神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

映画の中の中国茶器

2008-02-29 | 茶にまつわる文化・芸術
2007年のヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を獲得したアン・リー監督の『ラスト、コーション』を観ました。
ちょっと前に某週刊誌で過激な性描写が取り上げられ、
「オバサンを興奮させる」映画として認定されておりましたが、
観れば分かるけど、それが見せ場ではありません(笑)。
全編緊張感の漂う素晴らしい作品であります。
ベッドシーンも必要不可欠な演出のひとつ。

それにしてもアン・リー監督、外見はものすごく愛想のいいタヌキ顔のオジサンなのに、
心情細やかで内面に訴えるようなエロスを表現するのに長けているのはスゴイです。
(でも、若い頃の自分とワン・リーホンがそっくりだった、とインタビューで語ってます。ホント?)

おっと、こっちのブログは映画の感想を書くブログではありませんでした。
書きたかったのは、ジョアン・チェン演じるイー夫人の部屋で出てくる茶器について。
清末~民国時代を舞台にしている映画にはよく蓋碗などが出てきますが、
『ラスト、コーション』でも登場。
それも、青花フェチにはたまらない、大ぶりの青花蓋碗とポットのセットが。


イー夫人は安徽省出身という設定でしたので、中に入っているお茶は安徽省の緑茶だろうか?なんて想像も働きます。

中華圏の映画撮影現場では、お茶入れ担当のスタッフがエンドロールに「茶水 何某」とクレジットされるほどお茶は大切なもの。
この映画の現場でも実際にこの蓋碗の中には美味しいお茶が入っていたに違いありません。



コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 前の記事へ | トップ | 花が恋しくなる季節 »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
>ルチアさん (ちょし)
2008-03-05 20:09:25
片手飲み、なかなか粋でしたね。ルチアさんも片手飲みなんて、格好いいですね!
女性の飲み方と男性の飲み方を安徽省出身の方に教えてもらったことがあるのですが、男性の飲み方は片手飲みでしたっけ。
映画の中ではポットで淹れているので茶葉が邪魔にならず、するっと飲めるのではないかしら?
北京が舞台の映画だと、ちゃんと蓋で茶葉をよけて飲んでいたりしますよね。

今年は観たい映画が目白押しですが、香港では再来週からドニー・イェン、ケリー・チャン、レオン・ライ主演の『江山美人』が公開です。香港行きた~~い!
返信する
色、戒 (ルチア)
2008-03-04 20:53:15
みてきました♪
蓋碗、大振りでしたね。飲み方もちょっと面白かった。片手で持って割と無造作にすすっという感じで。麻雀をしながらだったからでしょうか?
私も家ではあんな感じの「片手飲み」なので、ちょっとうれしかったです^^
『花様年華』以来の旗袍の競艶もステキでした!お話はいろんなことを考えさせられる悲しいものでしたけれどね…。
返信する

コメントを投稿

茶にまつわる文化・芸術」カテゴリの最新記事