とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

空海と密教美術展

2011-09-06 21:51:13 | 社会人大学
「文楽」を鑑賞した後、東京国立博物館まで移動。国立博物館では、丁度開催されていた「空海と密教美術展」を見学する。


東京へは何度も行ったことがあるが、国立博物館に入るのは初めてだ。しかも、大きな建物がいくつもあり、今回入ったのは平成館と呼ばれる建物で行なわれている「空海と密教美術展」だけだ。他にも本館や法隆寺宝物館などもあり全てを見るのは丸一日なければ見ることができないほど広い。近くには上野公園や国立科学博物館等もあり、こういうものに興味がある人には退屈しない場所だった。やはり、こういう点では東京は恵まれているなと改めて思った。

(平成館)


(資料館)


(本館)

「空海と密教美術展」の見所は、こんなふうに紹介されている(国立博物館HPより)

密教の教えは奥深く、文筆で表し尽くすことはむずかしいので、図画を用いて教えを広める、という言葉を空海は残しています。そのため真言密教では造形を重視しました。この展覧会では、空海が唐から請来したもの、自筆の書、指導して造った仏像など空海ゆかりの作品と、その思想的な息吹を色濃くとどめる時代の作品を中心に、真言密教の名品の数々をご覧いただきます。

(1)「密教美術1200年の原点-その最高峰がトーハクに大集結します。
(2)展示作品の98.9%が国宝・重要文化財で構成されます。
(3)全長約12mの「聾瞽指帰」をはじめ、現存する空海直筆の書5件を各巻頭から巻末まで展示します。
(4)東寺講堂の仏像群による「仏像曼荼羅」を体感できます。
(5)会場全体が、密教宇宙を表す“大曼荼羅”となります。

というわけで、空海の人となりを紹介し、空海が中国から持ち帰った美術品の展示や空海の思想を引き継いだ弟子たちの密教美術の名品等が展示されている。空海の直筆の書がいくつも展示されており、丁寧に書かれた文字の美しさに感心した。ただ、見物人の数が多くゆっくり見る時間もスペースもなくさらっと見ただけでおわってしまった。一番見ごたえがあったのは、東寺講堂の仏像群による「仏像曼荼羅」である。五仏、五菩薩、五大明王などの仏像群は見るものを圧倒するほど見事なできばえである。こういうものは、本物を見なければ本当の良さは判らないというが、確かにそのとおりだ。写真やテレビだけで通り一遍で終わってしまうが、間近に本物を前後左右いろんな方向から見ることができ、その精巧な作風に感心する。平日で人が少ない時に、ゆっくり見ることができればもっと堪能できたことだろう。

最後は、ショップでいろいろお土産になりそうなものを物色する。仏像のフィギア等もあってちょっといいなと思ったが高いので手が出ず、結局は曼荼羅図柄のハンカチと、大日如来のシールを買った。大日如来は、私の干支の御守本尊である。これをどこかに貼って御守りにしようと思っている。

博物館から出たところから、スカイツリーの先端だけ見えた。