とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2011白馬岳登山 1日目

2011-09-26 23:01:06 | 山登り
9月最後の週末も山登りだった。今回は、北アルプスの白馬岳である。白馬岳といえば、もう5回くらいは登っている大好きな山である。今回は、行ったことのない人を連れて行こうと計画したのだが、皆さん都合が悪いのか結局集まったのは、私の娘とINAさんだけだった。INAさんと行くのは、本当に久しぶりだ。そして娘も、山ガールウェアを買ったので、何処かの山に連れてってという事で珍しく一緒に行くことになった。

コースは、猿倉から白馬大雪渓を登り、白馬山荘に宿泊後、小蓮華山、白馬大池を経て蓮華温泉へと下山する。今回初めて、蓮華温泉へ下るルートを選択した。ただ、問題は蓮華温泉からどうやって猿倉に戻るかだった。当初は、蓮華温泉から、バス、JR、バスを乗り継いで猿倉に戻るつもりだった。ただ、これだと猿倉に戻るのが午後5時近くになってしまう。それから帰るとなると、自宅には深夜となってしまう。すると、INAさんからアドバイスがあって、下山地まで車を回送するサービスがあることを知った。猿倉で車を預けて、蓮華温泉まで回送してもらえれば、温泉セットなどの荷物を置いたままに出来るし、車で直ぐ帰れるので帰宅も早くなって一石二鳥である。ただ、費用はかなり高いが、割り勘にすれば交通機関を使う場合とそれほど差はない。いろいろ考えて、回送サービスを頼むことにした。手配は、電話だけで済んだ。あとは、車の鍵とお金を封筒に入れて受け渡し場所の猿倉荘の受付に渡すだけだ。しかし、相手の顔が見えないし、本当にちゃんと運んでくれるか心配だったが、相手を信用するしかない。

さて、土曜日の深夜1時過ぎに猿倉の駐車場に着いた。ここの駐車場は、以前来た時もかなり込んでいたが今回も満車状態だった。一見まったくなさそうだったが、無理やり車一台置けるスペースを見つけ、なんとか駐車した。その後来た車は、駐車スペースがなくあきらめて下に戻っていった。本当に幸運だった。写真は、朝起きた時の駐車場の様子だ。そして、天気は快晴で白馬岳がくっきり見えていた。


猿倉荘で登山届を提出する。受付で回送サービスの件を確認し、鍵を預ける。いよいよ、登山の開始だ。気持ちよい青空が広がり、気分もウキウキしてくる。広い林道を進み、沢を渡る。


歩き出して1時間ほどで、白馬尻に到着する。「おつかれさん!ようこそ大雪渓へ」の文字が懐かしい。


白馬尻小屋前で、小休止だ。夏の早い頃であれば、この辺りまで雪渓が残っていたはずだが9月末ともなると、まったく残っていない。


白馬尻から、さらに上に進む。雪渓が見えてきたが、ほとんど溶けて雪渓を歩けるところはない。


白馬尻から1時間弱ほど歩いた辺りから、雪渓歩きが始まった。ここから、アイゼンを着用する。


下はかなり溶けたとはいえ、やはり日本一の大雪渓である。見上げるとずっと上まで雪渓が続いている。落石に注意しながら慎重に上る。雪渓での落石は音がしないので要注意だ。


ところどころ、大きなクレパスが口をあけている。クレパスの近くは危険なので、大回りして安全な場所を探して上っていく。


葱平で雪渓から外れる。ここからは岩稜の登山道になる。見上げると、杓子岳の鋭く尖った岩稜が印象的である。


夏であれば、小雪渓をトラバースしたはずであるが登山道には雪渓がなく、その後も険しい岩稜の登山道をさらに上る。


目前に、村営頂上宿舎が見えてきた。白馬村の経営する山小屋で収容人員1000名ほどの大きな山小屋である。


そして、雪渓の上には今夜宿泊する予定の白馬山荘が見える。


もう少しで、白馬山荘である。この小屋は、収容人員1500名という日本最大の山小屋である。白馬岳の二軒の山小屋をあわせると収容人員2500名になる。これらは、世界でもトップクラスの山小屋である。如何に白馬岳の人気が高いことがわかる。


白馬山荘で宿泊受付を済ませ、空荷で白馬岳山頂を目指す。 山頂手前のケルンに白馬山荘創始者「松沢貞逸」 翁のレリーフがある。


午後1時30分、2933mの白馬岳山頂に到着する。


山頂からは、立山連峰、剱岳、旭岳、雲海等が見える。


槍、穂高連峰もしっかり見える。


そして、これは白馬岳東面がすっぽり切れ落ちた様子だ。後方には、杓子岳、白馬鑓ガ岳がくっきり見える。


山頂での景色を堪能したあと、白馬山荘に戻りのんびりする。白馬山荘には、宿泊棟以外にスカイプラザという山上レストランがある。ここの大きな窓から、山並みを見ながらコーヒーを飲んだり食事ができる。山上での絶景をみながら贅沢な時間を過ごすことのできる空間である。




午後5時の夕食を済ますと、日没の時間が迫ってきた。カメラを持って、山小屋前の広場に出る。小屋も人も夕日で赤く染まってきた。


雲海の先に浮き出た白山。


夕日が、日本海に沈んでいく。


黒部市の町並みと富山湾の境目が良く見える。雲が赤くなっている部分の下は、能登半島である。


素晴らしい夕焼けを堪能し、小屋に戻った。夜はさすがに冷えてきた。談話室にはストーブが焚かれ、暖を取るため大勢の登山客が集まってきた。他の登山者達と談話を楽しみ、部屋に戻る。今の時期は、満員という事はなく、部屋も余裕があり布団もたくさん余っている。寒そうなので、敷布団、掛布団とも2枚ずつにして寝る事にした。

翌日も、天気は良さそうである。二日目に続く。