつりの幟やポスターが張られていた。バスも、まずは椿トンネルの中をゆっくり走って行く。


まず最初に寄ったのが、大島公園の椿園。ここは、7ha(東京ドームの1.5倍)の広い園内に園芸品種約450種3,700本、自生種のヤブツバキ約5,000本が花咲く、国内最大規模の椿園だ。入り口では、あんこさんの踊りが始まっていた。


園内に入っていくと、椿と共に、大島桜も満開となっていた。大島桜は、伊豆七島や房総半島などに自生する潮風に強い桜である。桜餅の桜の葉には、この桜が使われ、ソメイヨシノの母種になる桜だ。桜と椿が同時に見られるというのも珍しいことだ。


椿園というだけあって、多種多様な椿の花を見ることができる。








こちらは、椿の花が落ちた様子。京都などで紅葉の落ち葉が芝生の上に敷き詰めらた様子を見ることがあるが、椿の花がこれだけ落ちているのも見事である。


あんこさんたちと一緒に記念写真を撮る。都はるみの名曲「あんこ椿は恋の花」でも有名な「あんこ」とは、もともとは目上の女性に対する敬称で、お姉さんが訛ったものだ(姉っこ、姉こ、・・・、あんこ)。特徴は、絣の着物に前垂れ、頭に豆絞りの手ぬぐい。前垂れは前掛けとは言わず、着物を締める帯の代わりをしたためあんこ衣装には帯がない。以前は特別な衣装ではなく、普段着または作業着として使われていたが現在では、お姉さんと言うよりもこの衣装を着た女性の通称として使用しているという事だ。右端の若いあんこさんが、バスに同乗してくれた。


大島温泉ホテルで昼食をしたあと、活火山の三原山を見物しに行く。


展望台からは、27年前に溶岩流が流れた跡が黒い筋となってはっきり確認できる。




展望台前の茶店では、溶岩のかけらを無料でもらえる。とはいえ、三原山に登ればいくらでも持ってくることができるのだが…。


最後に、リス村を見物する。リス村の村長さんは、リス村の椿を自分で全て植えたそうで椿の事は何でもわかる椿博士である。我々観光客の歓迎として、太鼓をまず打ち鳴らしてくれた。


その後園内の椿の解説をしながら、案内してくれた。


こちらは、リス村の中ではとっておきの絶景ポイントだ。芝生広場におかれたチェアーでくつろぎながら、森と海と富士山を眺めることができるなんて、凄い癒し空間である。


絶景ポイントを見たあとは、リス村の目玉であるリスの餌付け体験だ。手の上にエサのひまわりの種をのせるとリス達が寄ってきて、楽しく餌付け体験ができる。観光客が常に餌をあげているので、まるまると太ったリスばかりだが、餌を出すと、すぐに寄ってくるので可愛らしい。




餌付け体験をしたあとは、名物「リスまんじゅう」を買って食べる。「あしたば」と「椿油」入りの焼き立て饅頭は美味い。


観光バスを降りて元町に向かい、民宿に荷物を置いてから、ウルトラランニングの受付会場に向かう。会場では、顔見知りのランナーたちに何人も出会う。やがて、開会式が始まり大島村村長のあいさつが始まった。司会は、顔なじみのカメリアさんだった。


来賓の挨拶などがあったのち、御神火太鼓が始まった。大島の人々は古くから三原山に畏敬の念を抱いている。火口から噴出す炎は神の火「御神火」として崇められ、このイメージを日本の伝統芸能の一つである和太鼓の集団演奏という形式で表現したものが「御神火太鼓」だという。


民宿に戻ると、小笠山RCのM子さんたちとも一緒になり、夕食を済ます。


さて、翌日はウルトラランニング当日となる。きついコースと聞いているだけに、不安を抱えながら早々に就寝した。

2013伊豆大島ウルトラランニングツアー 2日目(前半)に続く。